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どのような状況で新型コロナは感染するのかしないのか。
こんにちは。
新型コロナの流行は、なかなか収束しません。
収束させるためには何が必要か考えてみました。

<三密でも感染がみられない状況>
①通勤の満員電車
②パチンコ店

<感染がよくみられる状況>
①複数人数でのお店や自宅や友人宅での会食
②複数人数でカラオケ店で歌う場合
③スポーツジム
④介護施設や病院などで、体位変換・おむつ交換など密接に接触せざるを得ない場合
⑤トイレ、下水に新型コロナウイルスが多くいる


<考察>
三密(密閉・密集・密接)回避は、感染予防に役立つと思いますが、
通勤の満員電車はまさに、三密状態です。
しかし感染がみられないのには、マスクをしていることと会話がないことが
極めて重要な役割を果たしていると思います。
パチンコ店も密閉・密集・密接ですが、口を開けて会話し声を発することは
ほぼ皆無です。
このことがパチンコ店(さんざんバッシングを受けましたが)で、
一度もクラスターが発症していない大きな要因と考えられます。
パチンコ・パチスロ人口は、約1000万人もおられます。

感染がみられる状況の①②は、会話や歌など、マスクなしで
口を開けて声を発していることが一番大きな要因と思います。
③のスポーツジムは、更衣室での会話などが要因となります。
感染がみられる状況④は、患者さんの介護や看護においては、
職業上密接が避けられないことが、大きな要因であり、
医療・介護現場は、困難な状況が続くと思われます。
とくに認知症もある要介護の患者さんの場合は、スタッフの感染予防は、
非常に難しいです。
⑤は、トイレの消毒も普通に行う習慣をつけることが、有効と思います。
レストランやホテルや公共トイレ使用時も手洗いと手指の消毒を励行しましょう。

従って、「GoTo トラベル」で旅行や観光が感染要因というより、
行った現場で、複数人数で会食・会話・カラオケなど、
口を開けて声を発したか否かが、感染するか否かのポイントと言えます。
冬場は、低温と乾燥により、新型コロナウイルスが活性化するので、
より注意が必要です。

<結論>
医療・介護職以外の一般の人は、トイレの消毒をして、外部トイレでの手洗い・手指の消毒を励行し、
「複数人数で口を開けて、マスクなしで会話や歌を歌う」ということを
しなければ、例え冬場でも新型コロナ感染は激減すると考えられます。


江部康二
名医が考えた 認知症にならない最強の食事術 宝島社 江部康二著。
名医が考えた 認知症にならない最強の食事術  
江部康二著 宝島社


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http://urx.blue/07K6


こんにちは。
名医が考えた 認知症にならない最強の食事術
江部康二著 宝島社

2020/6/10から発売中です。
幸い、アマゾンでの書評も高評価を頂いています。

近年AGEs(終末糖化産物)の蓄積が、
老化や認知症の元凶であることがわかってきました。
そして、糖質摂取量が多いほど食後高血糖を生じ、
年余に渡り、AGEsは沢山蓄積していきます。

糖尿病合併症の元凶もAGEsなのですが、
糖尿病でない人もAGEsの蓄積により老化や認知症を生じるのです。
そして、AGEs蓄積を最小限におさえて、
『糖化』『老化』『認知症』発症リスクを予防できる食事療法は
唯一糖質制限食だけなのです。
本書を読んで、間に合う内に、認知症予防を心がけて頂ければ幸いです。

以下の青字は、本書の「はじめに」です。


はじめに

 
 私は1974年に京大医学部を卒業しました。
医師になり46年が経過して2020年現在70歳です。
同級生は110人卒業しましたが、10名はすでに逝去されました。
医者の不養生というわけでもないのですが、仕事上の重責とか毎日のようなサービス残業とか、
精神的にも肉体的にもかなりストレスフルなのがこの職業なので、医師は思った以上に短命なのです。

 岐阜県保険医協会が実施した調査(2008~2017年)で、開業医の死亡時平均年齢が70.8歳と短く、
特に60歳代の死亡割合が34%と最も多いことが明らかになりました。
厚生労働省の統計にある死亡時平均年齢(2015年)は、男性が77.7歳、女性が84.3歳であり、明らかな差がありました。
日本人全体の死亡割合では80歳代がピークであり、医師の60歳代がピークというのはいかにも若すぎます。

 さてこのように医師は短命という事実もあり、4年に1回オリンピックの年に開催していた同窓会を、
誰がいつ死ぬかわかならいということで近年は2年に1回と改めました。
4年前の同窓会で、「一番なりたくない病気は何?」という話題となりましたが、
約60名の出席者全員が「アルツハイマー病(認知症)」ということで一致しました。
 がんもこわい病気ですが、間に合えば完治できることもありますし、転移があって完治が困難であっても、
基本的に意識は最後まで保たれることがほとんどということもあって、
「一番なりたくない病気はがん」と発言した同級生はゼロでした。

