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朝日カルチャー立川教室講座のご案内。別件ですが金スマに出演します。
こんにちは。

別件ですが、2019/6/21金曜日に、TBSテレビ『金スマ』に出演します。
時間があるかたはご視聴頂けば嬉しいです。


朝日カルチャーセンター立川教室にて
糖質制限食講座開催です。

糖尿病・メタボ・生活習慣病 と糖質制限食
人類本来の食事・人類の健康食
https://www.asahiculture.jp/course/tachikawa/f1409334-8bf9-e9b9-a1bb-5c2313fd07db
2019/6/22(土)15:00~16:30
講義70分間、質疑応答20分間。
朝日カルチャーセンター 朝日JTB・交流文化塾 
立川教室
お申し込み TEL:042-527-6511

最新の内容も含めて、わかりやすくて楽しいお話しを目指します。
東京や関東圏の方々のご参加をお待ちしております。
講師は江部康二です。
立川教室では、約1年ぶりの講座です。
この数年間、糖質制限食の発展という意味ではとても大きな変化がありました。
年間30回くらい講演をしていますが、
結構、新しい話題も多いので、スライドも毎回更新しています。
今回もわかりやすくお話しますので、乞うご期待です。
講演が70分間で質疑応答が20分間です。
東京、関東圏の糖尿人やメタボ人の方々やそのご家族、
奮ってご参加いただけば幸いです。

お陰様で、糖質制限食は順調に普及してきています。
2005年に私が「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」(東洋経済新報社)
を日本初の糖質制限食の本として刊行したころとは、大きな違いがあります。
なんと言っても、2013年10月に米国糖尿病学会が5年ぶりに改訂した「栄養療法に関する声明」のなかで、
地中海食やベジタリアン食などどともに「糖質制限食」を正式に容認したことが、
大きな追い風となりました。

さらに、2019年4月、米国糖尿病学会は、
「成人糖尿病患者または予備軍患者への栄養療法」コンセンサス・レポート
を発表しました。
その中で『糖質制限食』がエビデンスが最も豊富であるとして
一番積極的に推奨されていた
のは、我々糖質セイゲニストにおいては
歴史的快挙と言え、快哉を叫びたい気持ちでした。ヽ(*`▽´)ノ 

このように、この1~3年、糖質制限食の展開において大きな発展があり
いい意味のサプライズもありました。
2016年7月のNHKクローズアップ現代の試算によれば、
糖質制限市場は、3184億円とのことです。
医学界より、企業のほうが糖質制限食をビジネスチャンスと捉えて
行動が迅速なようです。
くら寿司やガストなども糖質制限メニューを投入で、なかなかのものです。

一方、医学界においても、嬉しいサプライズです。
2017年2月7日(火)午後から、生まれて初めて東京大学医学部に行ってきました。
教授室で、渡邊昌先生、門脇孝先生、江部康二の3人で鼎談を行いました。
二人で話し合うのが対談で、三人で話し合うのが鼎談です。
渡邊昌先生は、医学雑誌「医と食」の編集長です。
門脇孝先生は、
一般社団法人 日本糖尿病学会 理事長
であり、
東京大学大学院医学系研究科糖尿病・代謝内科教授(当時)
です。
日本糖尿病学会のトップとじっくり話し合うことができて、
とても有意義な90分間でした。

2017年8月には、
「炭水化物の摂取増加で死亡リスク上昇」
という結論のランセット(Lancet)論文が発表され、
糖質制限食にとって大きな追い風となりました。
Lancet誌オンライン版2017年8月29日号掲載
https://doi.org/10.1016/S0140-6736(17)32252-3

糖質制限食の発展、まさに、今昔の感ありですね。

江部康二


☆☆☆
以下は朝日カルチャーセンター立川教室のサイトから一部抜粋です。

糖尿病・メタボ・生活習慣病 と糖質制限食
人類本来の食事・人類の健康食

講師:江部 康二(高雄病院理事長)

