『江部康二の糖質制限革命』を、東洋経済新報社より上梓しました。
おはようございます。
このたび『江部康二の糖質制限革命』を、東洋経済新報社より上梓しました。

江部康二の糖質制限革命: 医療、健康、食、そして社会のパラダイムシフト
単行本 – 2017/4/7 江部康二著 東洋経済新報社
https://www.amazon.co.jp/dp/4492762345/


 1999年、糖質制限食は日本で最初に、私の兄の江部洋一郎医師(高雄病院院長・当時)が開始しました。
2001年、高雄病院で私も糖質制限食に取り組み始めました。
2005年に、高雄病院の臨床経験をもとに『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』(東洋経済新報社)を出版しましたが、
糖質制限食の本としては日本初でした。
 これをきっかけに日本に糖質制限食が普及していき、
近年、外食産業やコンビニでも糖質制限食OK食材が販売されるようになりました。
NHKクローズアップ現代によれば2016年7月時点で、
糖質制限食の社会への浸透による市場規模は既に3000億円を超えているそうです。
 このような現状において、本書では、糖質制限食が様々な生活習慣病の予防と治療に顕著な効果を発揮し、
医療費削減の切り札となることを提言しています。
 さらに糖質制限食により社会が大きく変わり、
様々な経済効果をもたらし、健康寿命をのばす可能性を展望します。
糖質制限食に内在する大きなポテンシャルにより、
日本において、栄養学や医学における意識革命、
産業界における経済革命が起こる可能性が高いと考えています。
糖質制限食の日本社会への順調な普及を踏まえて、機は熟したと思い本書を執筆しました。
 本書が読者の皆さんの、知的好奇心を幾ばくかでも満足させることができれば嬉しく思います。

江部康二
スコッチウィスキーとカラメル。バーボンは?
【17/03/24 Tomatin
スコッチウィスキーのカラメル添加について
江部先生初めまして。いつも勉強させて頂いております。
さて、スコッチウィスキーのカラメル添加についてですが、スコッチにおいて認められている唯一の添加物がE150aというカラメルです。これは、味付けの為ではなくスコッチの見た目を均一にする目的で添加されるものです。
スコッチファンの間でもカラメル添加は問題視されることが多いのですが、それは味が変化する為ではなく、カラメルを添加すると色が濃くなり熟成感を悪く言えば偽ることが出来る事が主な理由です。(味の変化もあると言われていますが)
実際に添加される量は全体の0.1~0.5%程度です。
1ℓウィスキーを飲んで1~5g程度です。ソースが私のメモしかないのですが、前に調べたところE150aの中の糖質は100g中12g程度です。
カラメル添加はスコッチ法で認められているので蒸留所によって添加するしないは異なりますが、カラメル添加をしていない事をポリシーとしている蒸留所も沢山あります。
ちなみにバーボンウィスキーはアメリカの法律でカラメル添加を認められていません。(何らかの味付けや添加物があるものはバーボンと呼称できません)】


こんにちは。
スコッチウィスキーとカラメルについて
Tomatin さんから、詳細なコメントを頂きました。
よくわかりました。
とても助かります。
ありがとうございます。

『実際に添加される量は全体の0.1~0.5%程度です。
1ℓウィスキーを飲んで1~5g程度です。ソースが私のメモしかないのですが、前に調べたところE150aの中の糖質は100g中12g程度です。』


これなら、スコッチウィスキーの糖質量はまず大丈夫ですね。
時々、焼酎に変えて、スコッチの水割りも飲もうと思います。

バーボンは、カラメルなしなら、
安心して糖質制限OK食材ですので、
こちらもたまに呑もうと思います。


江部康二
山田悟医師の講演。ブランデーとカラメル。
【17/03/22 精神科医師A
山田悟先生の講演
2017/2/24 滋賀県高島市医師会にて

東京の日の丸交通タクシーでの運転手へのロカボ指導の成果について講演した。タクシー運転手に食後の運動をせよといっても、できるわけがない。それでロカボの指導を行い、勤務ごとの同じ時間に、会社で血糖や血圧/体重を測定し記録してみた。それなりのメタボ改善の成果が得られたとおっしゃってた。実行しやすい「ゆる糖」は意味があると思います。