 認知症の患者とその予備軍は65歳以上では4人に1人もいます。
 認知症は、日本のような高齢化社会におけるもっとも重要な疾患の一つです。
2018年現在わが国には約 462 万人の認知症患者が存在し、
さらに認知症予備軍と考えられる軽度認知障害の高齢者が約 400万人もいます。
軽度認知障害 は、認知症への進行リスクが高く、該当者は年率 10 ~15% で認知症に進行するとされています。

 このように増え続ける認知症ですが、現代医学において根治につながる治療法はありません。
従って可能な限り早期に認知症および 軽度認知障害を発見してなんらかの介入を行い、
進行を止めるあるいは症状を改善させることが求められます。

 認知症との関連で注目されている物質に AGEsがあります。
AGEs については本文で詳しく説明します。
AGEs は、糖尿病合併症(透析、切断、失明など)の元凶と考えられてきましたが、
近年糖尿病のみでなく、動脈硬化進展の主役の一つとされ、
老化、認知症、慢性炎症、腎不全などにも関与していることが判明しました。

 糖尿病患者では AGEs の増加とともに認知症あるいは軽度認知障害へ移行することが知られています。
一方、糖尿病でない人も皮膚AGEs の蓄積量と軽度認知障害とに関連があることが判明しました。
皮膚にAGEsが蓄積していれば脳にも同様に蓄積しているということです。

 このようにAGEsの蓄積が認知症に関与していることが明らかとなっていますが、
糖質制限食なら、AGEsの蓄積を最小量におさえることが可能です。
糖質制限食は1999年、高雄病院が日本で初めて糖尿病治療に導入した食事療法です。
近年糖尿病以外にも様々な生活習慣病に効果があることが明らかとなっています。

 糖質制限食実践は早ければ早いほどいいです。
軽度認知障害の段階で糖質制限食を実践すれば、認知症への進行を予防できるし、
軽度認知障害が改善し正常に戻ることも期待できます。
なにしろ本文で紹介しますが、アルツハイマー病を発症したあと、
スーパー糖質制限食実践で一週間足らずで正常に戻った方さえおられるのです。

 40代、50代から糖質制限食を実践していれば、
軽度認知障害のリスクもなくなりますし、健康長寿が約束されます。
さらに早期の20代、30代から糖質制限食を実践すれば、糖化に伴う老化が予防できます。

 私は、52歳で糖尿病を発症して以来、スーパー糖質制限食を実践していますが、
70歳現在、歯は全て残り虫歯なし、聴力低下なし、視力低下なし、
身長縮まず、夜間尿なし、内服薬なし、合併症なしです。
明らかに「糖化⇒老化」が予防できているのだと考えられます。

 月~土と毎日外来診察を行い、入院患者さんも担当しています。
ほぼ毎日ブログ「ドクター江部の糖尿病徒然日記」を更新し、
本も出版し、講演活動も行っており、とても元気です。
読者の皆さんが健康長寿を達成されるよう本書および糖質制限食がお役に立てれば幸いです。


江部康二
「Go Toトラベル」感染者増加に影響か。
こんばんは。
「Go Toトラベル」感染者増加に影響か
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210125/k10012831381000.html
という記事が、2020/1/25、NHK NEWS WEBに掲載されました。

京都大学の西浦博教授らのグループが
国際的な医学雑誌「ジャーナルオブクリニカルメディシン」
に発表した論文についての解説です。

新型コロナ感染者4000人を分析して、約20%が旅行関連の感染でした。
2020年7月22日から「Go Toトラベル」開始です。
「Go Toトラベル」が始まる前の5日間の発症者に比べて、
開始後の5日間の発症者は、1.44倍でした。
さらに、旅行の目的を観光に限定すると、
発生率は前の週の5日間の2.62倍になっていました。
グループはさらなる科学的な証拠が必要との見解ですが、
私は、「Go Toトラベル」キャンペーンが
新型コロナ流行に悪影響を与えた可能性が極めて高い
と思います。


2020年12月8日(火)、東京新聞に

GoToトラベル利用者に発症2倍 東大チーム初調査 
味覚異常などコロナ疑い

2020年12月8日(火)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/73050

という記事が掲載されました。
この調査では、GoToトラベル利用者は、そうでない人に比較すると、
新型コロナ発症を強く疑わせる『嗅覚・味覚の異常』などを訴えた人の割合が、
統計学上2倍という結果でした。
28000人のアンケート調査ですから、それなりの信頼度があります。