江部 康二(高雄病院理事長)
講師詳細
 多くの研究論文により、糖尿病・肥満・生活習慣病などに対する糖質制限食の画期的な治療効果が証明されています。糖質制限食は、日本では、1999年から京都・高雄病院において糖尿病治療食として開始され、合併症を予防できる唯一の食事療法として画期的な成果をあげてきました。米国糖尿病学会は「摂取後、直接、血糖に影響を与えるのは糖質のみで、蛋白質・脂質は、直接血糖に影響を及ぼすことはない。」としています。食後高血糖と一日平均血糖変動幅増大が糖尿病合併症の最大のリスクとなりますが、従来の糖尿病食(カロリー制限・高糖質食)では、必ずそれらを生じるので、合併症の予防は困難です。また糖尿病ではない人においては、糖質摂取によるインスリンの頻回・過剰分泌が、肥満・メタボ・生活習慣病の元凶として、注目されています。(講師記)


<日程・時間>
2019/6/22(土) 15:00~16:30

<受講料(税込)>
会員 3,240円 一般 3,888円

<その他>
席は自由席です。
*個人的な治療相談は承りかねますので、ご了承ください。

<お申し込み>

TEL:042-527-6511  朝日カルチャーセンター立川教室

講師紹介 江部 康二 (エベ コウジ)
<プロフィール>
・1950年生まれ。
・1974年京都大学医学部卒業。
・1974年から京都大学胸部疾患研究所第一内科(現在京大呼吸器内科)
にて呼吸器科を学ぶ。
・1978年から高雄病院に医局長として勤務。1996年副院長就任。
・1999年高雄病院に糖質制限食導入。
・2000年理事長就任。
・2001年から糖質制限食に本格的に取り組む。
・ 2002年に自ら糖尿病であると気づいて以来、さらに糖尿病治療の研究に力を 注ぎ、「糖質制限食」の体系を確立。これにより自身の糖尿病を克服。

内科医/漢方医/一般財団法人高雄病院理事長/一般社団法人日本糖質制限医療推進協会理事長。

<著書>
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』2005年(東洋経済新報社)
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編』2008年(東洋経済新報社)
『我ら糖尿人、元気なのにはわけがある』2009年(東洋経済新報社・作家宮本輝氏との対談本)
『糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食』2010年(ナツメ社)
『主食をやめると健康になる』2011年(ダイヤモンド社)
『食品別糖質量ハンドブック』2012年(洋泉社)監修
『糖質オフ!健康法』2012年(PHP文庫)
『糖尿病治療のための!糖質制限食パーフェクトガイド』2013年(東洋経済新報社)
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!新版』2014年(東洋経済新報社)
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!2 実践編 新版』2014年(東洋経済新報社)
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』2014年(東洋経済新報社)
『なぜ糖質制限をすると糖尿病が良くなるのか』2015年(ナツメ社)
『糖質制限の教科書』2015年(洋泉社)監修
『よくわかる! すぐできる! 「 糖質オフ! 」健康法 』2016年(PHP研究所)
『人類最強の「糖質制限」論~ケトン体を味方に して痩せる、健康になる』2016年(SB新書)
『江部康二の糖質制限革命』2017年(東洋経済新報社)
『男・50代からの糖質制限』2018年(東洋経済新報社)
『内蔵脂肪がストン!と落ちる食事術』2019年(ダイヤモンド社)
など多数。

ブログ『ドクター江部の糖尿病徒然日記( http://koujiebe.blog95.fc2.com/ )は日に数千件のアクセスがあり、糖尿病のかたやそのご家族から寄せられた質問への回答や、糖尿病・糖質制限食に関する 情報の発信に、日々尽力している。

私は動物実験否定派ではありません。動物実験を肯定しています。
【以前から江部先生がマウスやラットの食性と人間の違いを意見している事を、
まるで全ての動物実験が無意味であると言ってると
槍玉に挙げている人達を見かけました。
一部だけ見聞きして何も知らない基礎研究者も、
江部先生という臨床医が動物と人間は違うのだから
マウスやラット実験は意味無いと言ってるととっており、
基礎を知らない実験を知らない無知な臨床医と片付けているのが悲しかったです。
一部だけ切り取り「動物実験は人間じゃないから意味無い」と言ってると
烙印を押しそれでいて臨床医として薬を用いる矛盾をあざ笑っているのです。
わざわざ動物実験から人間までに使う手順を丁寧に教えている方もおり
なんだかなーと思いました。
薬の認可までの行程とマウスラットをなぜ実験で使うのかと説明してるんです。
江部先生は基礎の意味を知らない臨床医でも無く、
動物実験否定者でも無いと思います。
2019/06/19(Wed) 07:12 | URL | 紫陽花 | 】