さらに最後の方になって、カロリー制限は意味がなく、糖質制限のみが価値があると主張し始めた、糖尿病学会のガイドラインは、山田DrのRCT論文を、意図的に無視していると怒っていた。

今年の糖尿病学会のデベートの、「食事療法について再考する~エネルギー制限か糖質制限か?~」で山田先生が出るとのこと。

聴衆から思いがけない質問が出た。ブランデーにはカラメルが入っており、糖質制限のマイナスとなること。山田Drもくわしくはご存じなかったようだ。

  ◇  ◇

調べてみると、コニャック・アルマニャックにおいては4つの添加物が認められています。「蒸留水」「オークチップス」「糖」「カラメル」です

http://brandydaddy.com/chishiki_06_jukusei.html

また、スコッチウイスキーでカラメルは認められています

http://www.nikka.com/web-service/nikka/bbs/view.psp.html?I=20041003113748201&T=000737


こんにちは。
精神科医師Aさんから、
山田悟医師の講演の報告、ブランデーとカラメルについて
コメント頂きました。
ありがとうございます。

タクシー運転手にロカボの指導をして
それなりにメタボ改善ということで、よいお話と思います。
緩やかな糖質制限でも一定の効果は期待できるということですね。

一方、タクシー運転手にとって一番肝腎なのは、
食後の眠気が生じないような食事だと思います。
食後の眠気が一番事故の元になりやすいです。

一回の食事の糖質量30~40gの「緩やかな糖質制限食」では、
血糖変動幅がかなり生じるので、食後の眠気が生じる可能性が高いです。

一回の食事の糖質量10~20g以下の「スーパー糖質制限食」なら、
血糖変動幅がほとんど生じず、食後の眠気も起こりません。

タクシー運転手だけではなく、
トラックやバスなどの職業ドライバーにも食後の眠気を生じない
「スーパー糖質制限食」が推奨されます。

また一般のドライバーにおいても、高速道路とか長距離ドライブのときには
眠気の生じない「スーパー糖質制限食」で安全運転を目指して欲しいものです。


「さらに最後の方になって、カロリー制限は意味がなく、糖質制限のみが価値があると主張し始めた。」

これは、私もびっくりですね。
少し前までは、山田悟医師は、
「カロリー制限が上手くいかない糖尿人においては
糖質制限食も選択肢の一つ」
といったかなり抑えたトーンでしたが
激変しましたね。

とても好ましい変化ですので、熱烈歓迎です。
私はもちろん、糖質制限食を開始した当初(2001年)から、
「カロリー制限は意味がなく、糖質制限のみが価値がある」
と一貫して主張してきました。


ともあれ、2017年度の日本糖尿病学会のディベートは楽しみです。


それから、ブランデーとカラメルについては、
私も全く知りませんでした。

「調べてみると、コニャック・アルマニャックにおいては
4つの添加物が認められています。」

「スコッチウイスキーでカラメルは認められています」

貴重な情報をありがとうございます。
とても参考になりました。
蒸留酒には糖質ゼロでも、糖やカラメルは糖質そのものですから
スコッチウィスキーやコニャック・アルマニャックは
NG食品や要注意食品に格下げの可能性もありますね。


江部康二
一般社団法人日本糖質制限医療推進協会、賛助会員募集中です。
こんにちは。

一般社団法人日本糖質制限医療推進協会
http://www.toushitsuseigen.or.jp/
代表理事 江部康二


賛助会員募集中です。

一般社団法人日本糖質制限医療推進協会は、2013年に設立されました。
その名の通り、糖質制限食が日本全国に広まるように積極的に活動しています。
私が、代表理事をつとめています。

糖質制限食は、糖尿病、メタボリック症候群、逆流性衝動炎、偏頭痛、花粉症、アトピー性皮膚炎など
生活習慣病の治療に顕著な効果を発揮する、タンパク質・脂質を中心にエネルギーを摂取する食事療法です。

現在『生活習慣病』と称されている疾患のほとんどが、実は『糖質過剰病』であると私は考えています。

これまで常識とされてきた「炭水化物(糖質)中心の食事」は、医学・生理学・栄養学的根拠が乏しく、
むしろ多くの疾患の要因となっている可能性があることが示唆されています。