このように、京大グループの調査も東大グループの調査も
共に、「Go Toトラベル」が、
新型コロナ流行に悪影響を与えた可能性を示唆
しています。

菅義偉首相は、『「Go Toトラベル」が感染拡大の主要因とする「証拠はない」』
との専門家見解を繰り返していますが、
それこそ、『感染拡大に関係ない』という証拠を示してほしいものです。


江部康二


☆☆☆
以下の青字の記載はNHK NEWS WEBの記事の要約です。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210125/k10012831381000.html
NHK NEWS WEB

「Go Toトラベル」感染者増加に影響か

京都大学のグループ発表2021年1月25日 4時29分 新型コロナ 経済影響政府の観光需要の喚起策「Go Toトラベル」が始まった去年7月、旅行に関連した新型コロナウイルスの感染者が増えていて、キャンペーンが当初の段階で影響した可能性があるとする研究論文を京都大学のグループが発表しました。これは京都大学の西浦博教授らのグループが国際的な医学雑誌「ジャーナルオブクリニカルメディシン」に発表しました。

グループは、去年5月から8月にかけて24の県から報告された新型コロナウイルスの感染者およそ4000人を分析し、およそ20%が、発症前に旅行していたり旅行者と接触したりするなど旅行関連とみられる感染者だったということです。

そして、期間ごとの発生率を比較する手法で詳しく分析した結果、「Go Toトラベル」が始まった去年7月22日からの5日間では旅行に関連した感染者は127人で、発生率は前の週の5日間と比べて1.44倍に高くなっていたことが分かったということです。

さらに、旅行の目的を観光に限定すると、発生率は前の週の5日間の2.62倍になっていました。

論文では、地域によって公開情報に差があることなどから、今回の分析だけでは「Go Toトラベル」が感染拡大につながったかどうかを決めることはできないものの、少なくとも初期の段階では感染の増加に影響した可能性があるとしていて、グループでは今後、感染の抑制と経済活動の回復のバランスが取れた政策を探るためにも、さらに科学的な証拠が必要だとしています。】
英国のコロナ変異株「死亡率高い可能性」  ジョンソン首相が発表
こんばんは。
新型コロナ関連で、また懸念される記事が、
毎日新聞に掲載されました。

英国のコロナ変異株「死亡率高い可能性」 
ジョンソン首相が発表

2021年1月23日(土)毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20210123/k00/00m/030/035000c

英国の変異株は、これまで、「感染力が7割高まっているが重症率や死亡率は
変わらない」
とされてきましたが、
ここにきて、死亡率も30%高まっているということです。
さらなる検証が必要とはいえ、困ったことです。

日本国内では、新型コロナ感染が、2020年12月以降、増え続け、
さらに年末年始を経て、加速して激増している感があります。
感染者が増えれば、高齢者を中心に一定の割合で重症者数・死者数も増えます。
もし英国変異株が日本で蔓延していけば、感染力増大と毒力増大で
今以上に重症者数・死者数が増えていくと思われ、医療逼迫が懸念されます。

宿主が死亡すればウイルスも消滅するので、
年単位の長い目でみれば、変異により徐々に毒力は低下していき、
死亡率も低下していくのが自然の摂理です。
しかし今回の英国のコロナ変異株のようなごく短期間での変異では
毒力が増すこともありえます。

国内で確認された新型コロナウイルスの変異株は、2021年1月18日時点で計45例とななっています。
英国のコロナ変異株が36例と大半を占めますが、
南アフリカ共和国で確認された変異株も5例、ブラジル渡航者からの変異株も4例確認されています。

国立感染症研究所によると南アフリカの変異株は、
英国変異株と同様、感染性が高まっている可能性があるようです。
ブラジルの変異株では感染力、重症度、ワクチンの有効性への影響を示唆する証拠はなく、
現在調査中とのことです。


江部康二

☆☆☆
以下の青字の記載は毎日新聞記事の要約です。

『 https://mainichi.jp/articles/20210123/k00/00m/030/035000c
英国のコロナ変異株「死亡率高い可能性」 
ジョンソン首相が発表