こんにちは。
紫陽花 さんから、
私が動物実験否定派であると決めつける基礎研究者がいるとの
情報を頂きました。

紫陽花 さんが仰るとおりで、私は動物実験否定派ではありません。
私は動物実験による基礎研究も医学の発展においてとても大事であると思っています。
動物実験による薬理学的研究なども、とても大切です。
このように動物実験を肯定しています。

ただ、食事療法の研究においては、
本来の食性が、ヒトとは異なるマウスを使うとすれば、
その結果を短絡的にヒトに結びつけるのは、問題であると述べているだけです。

以下に、2009年6月30日のブログ記事を再掲します。
この記事でも、動物実験の意味を肯定しています。




☆☆☆
脂肪悪玉説・マウス・動物実験
2009年06月30日 (火)
こんにちは。

世の中相変わらず「脂肪悪玉説」が蔓延っていますね。( ̄_ ̄|||)

糖質制限食を実践すれば、相対的に高脂肪食になります。「脂肪悪玉説」には反論しておかなくてはなりませんせんね。('-^*)☆

以下は、国立健康・栄養研究所 生活習慣病研究部で、2002年に作成された<高脂血症とインスリン抵抗性>という論文の要旨です。

「脂肪摂取量の増大はインスリン抵抗性を引き起こす最も重要な環境因子である。これは、高脂肪食の摂取により肥満が発症し、それによって脂肪組織や筋肉での糖の取り込みが低下するためと考えられている。

その機序として、筋肉や肝臓への脂肪の過剰蓄積による代謝異常、脂肪細胞の肥大化によるTNF-αやレプチンなどの生理活性物質の分泌増加が考えられる。

また、インスリン依存的に血中から脂肪組織に糖を輸送するGLUT4 は、高脂肪食の摂取でmRNA発現量が減少することから、高脂肪食誘導性のインスリン抵抗性発症に関与している可能性がある。

しかし、脂肪には様々な種類があり、摂取する脂肪の質の違いによってインスリン抵抗性の発症は大きく異なる。一般に、飽和脂肪酸はインスリン抵抗性を来しやすい。

また、マウスに高脂肪食を負荷した研究では、リノール酸を多量に含む紅花油の摂取はインスリン抵抗性を発症しやすく、一方、魚油はインスリン抵抗性の発症が改善される傾向にあった。

魚油によるインスリン抵抗性の改善には、肝臓での脂肪合成の抑制と熱産生の増加が寄与していると考えられる。これらの成績は、インスリン抵抗性の予防法として食事療法が重要であることを強く示唆している。」


国立健康・栄養研究所の論文ですから、権威あるものなのでしょうが、「高脂肪食の摂取により肥満が発症」という常識から出発して論じておられます。

しかし、これはマウスにおいては兎も角、少なくともヒトにおいては、根拠のない神話です。

ヒトの体重減少に関しては、2008年のニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスンに、イスラエルの研究報告が発表されました。(NENGLJ MED JULY17,2008、 VOL359. NO.3 229-241)これは、322人を2年間追跡した権威ある疫学的研究です。

<低炭水化物法が最も体重減少。HDL-Cも増加。>

• イスラエルの322人(男性86%)
• (1)低脂肪法(カロリー制限あり)
• (2)オリーブ油の地中海法(カロリー制限あり)
• (3)低炭水化物法(カロリー制限なしのアトキンス式ダイエット)
• 3グループの食事法を2年間経過観察。
• 低炭水化物法が最も体重減少。HDL-Cも増加。
• NENGLJ MED JULY17,2008、 VOL359. NO.3 229-241

「低炭水化物食(糖質制限食)が最も体重を減少させ、HDL-Cを増加させた。」ということで、長年の食事療法の論争に決着がついたと思います。アトキンス式の低炭水化物食ですから、当然高脂肪食です。

このように、ヒトにおいては、高脂肪・低炭水化物食がもっとも体重減少効果があることが証明されましたので、国立健康・栄養研究所の論文は出発点から問題ありですね。

「一般に、飽和脂肪酸はインスリン抵抗性を来しやすい。また、マウスに高脂肪食を負荷した研究では、リノール酸を多量に含む紅花油の摂取はインスリン抵抗性を発症しやすく、一方、魚油はインスリン抵抗性の発症が改善される傾向にあった。」

