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同じ数値でも、 質の悪いHbA1cから ⇒ 質の良いHbA1cに改善。
【18/11/21 Oko

糖質制限
江部先生、こんにちは。
私は55歳女性です

2015年に境界型糖尿病と診断されました。
その時の結果a1c 5.9 空腹時血糖値105
Cholesterols 242 Triglyceride71. Hdl80
LDL 136でした。
それから定期的の検査ではA1c 5.9です。
1年前から炭水化物 糖質を食べずに頑張ってきました。
この度の検査にかなり期待をしていましたが、
結果はA 1cが5 9 空腹時 104 Cholesterols 232
Hdl 105 ldl122 Triglyceride 33です。
体重も57キロカラ47キロもで落ちました。
ホームドクターに糖質制限している事を伝えましたら
ビタミンKも調べてくださり、そちらも大丈夫でした。
考えられる事は、ライトビール糖質5%を1本
辛口ワインのレッドを250ccを毎晩飲んでいました。
それと6ヶ月前ぐらいから転職致しまして、ストレスは凄く感じていました。
仕事は立ち仕事で、帰ってきます時間が午後8:30それからの夕食が週3回です
運動は週1でに大人バレエクラス一回に2時間しています。
速歩はトレッドミルで20分位時々しています。
お忙しい中大変申し訳ございませんが、
先生のご意見を聞かせて下さいますでしょうか。

どうぞ宜しくお願い致します。】



こんばんは。

Okoさんから糖質制限前後で、HbA1cが変化なかったが何故か?
という、コメント・質問を頂きました。

結論からいいますと、データはとても良くなっています。
見かけ上の数値は一緒ですが、中味は

質の悪いHbA1c ⇒ 質の良いHbA1c
と改善している可能性が高いです。

2015年のデータ          2018年のデータ
HbA1c:5.9%         ⇒   5.9%
空腹時血糖値:105mg/dl ⇒   104mg
Cholesterols: 242mg/dl  ⇒   232mg
Triglyceride:71mg/dl   ⇒    33mg
Hdl:80mg/dl        ⇒    105mg
LDL:136mg/dl       ⇒    122mg
体重:57kg          ⇒    47kg


1年間の糖質制限食実践で、
中性脂肪が33mg/dlと著明に改善して、60mg/dl以下となっています。
これなら、悪玉の小粒子LDL-Cは皆無であり、LDL-Cは全て標準の大きさの善玉です。
HDL-Cも105mg/dlと著明に増加しており、
こちらのデータから考察しても、悪玉の小粒子LDL-Cは皆無であり大変好ましいです。
10kgの減量にも成功しておられるので、
総じて、この1年間とても上手に『スーパー糖質制限食』が実践できていたものと
思われます。

『善玉のLDL-C』『悪玉の小粒子LDL-C・酸化LDL-C』については

以下のブログ記事をご参照頂けば幸いです。
2018年10月30日 (火)
LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪。善玉。悪玉。
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-4722.html



次にHbA1cです。
実は、HbA1cは、糖尿病コントロールの指標として一般的に使用されていますが
大きな欠点があります。
すなわち、HbA1cはあくまでも平均血糖値を反映しているだけなのです。

例えば食後の血糖値が200mg/dlを超えていても
空腹時の血糖値が50~60mg/dlだったら
平均血糖値としてのHbA1cは、6.2%未満となる可能性があります。

つまり、糖質を普通に摂取して、
食後高血糖と空腹時低血糖とを生じ、血糖変動幅増大を招いていても
見かけ上は、HbA1c:5.9%とか、コントロール良好にみえることがあるのです。