毎日新聞2021年1月23日

英国のジョンソン首相は22日の記者会見で、英国で感染が拡大している新型コロナウイルスの変異株について、「より高い死亡率と関連している可能性があることを示す証拠がある」と述べた。英国の変異株は日本を含む50カ国・地域以上で検出されており、懸念が高まる可能性がある。
 会見に同席した英政府のバランス首席科学顧問によると、60歳の感染者1000人のうち、従来株による感染の場合は10人程度が死亡するのに対し、変異株だと13人もしくは14人が死亡するという試算になるという。この数字が正しければ、変異株の死亡率は従来株より30%高いことになる。ただ、バランス氏は「数字には不確かな部分も多い」と述べ、さらなる検証が必要との見解を示した。
 またバランス氏は南アフリカとブラジルで確認された別の変異株について、「これまでのものより、ワクチンが効きにくいかもしれない」と述べた。一方、英国の変異株について英政府は、米製薬大手ファイザー製と英製薬大手アストラゼネカ製のワクチンが、変異株に対して有効との見方を示している。
 英国の変異株は2020年9月、イングランド南東部ケント州やロンドンで確認され、その後、世界に感染が拡大した。
 英政府によると、英変異株は従来株に比べ、最大で7割、感染力が強まっている可能性がある。一方、重症率や死亡率についてはこれまで、従来株に比べ高いことを示す証拠はないとされ、イングランド公衆衛生局も重症化率が高いとは言えないとの調査結果を出していた。【ロンドン服部正法】 』
新型コロナワクチン。インフルエンザワクチン。意義は?
こんばんは。
新型コロナワクチン、インフルエンザワクチンの役割や意義について、考察してみます。

<従来のワクチン>
従来のワクチンは、弱毒化したウイルスを利用する「生ワクチン」や、
ウイルスの感染力を失わせた「不活化ワクチン」が主で、
卵でウイルスを大量培養するなどに時間がかかり、
感染防御や安全性確保のためもあり、
開発に10年単位の期間を要していました。

<インフルエンザワクチン>
インフルエンザワクチンは、不活化ワクチンで、皮下注射です。
そして、IgG抗体を産生させますが、IgA抗体は産生させません。
従って、粘膜面にあるIgA抗体はできないので、
感染を防ぐことは理論的に不可能です。
インフルエンザウイルスが粘膜細胞に感染したあと、
はじめてIgG抗体が駆けつけてウイルスと戦ってくれます。
つまり感染防御はできないけれど、重症化を防いでくれる役割です。

<新型コロナワクチン>
 今回のファイザーやモデルナの新型コロナワクチンは
「遺伝子ワクチン」と呼ばれ、
ウイルスの遺伝子の一部「メッセンジャーRNA(mRNA)」を
人工的に作って利用するタイプです。
ウイルスのゲノム(全遺伝情報)が解明できれば遺伝子の合成は比較的容易で、
開発の時間とコストを大幅に削減できます。
現実にわずか10ヶ月で完成したということで、
そのあまりの速度に驚きました。
この「遺伝子ワクチン」を接種すれば
体内でウイルス特有のたんぱく質が作られます。
これを体が異物として記憶して、このたんぱく質を攻撃する抗体ができれば、
実際にウイルスそのものが侵入してきても攻撃できるようになる仕組みです。
しかし、産生されるのは、IgG抗体であり、IgA抗体は産生されません。
従って、理論的には、インフルエンザワクチンと同様に
感染防御はできないけれど、重症化を防いでくれる役割です。

<新型コロナワクチンの副反応>
このようなタイプのワクチンは、人類は未経験であり、
遺伝子ワクチンが、未知の副反応を起こす可能性もあります。
短期的なアナフィラキシーショックは、
すでに米国でも英国でも発症しています。
アナフィラキシーショックの頻度は、
インフルエンザワクチンの約8.5倍です。

短期的な副反応も、頭痛、悪寒、全身倦怠感、疲労感、発熱
注射部位の疼痛などがあります。
こちらもインフルエンザワクチンよりはるかに多い頻度です。
さらに長期的な未知の副反応が起こる可能性もあり、
長期的安全性は全く担保されていません。

<人口100万人あたりの新型コロナ死者数、ノルウェイとワクチンと死者数>
人口100万人あたりの死者数(2021/1/22現在)は、
米国では65.0人で、日本の6.1人の10.6倍です。
https://web.sapmed.ac.jp/canmol/coronavirus/death.html
札幌医大統計の直近7日間の新規死者数です。

この数字を考慮すると、米国で重症化を防ぐワクチンを接種する意義は日本よりかなり大きいです。
ノルウェイで、42000人の高齢者に新型コロナワクチンを接種して
因果関係は不明ですが33名の死者がでています。
100万人の高齢者に接種すれば、単純計算で786人が死亡する可能性があります。
これは大変な数字であり、
少なくとも、高齢者には新型コロナワクチン接種は慎重になる必要があるでしょう。

<新型コロナウイルスと新型コロナワクチンに対する私のスタンス>
私自身は、新型コロナワクチンを接種するつもりは全くありません。
スーパー糖質制限食で、粘膜免疫自然免疫を高めて
感染予防あるいは発症予防を目指します。
ただ、持病がある人などは、新型コロナワクチンの副反応も考慮したうえで
接種するか否かを自分の頭で考えて、選択する必要があると思います。

江部康二