私達は、歴史的、科学的証拠および臨床データを重視し、
「人類にとって本当に健康的な食生活」の実践・普及・啓発に努めます。

会の趣旨に賛同していただける、
日本全国の糖質セイゲニストの皆さん是非、賛助会員となっていただけば嬉しい限りです。


入会案内
http://www.toushitsuseigen.or.jp/membership


おかげさまで、会員数は現在300名を超えており、とてもありがたいことと思っております。

以下の通り、会員特典は盛りだくさんです。


江部康二


☆☆☆

(1) 賛助会員特典

主な特典:

・各種イベント(講演会、料理教室、交流会等)の参加費割引

・イベント開催の会員優先告知

・有料メールマガジン(週二回発行。非会員630円/月)が無料

・会誌「糖質制限通信」年二回発行

・「賛助団体会員」はホームページで紹介

その他:http://www.toushitsuseigen.or.jp/membership

(2) 提携医療機関 66機関

http://www.toushitsuseigen.or.jp/med-institution



☆☆☆
一般社団法人日本糖質制限医療推進協会について


一般社団法人日本糖質制限医療推進協会は、
医療関係者、糖尿病罹患者、糖尿病予備軍ならびにその家族を対象に、
講演会、交流促進事業、出版等の普及啓発活動を通し、
広く糖尿病治療ならびに食生活に関する正しい知識を流布することを目的として設立された非営利団体です。

◆当会のミッション

当会は、下記の四つの目的を達成すべく、「糖質制限食」の啓蒙活動を行っています。

一、糖尿病による合併症患者および死亡者の減少

一、糖尿病予防ならびに境界型糖尿病(糖尿病予備軍)の早期発見

一、医学的根拠に乏しいダイエットの蔓延に伴う健康被害の根絶

一、医療費の大幅削減

残念なことに、日本では、食後高血糖を招く唯一の栄養素である「糖質」を大量に摂取させ、医薬品で高血糖を抑えるというマッチポンプ的な糖尿病治療が主流となっています。

患者の健康よりも、医薬品業界や穀物産業を重視するその姿勢は看過しかねるものがあります。

「医師の指導に従えば、病状が悪化する」

これが日本で繰り返されている糖尿病治療の実態です。

私どもは、肥満者または糖尿病予備軍の方においては、糖尿病の発症そのものを、糖尿病発症者においては、深刻な合併症を予防する効果が極めて高い「糖質制限食」が、世界中で年々爆発的に増加している糖尿病罹患者を救う有力な手段であると確信しています。

そもそもヒトにとって必須栄養素ではない「糖質」を主成分とし、また近代になって商業的、農業政策的都合によって大量生産され、大量摂取を促されるようになったに過ぎないコメ、ムギなどの穀物を、血糖コントロールが不能となった糖尿病罹患者に主食として毎日摂取するよう指導している現代日本の糖尿病治療は、非科学的であるだけでなく、害悪であるとさえ言えます。

また、糖質は肥満ホルモン・インスリンの分泌を促す物質であるため、糖質の頻回過剰摂取が当たり前となった近年の日本においては、「自分は太っている」と感じる人が増えるのも当然のことと言えます。

このことが、多くの人々を、医学的に誤った、時には危険でさえある「ダイエット」に走らせており、その結果、栄養失調、摂食障害、自律神経失調、精神障害など、様々な健康被害を生み出していることは周知の事実です。

弊会は、医学的根拠に基づいた、自然かつ安全な食事法としての「糖質制限食」を広めることで、誤ったダイエットによる健康被害者を一人でも減らすべく、積極的に働きかける所存です。

現在の糖尿病治療は、医療機関や製薬会社にとって、極めて効率的な集金システムとなっています。

このシステムにおいて典型的な糖尿病患者が通過するコースは、

糖質大量摂取→投薬→悪化→さらなる投薬→悪化→各種手術、投薬→(人工透析)→死亡

医師の指導に従っている多くの糖尿病患者はこの道を辿っております。

また、このコースに患者を乗せることで、医療機関は20-30年の間、継続的に患者および健康保険から大金を引き出すことが可能です。

糖質制限食を正しく実行すれば、医薬品の必要性が殆どなくなり、合併症を併発する確立が大きく減少します。

私どもは、糖質制限食を採用する良識ある医療者が一人でも多く増えることで、現在浪費されているに等しい、年間数兆円とも言われている糖尿病関連の莫大な医療費が大幅に削減され、より重要な医療のために効率よく使われることを願ってやみません。