『食後高血糖』『空腹時低血糖』『血糖変動幅増大』
はいずれも、『酸化ストレスリスク』を生じて、
合併症の元凶となります。

2015年~2017年のHbA1cが5.9%と良好に見えますが、
糖質を普通に摂取していたなら、
質の悪いHbA1cであった可能性があります。

一方、スーパー糖質制限食実践1年後のHbA1c:5.9%は、
間違いなく質の良いHbA1cです。

以下は、日本の糖尿病患者さんのHbA1cの平均値の年度別推移です。

2008 7.18%
2009 7.23
2010 7.18
2011 7.09
2012 7.09
2013 7.00
2014 7.06
2015 7.04
2016 7.04%


意外にHbA1cの平均値は悪くないです。
一方、毎年
糖尿病腎症から16000人以上の人工透析
糖尿病網膜症から3000人以上の失明
糖尿病足病変から3000人以上の下肢切断
といった、合併症は減っていません。

この実態は、日本の糖尿病患者さんのほとんどが
従来の糖尿病食(カロリー制限・高糖質食)を摂取しているため
質の悪いHbA1cに陥っている可能性があると思われます。


江部康二
日本列島と海、氷期、間氷期、旧石器時代、縄文時代、弥生時代。
こんばんは。

今は、日本海は、太平洋やオホーツク海や東シナ海と5つの海峡で繋がっています。
従って日本列島と呼ばれます。
我が国は北海道、本州、四国、九州とそれに付随する島々・・・島国ということになります。

これら対馬、関門、津軽、宗谷、 間宮の各海峡の水深は、
深いところでも130mほどです。

この水深が深いところでも130mというのは、かなり浅いですので、
海位が下がれば、各海峡は、そのまま陸橋となり大陸と繋がってしまい、
日本海は、外海と交通のない完全な内海となります。
実は歴史上そのような時代も結構長く続いていたのです。

以下の青字の文章は、

富山県の日本海学推進機構
キッズ日本海学 日本海の大きさは? 
http://www.nihonkaigaku.org/kids/secret/size.html

より引用です。
ありがとうございました。


【キッズ日本海学 日本海の大きさは? 
http://www.nihonkaigaku.org/kids/secret/size.html
日本海の面積は約103万km2です。
日本の国土面積は約38万km2ですから、日本列島が2.7個入ってしまいます。
平均の深さは1350mです。
もっとも深いところは3796mあり、富士山(標高3776m)が沈んでしまいます。
また、太平洋などの外海(がいかい)とは、
浅くてせまい5つの海峡(かいきょう)でつながる内海(うちうみ)となっています。
対馬(つしま)、関門(かんもん)、津軽(つがる)、宗谷(そうや)、 間宮(まみや)の各海峡の水深は、
深いところでも130mほどです。
そのため、気象の変化などで海面が大きく低下すると、
日本海は完全に孤立(こりつ)した海となってしまいます。】


さて、地球温暖化とかいろいろマスコミを賑わしていますが、
実は今は「氷河期」であることを皆さん、ご存知でしょうか?

大陸上に氷河が存在する寒冷な時代を「氷河時代」といいます。
すなわちグリーンランドと南極に
氷床(総面積5万km²以上の氷塊の集合体)がある現代は、氷河期なのです。

氷床は氷河より大規模なものを言います。
地球が誕生してから、
「氷河時代」と「氷河がない暖かい時代」を数回繰り返してきました。

氷河時代の中でも「氷期」と「間氷期」があり、数万年の期間で、
大陸上の氷河が増えたり減ったりしてきました。
最後の氷期(ウルム氷期)は、約7万年前に始まり約1万6千年前に終わりました。
その後、現在は間氷期にあり比較的温暖な時代と考えられています。

地球上の水は、固体(氷)、液体(水)、気体(水蒸気)の3つに形を変えながら、
陸、海、空を循環しています。

氷期では、間氷期に比べて、1年の平均気温が5〜10℃ほど下がります。
寒冷になると、蒸発(じょうはつ)した海水の一部は、雪となって積もって、
やがて氷河や氷床となっていきます。

こうして固体の氷が大量に陸上にとり残されていくと、
海水の源である液体の水が海に流れ込む量が減少します。
そうすると、海面が下がって行き、160m近く海位がさがり、
対馬(つしま)、関門(かんもん)、津軽(つがる)、宗谷(そうや)、 間宮(まみや)の各海峡は陸続きとなり、
朝鮮半島やロシアとの間をマンモスなどが歩いて行き来できたわけです。

このように氷期には日本海が完全な内海(うちうみ)になり、
外海とは隔絶した時期が一定期間あったと思われます。
日本の旧石器時代(数万年前~16000年前)は、氷期であり、
日本と大陸は陸続きの期間が多かったと考えられます。
旧石器時代のご先祖は、ナウマン象、マンモス、オオツノ鹿などの大型動物を狩猟するのが主たる生業であり、
糖質はほとんど摂取していないので虫歯率はゼロでした。

ウルム氷期後期になり、徐々に気候が暖かくなると、海位は徐々に上昇していき、
対馬、関門、津軽、宗谷、間宮の各海峡が出現してきて
日本列島は大陸と陸続きではなくなります。
そうなるとナウマン象、マンモスは大陸から渡って来れなくなります。
その頃から縄文時代が始まります。

縄文時代が16000年前~約2500年前まで続き、
狩猟・採集・漁労の3者がほぼ均等に営まれていました。
ドングリや栗などの糖質摂取のため、虫歯率は約8%と増加です。

その後、弥生時代が2500年前(紀元前500年)~紀元後300年まで続きます。
弥生時代は卑弥呼・邪馬台国時代まで約800年間続いたこととなります。
稲作で米を食べるようになり、虫歯率は約16%とさらに増加しました。

その後、古墳時代が300年から始まります。
古墳時代のあとは、飛鳥時代が590年~710年までありました。
710年からは奈良時代、794年から平安時代です。


江部康二
朝日カルチャーセンター中之島教室・糖質制限食講座のご案内です。
こんにちは。
朝日カルチャーセンター中之島教室にて
糖質制限食講座開催です。


人類本来の食事・人類の健康食
糖質制限食と糖尿病・メタボ・生活習慣病
https://www.asahiculture.jp/nakanoshima/course/1ff2dbd5-94b3-11d3-289c-5b4069b37a7d
2018/12/8(土)16:30~18:00
朝日カルチャーセンター 朝日JTB・交流文化塾 
中之島教室
TEL:06-6222-5222


最新の内容も含めて、わかりやすくて楽しいお話しを目指します。
大阪・神戸や近畿圏の方々のご参加をお待ちしております。

講師は江部康二です。
中之島教室では、2016年6月以来ですから2年ぶりの講座です。
この数年間、糖質制限食の発展という意味ではとても大きな変化がありました。
年間30回講演をしていますが、
結構、新しい話題も多いので、スライドも毎回更新しています。
今回もわかりやすくお話しますので、乞うご期待です。
講演が75分間で質疑応答が15分間です。
神戸、京都、兵庫、和歌山、近畿の糖尿人やメタボ人の方々やそのご家族、
奮ってご参加いただけば幸いです。

お陰様で、糖質制限食は順調に普及してきています。

2005年に私が「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」(東洋経済新報社)
を日本初の糖質制限食の本として刊行したころとは、大きな違いがあります。

なんと言っても、2013年10月に米国糖尿病学会が5年ぶりに改訂した
「栄養療法に関する声明」のなかで、
地中海食やベジタリアン食などどともに「糖質制限食」を正式に容認したことが、
大きな追い風となりました。

この1~3年、糖質制限食の展開において大きな発展があり
いい意味のサプライズもありました。

2016年7月のNHKクローズアップ現代の試算によれば、
糖質制限市場は、3184億円とのことです。
医学界より、企業のほうが糖質制限食をビジネスチャンスと捉えて
行動が迅速なようです。
くら寿司やガストなども糖質制限メニューを投入で、なかなかのものです。

一方、医学界においても、嬉しいサプライズです。
2017年2月7日(火)午後から、生まれて初めて東京大学医学部に行ってきました。
教授室で、渡邊昌先生、門脇孝先生、江部康二の3人で鼎談を行いました。
二人で話し合うのが対談で、三人で話し合うのが鼎談です。
渡邊昌先生は、医学雑誌「医と食」の編集長です。
門脇孝先生は、
一般社団法人 日本糖尿病学会 理事長
であり、
東京大学大学院医学系研究科糖尿病・代謝内科教授
です。

日本糖尿病学会のトップとじっくり話し合うことができて、
とても有意義な90分間でした。

2017年8月には、
「炭水化物の摂取増加で死亡リスク上昇」
という結論のランセット(Lancet)論文が発表され、
糖質制限食にとって大きな追い風となりました。
Lancet誌オンライン版2017年8月29日号掲載
https://doi.org/10.1016/S0140-6736(17)32252-3


糖質制限食の発展、まさに、今昔の感ありですね。

江部康二



☆☆☆
以下は朝日カルチャーセンター中之島教室のサイトから一部抜粋です。

https://www.asahiculture.jp/shinjuku/course/9dbd9c45-f0f0-e9ee-cba1-5b3747af4d03
人類本来の食事・人類の健康食
糖質制限食と糖尿病・メタボ・生活習慣病

講師名 (一財)高雄病院理事長 江部 康二
講座内容

糖質制限食は、1999年から京都・高雄病院で糖尿病治療食として始まり、合併症を予防できる唯一の食事療法として画期的な成果をあげてきました。この糖質制限食は、肥満のほか動脈硬化、老化、癌、アルツハイマー病、パーキンソン病をはじめ、様々な生活習慣病の予防にも効果があります。食後、直接血糖に影響を与えるのは糖質だけ。糖質コントロールで食後血糖値の上昇とインスリンの過剰分泌を抑えると、活性酸素の発生が抑えられ、様々な病気の元凶となる酸化ストレスを減らすことができます。正しい糖質制限食の実践で、病気を予防しましょう。

日時・期間 土曜 16:30-18:00 12/2
日程 2018年 12/8  土曜日
受講料(税込み) 会員 3,024円  一般 3,564円

お申し込み
TEL:06-6222-5222


講師紹介 江部 康二 (エベ コウジ)
<プロフィール>
・1950年生まれ。
・1974年京都大学医学部卒業。
・1974年から京都大学胸部疾患研究所第一内科(現在京大呼吸器内科)
にて呼吸器科を学ぶ。
・1978年から高雄病院に医局長として勤務。1996年副院長就任。
・1999年高雄病院に糖質制限食導入。
・2000年理事長就任。
・2001年から糖質制限食に本格的に取り組む。
・ 2002年に自ら糖尿病であると気づいて以来、さらに糖尿病治療の研究に力を 注ぎ、「糖質制限食」の体系を確立。これにより自身の糖尿病を克服。
内科医/漢方医/一般財団法人高雄病院理事長/一般社団法人日本糖質制限医療推進協会理事長。

<著書>
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』2005年(東洋経済新報社)
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編』2008年(東洋経済新報社)
『我ら糖尿人、元気なのにはわけがある』2009年(東洋経済新報社・作家宮本輝氏との対談本)
『糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食』2010年(ナツメ社)
『主食をやめると健康になる』2011年(ダイヤモンド社)
『食品別糖質量ハンドブック』2012年(洋泉社)監修
『糖質オフ!健康法』2012年(PHP文庫)
『糖尿病治療のための!糖質制限食パーフェクトガイド』2013年(東洋経済新報社)
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!新版』2014年(東洋経済新報社)
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!2 実践編 新版』2014年(東洋経済新報社)
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』2014年(東洋経済新報社)
『なぜ糖質制限をすると糖尿病が良くなるのか』2015年(ナツメ社)
『糖質制限の教科書』2015年(洋泉社)監修
『よくわかる! すぐできる! 「 糖質オフ! 」健康法 』2016年(PHP研究所)
『人類最強の「糖質制限」論~ケトン体を味方に して痩せる、健康になる』2016年(SB新書)
『江部康二の糖質制限革命』2017年(東洋経済新報社)
『男・50代からの糖質制限』2018年(東洋経済新報社)
など多数。
ブログ『ドクター江部の糖尿病徒然日記( http://koujiebe.blog95.fc2.com/ )は日に数千件のアクセスがあり、糖尿病のかたやそのご家族から寄せられた質問への回答や、糖尿病・糖質制限食に関する 情報の発信に、日々尽力している。
炭水化物の消化・吸収について
【18/11/17 オスティナート
Re:Re: Re: ???
≪「デンプンは、胃で、45~60分かけていの分泌液と混合され、その糜粥(ビジュク)が胃から十二指腸に移動する。十二指腸では糜粥(ビジュク)は膵液と混合して、15~30分以内に全て吸収されれる。」
ということですね。≫


についてですが、

ガイトンによりますと、

【時として1時間も継続する】とあります。
「継続」ですので、炭水化物を食べた直後から胃の分泌液と混合され、
糜粥(ビジュク)がその都度、胃から十二指腸に送り込まれ、
小腸では短時間で単糖まで分解され、吸収されるのだと思います。
(食べた全ての食物が胃の分泌液と混合されるまで、
胃から十二指腸に送り込まれないのではない。)

そのためブドウ糖の吸収には遅れますが、炭水化物を食べた場合にも、
直後から血糖値上昇があるのだと思います。

追記
※【時として1時間も継続する】について、、
●「場合によって(食べた食物の量や、食べ合わせ、又状態(製粉や、液状)によって異なる)すべて胃の分泌液と混合されるまでに1時間も継続する。」と読み替えてみるとわかりやすいかと思います。】



なるほど。
オスティナートさん、ありがとうございます。
おかげさまで、やっと整合性をもって理解できました。

炭水化物の主成分はデンプンです。

①デンプンは、唾液中のα-アミラーゼにより加水分解される。
②食道は、消化吸収の働きはなく、蠕動運動で食物を通過させる。
③胃内でも、胃液と混和しない部分では、消化が進行して約70%が加水分解される。
④大量の胃液(粘液、塩酸、ペプシン)が分泌され、撹拌運動により食物と胃液が混ぜ合わされる。
⑤胃内で混ぜ合わされて糜粥(ビジュク)となり、蠕動運動によりその都度、チビチビ小刻みに十二指腸に移動していく。
⑥胃の内部の糜粥(ビジュク)は、時として1時間くらいかけて継続的に消化されて十二指腸に移送される。すなわち胃には貯留の働きもある。
⑦糜粥(ビジュク)は、小腸(十二指腸・空腸・回腸)で単糖に分解されて吸収される。

胃の消化物(糜粥)の十二指腸への移動は、
基本的にブドウ糖と同じメカニズム(胃の蠕動運動)と思われます。
胃の蠕動運動には、撹拌・粉砕・移送があります。
従って、炭水化物摂取後、
ブドウ糖の吸収速度にはおよびませんが、
あるていど速やかに血糖値が上昇し始めると考えられます。

なお、水分、塩分、アルコールも、ほとんどは小腸で吸収され、
胃では一部しか吸収されません。



【18/11/17 はな
糖質の吸収について
途中からすみません。

糖質の吸収時間について、様々な面からのご教示、とても勉強になります。
そこで質問ばかりですみませんが、低血糖発作時にブドウ糖のタブレットを舐めることで低血糖状態が早期に改善するのは、狭心症発作時にニトロを舌下したり、スプレーしたりする事で早期に改善するのと同様ではないでしょうか?であれば、舌下から直接血中に吸収されるのではないでしょうか?

もう一つ質問です。
先生が紹介していただいた大塚製薬のサイトで、糖質入りの大豆焼き菓子を食べてもほとんど血糖値が上がらないとの記載がありますが、糖質制限の視点からは信じがたい内容ではないですか?

以上質問すみません。】


はなさん。
薬物は、舌下錠があるように、舌から吸収されます。
舌下錠は、その成分が舌の裏の粘膜を通って血管に吸収されます。
このため、体内への吸収が早いのが特長です。
例えば、狭心症の薬のニトロペン舌下錠などがあります。

一方、炭水化物は、舌粘膜では吸収できません。
炭水化物は胃で消化されて、小腸で単糖に分解されて吸収されます。
ブドウ糖そのものも、舌粘膜や胃では吸収されず、小腸で吸収されます。

次に大豆についてです。
乾燥大豆100g中に、糖質が12.9g、食物繊維が15.9gです。
水分を含んだ大豆製品の木綿豆腐は、100g中にわずか1.2gと糖質制限OK食材です。
大豆の焼き菓子も水分を含んでいて、食物繊維も多いので、
糖質含有量はかなり少量であり、血糖値の上昇も少ないと思われます。
従って、大豆の焼き菓子は、GIも低いけれど、糖質の絶対量も少ないと思います。

☆大塚製薬のサイト
https://www.otsuka.co.jp/health-and-illness/glycemic-index/speed/



江部康二
朝日カルチャーセンター新宿・糖質制限講座のご案内。2018/12/2(日)。
こんばんは。
朝日カルチャーセンター新宿にて
糖質制限講座開催です。

https://www.asahiculture.jp/shinjuku/course/9dbd9c45-f0f0-e9ee-cba1-5b3747af4d03
糖質制限食と糖尿病・生活習慣病
~認知症予防のために~
2018/12/2(日)13:00~14:30


講師は江部康二です。
新宿教室では、2013年5月以来ですから5年ぶりの講座です。
この5年間、糖質制限食の発展という意味ではとても大きな変化がありました。
年間30回講演をしていますが、
結構、新しい話題も多いので、スライドも毎回更新しています。
今回もわかりやすくお話しますので、乞うご期待です。
講演が75分間で質疑応答が15分間です。
東京、関東方面の糖尿人やメタボ人の方々やそのご家族、
奮ってご参加いただけば幸いです。

お陰様で、糖質制限食は順調に普及してきています。

2005年に私が「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」(東洋経済新報社)
を日本初の糖質制限食の本として刊行したころとは、大きな違いがあります。

なんと言っても、2013年10月に米国糖尿病学会が5年ぶりに改訂した
「栄養療法に関する声明」のなかで、
地中海食やベジタリアン食などどともに「糖質制限食」を正式に容認したことが、
大きな追い風となりました。

この1~3年、糖質制限食の展開において大きな発展があり
いい意味のサプライズもありました。

2016年7月のNHKクローズアップ現代の試算によれば、
糖質制限市場は、3184億円とのことです。
医学界より、企業のほうが糖質制限食をビジネスチャンスと捉えて
行動が迅速なようです。
くら寿司やガストなども糖質制限メニューを投入で、なかなかのものです。

一方、医学界においても、嬉しいサプライズです。
2017年2月7日(火)午後から、生まれて初めて東京大学医学部に行ってきました。
教授室で、渡邊昌先生、門脇孝先生、江部康二の3人で鼎談を行いました。
二人で話し合うのが対談で、三人で話し合うのが鼎談です。
渡邊昌先生は、医学雑誌「医と食」の編集長です。
門脇孝先生は、
一般社団法人 日本糖尿病学会 理事長
であり、
東京大学大学院医学系研究科糖尿病・代謝内科教授
です。

日本糖尿病学会のトップとじっくり話し合うことができて、
とても有意義な90分間でした。

2017年8月には、
「炭水化物の摂取増加で死亡リスク上昇」
という結論のランセット(Lancet)論文が発表され、
糖質制限食にとって大きな追い風となりました。
Lancet誌オンライン版2017年8月29日号掲載
https://doi.org/10.1016/S0140-6736(17)32252-3


糖質制限食の発展、まさに、今昔の感ありですね。

江部康二



☆☆☆
以下は朝日カルチャーセンター新宿のサイトから一部抜粋です。

https://www.asahiculture.jp/shinjuku/course/9dbd9c45-f0f0-e9ee-cba1-5b3747af4d03
糖質制限食と糖尿病・生活習慣病
~認知症予防のために~

講師名 (一財)高雄病院理事長 江部 康二
講座内容

糖質制限食は、1999年から高雄病院で糖尿病治療食として開始され、合併症を予防できる唯一の食事療法として画期的な成果をあげてきました。摂取後、血糖に影響を与えるのは糖質のみで、蛋白質・脂質は影響なしです。食後高血糖と平均血糖変動幅増大が糖尿病合併症のリスクですが、従来の糖尿病食(カロリー制限・高糖質食)では、それらを生じます。正常人でも穀物など炭水化物摂取による食後血糖値の上昇が、認知症や生活習慣病の元凶となります。米国糖尿病学会は、2013年10月糖質制限食を正式に受容しました。

日時・期間 日曜 13:00-14:30 12/2
日程 2018年 12/2
受講料(税込み) 会員 3,240円  一般 3,888円
注意事項
お申し込み
ご案内
<各自ご用意ください>筆記用具

講師紹介 江部 康二 (エベ コウジ)
<プロフィール>
・1950年生まれ。
・1974年京都大学医学部卒業。
・1974年から京都大学胸部疾患研究所第一内科(現在京大呼吸器内科)
にて呼吸器科を学ぶ。
・1978年から高雄病院に医局長として勤務。1996年副院長就任。
・1999年高雄病院に糖質制限食導入。
・2000年理事長就任。
・2001年から糖質制限食に本格的に取り組む。
・ 2002年に自ら糖尿病であると気づいて以来、さらに糖尿病治療の研究に力を 注ぎ、「糖質制限食」の体系を確立。これにより自身の糖尿病を克服。
内科医/漢方医/一般財団法人高雄病院理事長/一般社団法人日本糖質制限医療推進協会理事長。

<著書>
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』2005年(東洋経済新報社)
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編』2008年(東洋経済新報社)
『我ら糖尿人、元気なのにはわけがある』2009年(東洋経済新報社・作家宮本輝氏との対談本)
『糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食』2010年(ナツメ社)
『主食をやめると健康になる』2011年(ダイヤモンド社)
『食品別糖質量ハンドブック』2012年(洋泉社)監修
『糖質オフ!健康法』2012年(PHP文庫)
『糖尿病治療のための!糖質制限食パーフェクトガイド』2013年(東洋経済新報社)
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!新版』2014年(東洋経済新報社)
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!2 実践編 新版』2014年(東洋経済新報社)
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』2014年(東洋経済新報社)
『なぜ糖質制限をすると糖尿病が良くなるのか』2015年(ナツメ社)
『糖質制限の教科書』2015年(洋泉社)監修
『よくわかる! すぐできる! 「 糖質オフ! 」健康法 』2016年(PHP研究所)
『人類最強の「糖質制限」論~ケトン体を味方に して痩せる、健康になる』2016年(SB新書)
『江部康二の糖質制限革命』2017年(東洋経済新報社)
『男・50代からの糖質制限』2018年(東洋経済新報社)
など多数。
ブログ『ドクター江部の糖尿病徒然日記( http://koujiebe.blog95.fc2.com/ )は日に数千件のアクセスがあり、糖尿病のかたやそのご家族から寄せられた質問への回答や、糖尿病・糖質制限食に関する 情報の発信に、日々尽力している。