これもマウスの実験が根拠になっているなら、ヒトに当てはまるかどうかは疑問ですね。

なぜこのような間違いが生じるのでしょうか?。一つには例の脂肪悪玉説という「常識の壁」があります。

もう一つはこれも別の意味の医学界の常識の壁なのですが、どんな研究でも手軽なので、マウスやラットが実験動物として使われやすいことがあります。

しかし、マウスで高脂肪食の実験をすること自体が、根本的なカテゴリー・エラーなのです。(*- -)(*_ _)

なぜなら、マウスなどネズミ類は、本来の主食は草の種子(即ち今の穀物)です。草原が地球上の有力な植生として現れる鮮新世(510万年前)以降ネズミ科の動物が出現して爆発的に繁栄します。510万年間、草原の草の種子(穀物)を食べ続けてきたネズミに、高脂肪食を与えれば、代謝が破綻するのは当たり前です。

これは単純に、マウスの代謝に合わない(主食でない)高脂肪食を与えて病気を作るという実験です。インスリン抵抗性を始めとして、全ての代謝が狂って病気だらけになるのもいわずもがなです。

例えば、ゴリラの主食は「棘の多い大きな蔓や大きな草」です。ゴリラに高脂肪食を食べさせたら、代謝はガタガタになり、マウスと同様、たちどころに様々な病気になるでしょう。

人類の主食が島泰三氏の説(親指はなぜ太いのか・中公新書)の如く「骨、骨髄」であったかは兎も角 、穀物で無かったことは確実です。そして歴史的事実として、農耕の前は人類皆、糖質制限食でした。

またヒトの進化の過程で脳が急速に大きくなり、シナプシスが張り巡らされるためには、EPAとDHAの摂取が不可欠です。EPAとDHAは地上の植物性食品には含まれていません。

従って少なくとも、肉・骨髄・昆虫・地虫・魚貝・・・などの高蛋白・高脂肪食を、脳が急速に発達した20万年前頃、主食として食べてたことは間違いないでしょう。

結論です。

薬物の作用や毒性をネズミ類で動物実験するのは、
研究方法として特に問題はないと思います。
(動物実験自体の是非はおいておきます。)
しかし、本来主食が全く異なるマウス・ラットなどネズミ類で、
人類の食物代謝の研究をおこなうのは出発点から根本的に間違っています。

研究者の皆さん、「薬物の動物実験」と「食物の動物実験」は、
全く意味が異なることを、認識してほしいと思います。
そこのところ、
是非よろしくお願い申し上げます。 m(_ _)m



江部康二
米国糖尿病学会が、糖質制限食に一番エビデンスが豊富と明言。
【19/06/17 yanosono
ご参考
また東北大学大学院農学研究科の都築毅(つよし)准教授の記事です。
知識のない人は信じてしましますね。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190616-00010004-friday-soci
糖質制限で突然死!? カラダにいいダイエット「最終結論」】


こんにちは。
yanosono さんから、
『FRIDAY』2019年6月21日号の記事の情報をコメント頂きました。

東北大学大学院農学研究科の都築毅(つよし)准教授は、マウスの実験を
そのまま、ヒトに当てはめるという初歩的な過ちを犯しています。
どんな研究においても、
手軽なマウスやラットが実験動物として使われやすいのは事実です。
しかし、マウスやラットで糖質制限食(高脂肪・高タンパク食)の実験をすること自体が、
根本的な間違いだと言わざるをえません。
なぜなら、マウスやラットなど
ネズミ類の本来の主食は草の種子(すなわち今の穀物)だからです。
草原が地球上の有力な植生として現れる鮮新世(510万年前)以降、
ネズミ科の動物が出現して爆発的に繁栄します。
510万年間、草原の草の種子(穀物・糖質)を食べ続けてきたネズミに、
高脂肪・高タンパク食(糖質制限食)を与えれば、
代謝が破綻するのは当たり前です。

この都築准教授の実験は、わかりやすく言うと、
ゴリラにステーキを食べさせるというイメージになります。
ゴリラの主食は「棘(トゲ)の多い大きな蔓(つる)や大きな草」です。
つまりゴリラは超低脂質・低たんぱく食が主食なのです。
このゴリラに、糖質制限食(高脂肪・高タンパク食)を食べさせたら、
代謝はガタガタになり、老化も進み、寿命も短くなるでしょう。


一方、ヒトと糖質制限食に関する信頼度の高い情報が
米国糖尿病学会から発信されています。
端的に言って、
『多くのRCT論文エビデンスに基ずく米国糖尿病学会の報告』

『都築准教授の動物実験の報告』
の信頼度を比べると、月とすっぽんレベルの差があります。


jalopy86さんにご教示頂きましたが
『米国糖尿病学会のガイドラインの改定Standards of Careは
2018年から年間を通して更新と改定が行われるようになっています。』
『注釈を追加することで、年間を通じて更新、修正されます。』

なるほど、エビデンスに基づき、リアルタイムに更新・修正ということで
さすが米国糖尿病学会は、やることが迅速です。

そして、その米国糖尿病学会の2019年4月のガイドラインで
『糖尿病および予備群の食事療法にはいろいろあるが、
血糖改善に関して糖質制限食が一番エビデンスが多い。』
と記載されています。

<ADA、2019年のガイドライン>
今回、ADAの、2019年4月発表の
「成人糖尿病患者または予備軍患者への栄養療法」ガイドライン
では、
糖質制限食(Low-carbohydrate eating patterns)が、
ボリュームとして一番大きく取り上げられていて、
エビデンスも最も豊富であると記載してあり、
この6年間で、大きく前進した感があります。

一方、非常に効果があるので、脱水や低血糖の予防の必要があり
開始時に医師などに相談するようにとの記載があります。

今回も、マクロ栄養素・コンセンサス・リコメンデーションにおいて
「エビデンスは、糖尿病および予備軍における最適な炭水化物、蛋白質、脂質のカロリー比率はないことを示唆している」との記載があります。
それで、糖質制限食以外にも以下の食事パターンも取り上げてあります。
総じて、基本姿勢は、2013年と2019年と同様ですが糖質制限食が目立ってきた感じです。

糖質制限食の次に記載ボリュームが大きいのは地中海食です。
あくまでも、私見ですが、エビデンスが蓄積してきた結果、ADAは
「糖質制限食」「地中海食」の二つを他とは別格に
有効性があると捉えているように思えます。

1)Mediterranean-Style Eating Pattern(地中海食)
2)Vegetarian or Vegan Eating Patterns(ベジタリアン食)
3)Low-Fat Eating Pattern(低脂肪食)
Very Low-Fat: Ornish or Pritikin Eating Patterns
4)Low-Carbohydrate or Very Low-Carbohydrate Eating Patterns
(低炭水化物食、超低炭水化物食)
5)DASH Eating Pattern(高血圧食)
6)Paleo Eating Pattern(パレオ食)
7)Intermittent Fasting(間欠的断食)

<食事パターン・コンセンサス・リコメンデーション>(☆)

糖尿病の管理には、さまざまな食事パターンが許容されます。
特定の個人における異なる食事パターンの周囲を比較した利点のエビデンスが強化されるまで、医療提供者はそのパターンに共通しているキーとなる要素に焦点を当てるべきです。

○でんぷん質のない野菜を重視する。

○砂糖や精製した穀物の追加を最小限に抑える。

○可能な限り、高度に加工された食品よりも自然食品を選ぶ。」


糖尿病患者の全炭水化物摂取量を減らすことは、血糖を改善するための最も多くの証拠を示してきており、
個人のニーズや好みに合ったさまざまな食事パターンに適用することができます。

血糖値目標を達成していない、または血糖降下薬の服用量を減らすことが優先される成人2型糖尿病患者では、
低炭水化物または超低炭水化物の食事プランで炭水化物摂取量を減らすことが現実的です。



<食事パターン・コンセンサス・リコメンデーション
糖質制限食(低炭水化物食、超低炭水化物食)>
(☆☆)

低炭水化物食、特に非常に低い低炭水化物食パターンは、HbA1cを下げて、
糖尿病薬を減らすことを示してきた。
これらの食事パターンは、2型糖尿病で最も研究されてきたパターンである。


・・・中略・・・

非常に低い低炭水化物食パターンを実践すると、利尿が生じ、速やかに血糖値が下がる。
それ故に、開始時には、脱水予防やインスリンと経口糖尿病薬を減らして低血糖を予防するために、知識豊富な医師などに相談する必要がある。・・・

以下略。


江部康二
朝日カルチャーセンター立川教室にて 糖質制限食講座開催です。
こんにちは。

朝日カルチャーセンター立川教室にて
糖質制限食講座開催です。

糖尿病・メタボ・生活習慣病 と糖質制限食
人類本来の食事・人類の健康食
https://www.asahiculture.jp/course/tachikawa/f1409334-8bf9-e9b9-a1bb-5c2313fd07db
2019/6/22(土)15:00~16:30
講義70分間、質疑応答20分間。
朝日カルチャーセンター 朝日JTB・交流文化塾 
立川教室
お申し込み TEL:042-527-6511

最新の内容も含めて、わかりやすくて楽しいお話しを目指します。
東京や関東圏の方々のご参加をお待ちしております。
講師は江部康二です。
立川教室では、約1年ぶりの講座です。
この数年間、糖質制限食の発展という意味ではとても大きな変化がありました。
年間30回くらい講演をしていますが、
結構、新しい話題も多いので、スライドも毎回更新しています。
今回もわかりやすくお話しますので、乞うご期待です。
講演が70分間で質疑応答が20分間です。
東京、関東圏の糖尿人やメタボ人の方々やそのご家族、
奮ってご参加いただけば幸いです。

お陰様で、糖質制限食は順調に普及してきています。
2005年に私が「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」(東洋経済新報社)
を日本初の糖質制限食の本として刊行したころとは、大きな違いがあります。
なんと言っても、2013年10月に米国糖尿病学会が5年ぶりに改訂した「栄養療法に関する声明」のなかで、
地中海食やベジタリアン食などどともに「糖質制限食」を正式に容認したことが、
大きな追い風となりました。

さらに、2019年4月、米国糖尿病学会は、
「成人糖尿病患者または予備軍患者への栄養療法」コンセンサス・レポート
を発表しました。
その中で『糖質制限食』がエビデンスが最も豊富であるとして
一番積極的に推奨されていた
のは、我々糖質セイゲニストにおいては
歴史的快挙と言え、快哉を叫びたい気持ちでした。ヽ(*`▽´)ノ 

このように、この1~3年、糖質制限食の展開において大きな発展があり
いい意味のサプライズもありました。
2016年7月のNHKクローズアップ現代の試算によれば、
糖質制限市場は、3184億円とのことです。
医学界より、企業のほうが糖質制限食をビジネスチャンスと捉えて
行動が迅速なようです。
くら寿司やガストなども糖質制限メニューを投入で、なかなかのものです。

一方、医学界においても、嬉しいサプライズです。
2017年2月7日(火)午後から、生まれて初めて東京大学医学部に行ってきました。
教授室で、渡邊昌先生、門脇孝先生、江部康二の3人で鼎談を行いました。
二人で話し合うのが対談で、三人で話し合うのが鼎談です。
渡邊昌先生は、医学雑誌「医と食」の編集長です。
門脇孝先生は、
一般社団法人 日本糖尿病学会 理事長
であり、
東京大学大学院医学系研究科糖尿病・代謝内科教授(当時)
です。
日本糖尿病学会のトップとじっくり話し合うことができて、
とても有意義な90分間でした。

2017年8月には、
「炭水化物の摂取増加で死亡リスク上昇」
という結論のランセット(Lancet)論文が発表され、
糖質制限食にとって大きな追い風となりました。
Lancet誌オンライン版2017年8月29日号掲載
https://doi.org/10.1016/S0140-6736(17)32252-3

糖質制限食の発展、まさに、今昔の感ありですね。

江部康二


☆☆☆
以下は朝日カルチャーセンター立川教室のサイトから一部抜粋です。

糖尿病・メタボ・生活習慣病 と糖質制限食
人類本来の食事・人類の健康食

講師:江部 康二(高雄病院理事長)

江部 康二(高雄病院理事長)
講師詳細
 多くの研究論文により、糖尿病・肥満・生活習慣病などに対する糖質制限食の画期的な治療効果が証明されています。糖質制限食は、日本では、1999年から京都・高雄病院において糖尿病治療食として開始され、合併症を予防できる唯一の食事療法として画期的な成果をあげてきました。米国糖尿病学会は「摂取後、直接、血糖に影響を与えるのは糖質のみで、蛋白質・脂質は、直接血糖に影響を及ぼすことはない。」としています。食後高血糖と一日平均血糖変動幅増大が糖尿病合併症の最大のリスクとなりますが、従来の糖尿病食(カロリー制限・高糖質食)では、必ずそれらを生じるので、合併症の予防は困難です。また糖尿病ではない人においては、糖質摂取によるインスリンの頻回・過剰分泌が、肥満・メタボ・生活習慣病の元凶として、注目されています。(講師記)


<日程・時間>
2019/6/22(土) 15:00~16:30

<受講料(税込)>
会員 3,240円 一般 3,888円

<その他>
席は自由席です。
*個人的な治療相談は承りかねますので、ご了承ください。

<お申し込み>

TEL:042-527-6511  朝日カルチャーセンター立川教室

講師紹介 江部 康二 (エベ コウジ)
<プロフィール>
・1950年生まれ。
・1974年京都大学医学部卒業。
・1974年から京都大学胸部疾患研究所第一内科(現在京大呼吸器内科)
にて呼吸器科を学ぶ。
・1978年から高雄病院に医局長として勤務。1996年副院長就任。
・1999年高雄病院に糖質制限食導入。
・2000年理事長就任。
・2001年から糖質制限食に本格的に取り組む。
・ 2002年に自ら糖尿病であると気づいて以来、さらに糖尿病治療の研究に力を 注ぎ、「糖質制限食」の体系を確立。これにより自身の糖尿病を克服。

内科医/漢方医/一般財団法人高雄病院理事長/一般社団法人日本糖質制限医療推進協会理事長。

<著書>
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』2005年(東洋経済新報社)
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編』2008年(東洋経済新報社)
『我ら糖尿人、元気なのにはわけがある』2009年(東洋経済新報社・作家宮本輝氏との対談本)
『糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食』2010年(ナツメ社)
『主食をやめると健康になる』2011年(ダイヤモンド社)
『食品別糖質量ハンドブック』2012年(洋泉社)監修
『糖質オフ!健康法』2012年(PHP文庫)
『糖尿病治療のための!糖質制限食パーフェクトガイド』2013年(東洋経済新報社)
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!新版』2014年(東洋経済新報社)
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!2 実践編 新版』2014年(東洋経済新報社)
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』2014年(東洋経済新報社)
『なぜ糖質制限をすると糖尿病が良くなるのか』2015年(ナツメ社)
『糖質制限の教科書』2015年(洋泉社)監修
『よくわかる! すぐできる! 「 糖質オフ! 」健康法 』2016年(PHP研究所)
『人類最強の「糖質制限」論~ケトン体を味方に して痩せる、健康になる』2016年(SB新書)
『江部康二の糖質制限革命』2017年(東洋経済新報社)
『男・50代からの糖質制限』2018年(東洋経済新報社)
『内蔵脂肪がストン!と落ちる食事術』2019年(ダイヤモンド社)
など多数。

ブログ『ドクター江部の糖尿病徒然日記( http://koujiebe.blog95.fc2.com/ )は日に数千件のアクセスがあり、糖尿病のかたやそのご家族から寄せられた質問への回答や、糖尿病・糖質制限食に関する 情報の発信に、日々尽力している。

世界初の糖質制限パン専門店のご紹介です。
こんばんは。
世界初の糖質制限パン専門店のご紹介です。

普通のパン屋さんが、糖質制限パンも作っているというスタンスのお店は、
世の中の糖質制限食の広がりに連れて徐々に増えてきています。

しかしながら、糖質制限パンしか作らないという気合いの入ったお店は、
Pan bueno さんが、おそらくは、世界で初めてではないでしょうか?

Pan bueno
http://picdeer.com/panbueno.0501
◎低糖質パン専門店◎ ・住所:〒546-0011  大阪市東住吉区針中野3-11-5 ・最寄り駅: 近鉄南大阪線 針中野駅 徒歩3分


営業日:火、水、金。
   :木と土は不定期で営業。
営業時間 11:00~16:00
2019/5/1(水・祝)オープン


まだ、できたてのとても新しいお店です。
江部粉を使用したいろいろな種類の糖質制限パンを試食させて頂きましたが
皆それぞれが、とても美味しかったです。
勿論、血糖値の上昇もほとんどなしです。

大阪、神戸、関西方面の糖質セイゲニストの皆さん、
是非、一度、世界初の糖質制限パン専門店にお立ち寄り頂ければ幸いです。

なお、糖質制限パン専門店が日本で他にもありましたら、コメントを頂ければ幸いです。

江部康二