◆主な活動内容

医師、管理栄養士による講演会、講習会
各種メディアを通じた普及啓発活動
会員間の交流促進、勉強会、料理教室など
糖尿病患者への支援活動

◆協会概要

名称: 一般社団法人 日本糖質制限医療推進協会
代表理事: 江部康二
所在地: 〒616-8265 京都右京区梅ヶ畑畑町3番地


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖尿人における糖質摂取推奨量は?食後高血糖は?
こんにちは。
精神科医師Aさんから。

m3.comの臨床ニュース
「糖質の推奨量」定義はこう考えよ【時流◆糖質制限】
山田悟・北里大学北里研究所病院糖尿病センター長に聞く◆Vol.1
2017年3月2日 (木)
https://www.m3.com/clinical/news/506968


に関してコメント・情報をを頂きました。
ありがとうございます。

山田悟氏の推奨する糖質量は
「1食につき20-40gを1日3食、これとは別に嗜好品で1日10gほど摂取すると考えれば、70-130g/日になるような食べ方が良いと思います。ただし、決して70-130g/日さえ守っていれば良い訳ではなく、1食20-40gを優先した考えから算出している数値です。食事のたびに食後高血糖が起きているので、当然のことながら毎回、食後高血糖が起きないように糖質量をコントロールする考えです。」・・・ m3.comの臨床ニュースから一部抜粋。
ということです。
山田悟氏は、「1食20-40gを優先する」と述べています。

日本糖尿病学会推奨の糖尿病食(カロリー制限・高糖質食)なら、
糖質摂取比率60%として、

女性は1200~1800kcal/日
1日の食事の糖質摂取量は180g~270g
1回の食事の糖質摂取量は、60g~90g

男性なら1400~2000kcal/日なので
1日の食事の糖質摂取量は210g~300g
1回の食事の糖質摂取量は、70g~100g


この従来の糖尿病食の糖質摂取量に比べたら山田流の緩い糖質制限でも、かなり糖質量は減少するので、従来の糖尿病食に比し、HbA1cもあるていど改善すると思います。

しかし、20gならともかくとして、40gの糖質摂取なら、血糖値の上昇は120mgあるので、糖尿人なら、食後血糖値が180mg~200mg/dlを超える可能性が高いです。これでは、合併症予防には黄色~赤信号になりますね。

1gの糖質が、体重64kgの2型糖尿人の血糖値を約3mg上昇させます。

そうすると、従来の糖尿病食で、
1回の食事の糖質摂取量が、60g~90gなら、
血糖値は180mg~270mg/dlの上昇ですから、
空腹時血糖値が100mg/dlと好調でも、60~120分後のピークでは、
280mg~370mg/dlというとんでもない食後高血糖を引き起こします。


このような食後高血糖を、1日3回生じているのですから、合併症を予防することは不可能ということがわかります。

即ち、従来の糖尿病食(糖質摂取比率60%)は、誠に遺憾ながら「合併症製造食」としか言いようがありません。


山田流の緩い糖質制限でも、1回の食事の糖質量が40gあると、
血糖値は120mg/dlの上昇ですから、
空腹時血糖値が100mg/dlと好調でも、60~120分後のピークでは、
220mg/dlという食後高血糖を引き起こします。


従来の糖尿病食よりは、ましでも食後高血糖を、1日3回生じているのですから、合併症予防には黄色~赤信号になるということです。

従って、緩やかな糖質制限食は、原則として、糖尿予備軍かごく軽症の糖尿病には適応となりますが、中等度以上の糖尿病には適応となりません。

高雄病院のスーパー糖質制限なら、1回の食事の糖質量が10g~20gであり、
血糖値は30~60mg/dlの上昇に過ぎないので、
空腹時血糖値が100mg/dlなら、60~120分後のピークでも、
130~160mg/dlですみます。
180mg/dlを超える食後高血糖がないので、合併症予防が可能です。


国際糖尿病連合・2011年「食後血糖値の管理に関するガイドライン」では
「食後血糖値は、食後1~2時間で測定されるべきで、160mg/dl未満が目標」
とされていますが、スーパー糖質制限食ならこちらもクリアです。


江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット