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尿路結石はシュウ酸カルシウム結石が多い。尿路結石診療ガイドライン2013年版。
【19/03/24 TM
尿路結石について
尿路結石は尿酸よりもシュウ酸の方が原因になりやすいと思われます。
シュウ酸はホウレンソウやキャベツなどの葉野菜に多く含まれるので、
痛風の原因である尿酸を気にして野菜を多食すると、
かえってシュウ酸を多く摂取してしまうかもしれません。

私は20年来、尿路結石で苦しんだのですが、断野菜してからは再発がありません。
おまけに便秘によるお腹の張りも治ってしまいました(回数と量は減りましたが)。
野菜はビタミンCを満たす程度の最小限で良いのかも知れません。】


こんにちは。

TM さんから、尿路結石は、
尿酸よりもシュウ酸カルシウム結石が多いとのコメントを頂きました。
ありがとうございます。

断野菜してから、尿路結石に再発がないとのこと、良かったです。
糖質制ゲニストは、そもそも酸化ストレスが少ないので、
抗酸化作用のあるビタミンC摂取も、最小限度ですむ可能性がありますね。


早速、
尿路結石診療ガイドライン2013年版
http://www.urol.or.jp/info/guideline/data/03_urolithiasis_2013.pdf

を読んでみました。
なるほど、尿路結石はカルシウム結石がほとんどで、
その中でもシュウ酸カルシウム結石が多いとの記載がありました。

シュウ酸含有量が多い食材は、
葉野菜、タケノコ、コーヒー、紅茶、お茶、バナナ、ココア、チョコレート、ピーナッツ、アーモンドなどです。

野菜100gあたりのシュウ酸含有量(mg)
ホウレンソウ、スイバ:800
キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、レタス:300
サツマイモ:250
ナス:200
ダイコン、コマツナ、カブ:50

お茶類100gあたりのシュウ酸含有量(mg)

玉露:1350
抹茶、煎茶:1000
番茶:670
ほうじ茶:286

玉露、煎茶、番茶がシュウ酸含有量が多いですが、ほうじ茶は少ないです。
野菜も結構シュウ酸含有量が多いですが、毎日ホウレンソウを食べるわけではないので、
結局毎日飲む、お茶、コーヒー、紅茶が一日のシュウ酸摂取の過半数を占めるようです。
東欧の研究では、シュウ酸カルシウム結石患者で、
摂取されるシュウ酸の80~85%がコーヒーと紅茶由来であったと報告されています。


シュウ酸は水溶性なので、野菜は茹でることで、
体内へのシュウ酸の吸収量を減らせます。
カルシウム食材とシュウ酸食材を一緒に摂取すると、
シュウ酸が吸収されにくいのでお薦めです。

干しエビ、煮干し、パルメザンチーズ、たたみいわし、ひじき、わかめ、
油揚げ、焼き海苔、プロセスチーズ、プロセスチーズ、カマンベールチース、
焼き鮎、いわしの丸干し、ししゃも・・・などにカルシウムが多く含まれています。
これら、皆、糖質制限OK食材ですね。


食事以外に一日2000ml以上の飲水で、結石発症予防効果あります。

高プリン体食材の過剰摂取も尿酸値を上昇させます。
ショ糖と果糖は尿酸値を上昇させます。
アルコールも尿酸値を上昇させます。
肥満は尿酸高値のリスクとなります。。


お薬としては、以下がありますが、医師と相談することが必要です。
クエン酸塩内服(ウラリット)は、
シュウ酸カルシウム結石やリン酸カルシウム結石の予防に有効です。
クエン酸塩は、尿のphを上昇させて、酸性尿を改善するので
尿酸結石予防、シスチン結石予防にも有効です。

カルシウム含有結石予防ににEPAが有効の可能性があります。
EPAは尿中のシュウ酸、カルシウムを減らす作用があります。
骨粗鬆症は尿路結石のリスクファクターですので、
カルシウム含有結石予防に
骨粗鬆症利良薬(ビスフォスホネート)が有効の可能性があります。
再発予防にはサイアザイドが、尿中カルシウム排泄を減らすので有効です。
高尿酸血症を伴うシュウ酸カルシウム結石の再発予防に、
尿酸生成阻害薬が有効です。

10mm未満の結石は、自然排出が期待できます。
排石には、カルシウム拮抗剤(ニカルジピン)やα1遮断薬で、
尿管の拡張を促すのが有効です。
尿管の拡張は疼痛緩和にも良いです。
α1遮断薬のタムスロシンにはエビデンスがあります。
漢方の猪苓湯も使用されますが、明確なエビデンスはありません。

痛みには、NSAIDs、ペンタジンが使用されます。
NSAIDsは腎機能障害があると使いにくいです。

10mm径以上の結石は自然排出は期待できないので積極的治療が必要です。
ESWL:衝撃波結石破砕術
TUL:経尿道的尿管結石破砕術
PNL:経皮的腎砕石術

などがあります。

なお尿路結石の診断には、まずは尿沈渣で疑いを持ち、
超音波、CTで確認するのが良いと思います。


江部康二

糖質制限食と血清尿酸値と尿路結石について
こんにちは。
糖質制限食と血清尿酸値と尿路結石について、
名古屋・hさん、小児科のおかだ先生、まーさんからコメントをいただきました。

過去に取り上げた内容ですが、とても参考になると思いますので、
今回、もう一回記事にしました。

尿酸値に関しては、糖質制限食実践で、
減少する人、不変の人、増加する人と個人差が大きいです。

もともと尿酸が高値だったのが糖質制限食で基準値になる人がいますが、
これは問題ないですね。
もともと尿酸値は正常だったのに、糖質制限食実践で高値となる人がいます。
この場合は、糖質制限食をつづけていれば、
3カ月~半年~1年で基準値に戻ることが多いです。
おかだ先生の場合はこのパターンですね。
結局、持って生まれた体質が、一番関係するのだと思います。

2012年4月4日の毎日新聞の記事によれば、
『激しい関節痛を起こす痛風の発症は、原因物質の尿酸を尿から出す機能だけでなく、腸から排出する機能が低下することも一因』
とのことです。

『尿酸は3分の2が腎臓から、3分の1が腸から排出される』
とは、初めて知りました。
この腸からの排泄機能も、個人差に関係しているのでしょうね。
体内で尿酸をつくり過ぎるか尿からの排泄が悪いため、
高尿酸血症になると考えられてきましたが、
これらに腸からの排泄障害も加わることとなりました。

あくまでも私見ですが、この腸からの尿酸排泄は、
生活習慣やストレスの影響を一番受けやすいような気がしますね。
ただ、低カロリーすぎると、どんな内容の食事でも、
尿酸値が上昇することがあるので注意が必要です。
例えば断食(絶食)をすると、尿酸値は急激に上昇します。

さて糖質制限食を実践すれば、相対的に高タンパク・高脂質食となります。
一般に高タンパク食だと尿酸値が上昇するとされていますが、
ことはそれほど単純ではありません。
例えば、江部康二は、2002年以来17年間、スーパー糖質制限食実践で130g~150g/日のタンパク質を摂取していて、かなりの高タンパク食です。
しかしながら、尿酸値はこの17年間、
一貫して2.4~3.5mg/dl(3.4~7.0)ていどと低いほうです。
尿酸は体内の酸化ストレスに対抗する抗酸化物質という説があります。
私はスーパー糖質制限食で体内の酸化ストレスが少ないので、
尿酸も少なくてすんでいるというポジティブな仮説もありかと考えています。

通常、糖質制限食でいったん尿酸値が上昇した人も、
数ヶ月~1年で元の値に戻ることが多いので経過をみることが多いです。
ただ、過去痛風発作を起こしたことがある人は、内服も考慮する必要があります。
過去痛風発作を起こしたことがない場合は、
尿酸8~9mg/dlとかでも、経過をみてよいと思います。

名古屋・hさんの場合、尿路結石がいつの段階からあったのかはわかりませんが、
糖質制限食実践後尿酸値が高値となったことは間違いありません。
そしてそのことが、排石・血尿と関係している可能性は否定できません。
従いまして、過去尿路結石のあった人や家系的に石持の方々は、
尿酸が高値となったときはおかだ先生の方法のように、
梅干しを食べるとか、
わかめ・ほうれん草・大根・キャベツ・茄子・しいたけなど摂取で、
尿をアルカリに保って尿酸が結晶化しにくいようして、
尿酸値が基準値にもどるのを待つのが安全と思います。

尿酸値は、従来、肉の摂りすぎや、
ビールの飲み過ぎで高値となるということが常識だったのですが、
食事由来の尿酸は約100mgで、
一日に生産される総量約700mgに比し、かなり少ないということが判明しました。

自らが痛風患者であり、痛風専門医でもある、
元鹿児島大学病院内科教授、納(おさめ)光弘先生によれば、
食事よりストレスや肥満のほうが、尿酸値への影響が多いことがわかってきました。

尿酸を確実に上昇させるのは、重要なものから順番に

1、ストレス
2、肥満
3、大量の飲酒
4、激しい運動
5、プリン体の摂りすぎ


だそうです。
納先生の指摘されているストレスは、精神的なもののようです。
例えば、納先生が学会の会頭をされたときに尿酸値が一番上昇して、
学会が終了したら下がったそうです。
学会会頭という精神的ストレスで、腸からの尿酸排泄が減少した可能性がありますね。
これらに特殊例として肉体的ストレスである「断食や極端な低カロリーのときは尿酸値上昇」というのが、一番上にくる感じですね。

まーさんの場合も、体重がかなり減少しているなら、
低カロリーによる尿酸値上昇の可能性があります。
あとはストレスの影響ですが・・・。


**参考
「痛風はビールを飲みながらでも治る」(小学館文庫)2004年
鹿児島大学病院内科教授、納(おさめ)光弘先生 著




江部康二


【12/06/05 名古屋・hさん
糖質制限食と尿酸値
江部先生、こんばんわ。

tagashuuさんのデ-タで気になる点があります。それは、尿酸が6.5から8.1に大きく上昇していることです。
私は糖質制限食を始める前は、尿酸値は5.2程度でしたが、ス-パ-糖質制限食を開始して、HA1cや血糖値はすぐに正常値となったのですが、尿酸値が上昇、今年の4月には7.6となりました。5月10日頃、突然血尿が出るとともに尿とともに小さい石が数個でました。泌尿器科でMRI検査の結果、腎臓に結石があるとのことで、現在、ウラリットとウロカルンという薬を飲んで治療中です。
先生の過去のブログを見ると、糖質制限食で尿酸値は変化しない、下がる、上昇する場合があるので、尿酸値と糖質制限食と直接関係はないとのことです。
私の場合は、ス-パ-糖質制限食を開始後から尿酸値が上昇しているので、何らかの影響があると思われます。
血糖値、HA1cのためにス-パ-糖質制限食は必ず継続したいのですが、尿酸値を上げない方法はあるでしょうか。お教えいただければ幸いです。
なお、糖質制限食開始後、尿のpHは5.0と低い値です。糖質制限食開始前のpHは不明です。

名古屋・h】


【12/06/06 おかだ
尿酸値
名古屋hさん
糖質制限している小児科医です。
糖質制限する前からやや高尿酸血症があり、尿のアルカリ化を心がけていました。
糖質制限する開始後少し上昇しましたが、4ヶ月経過した今は正常範囲に落ち着いています。
糖質制限食は尿が酸性化しやすく尿酸結石ができやすいかもしれません。
http://www.tufu.sakura.ne.jp/arukarisyokuhin.html
尿アルカリ化薬には、クエン酸カリウムとクエン酸ナトリウムの合剤ということで、それなら素人思考で梅干しを毎朝一粒食べています。
結石ができた方は治療が必要だと思いますが、結石ができていない方は尿アルカリ化を予防してもいいかもしれません。】


【12/06/06 まー
健診結果です
拝啓 江部先生

久しぶりに投稿致します。
先生のブログを拝見し、糖質制食を始めたのが2009年の夏でした。
以降、徐々にスーパー制限食の精度を高めつつ努力し、今では週1回は大好きなラーメンやパスタを食しつつも、その際でも食前のグルコバイ服用+食後2時間半以上のウォーキングは欠かしません。

明日50歳を迎える本日、年に1度の人間ドックに行ってきましたが、32歳から記録している空腹血糖値は、それが奏功し過去二番目に良い値98(34歳時の95以来)でした。努力が実った形が数字で表れ、とてもうれしかったです。
血糖値:123(2008.6)→101(2009.6)→115(2010.6)→108(2011.6)→98(2012.6)
一方で、今回のご相談はここからで、大変な問題が生じました。
尿酸値が上昇しているのです。
尿酸値:5.8(2006~08.6平均)→6.7(2009.6)→7.5(2010.6)→7.6(2011.6)→9.4(2012.6)

確かに、最近の食事は肉魚系が多いのですが、野菜もきちんと摂取しています。
江部先生の過去のブログを拝見すると、尿酸値の影響は個人差があるとのことですし、納先生の研究結果も拝見しました。

しかし、この状況にどう対処すればよろしいでしょうか。
血糖値と尿酸値の改善が二律背反のようで、これを打開したく御助言をよろしくお願い申し上げます。
敬具】
尿路結石と糖質制限食。
こんにちは。

今回は、尿路結石と糖質制限食について検討してみます。
現在、糖質制限食と尿路結石に関して、
断定的な結論を出すほどのデータはないのですが、
下記のような文献があります。


Nephrolithiasis as a systemic disorder.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18408483


このReviewでは、メタボリックシンドロームは腎結石と関連があり、
2型糖尿病、BMIの増加、高血圧、脂質異常症が
それぞれ独立した危険因子として認識されるようになってきているとの事です。

メタボリックシンドローム、2型糖尿病、BMIの増加、高血圧、脂質異常症は、
いずれも糖質制限食で改善が望める病気です。
そして運動不足も影響する病気です。

一方、
「戦後食生活が欧米化して高蛋白・高脂質食となり、尿路結石が増えた。
従って尿路結石再発予防には蛋白質・脂質を減らすのが良い。」

という従来の説は如何なものでしょう。

この説に関してですが、
日本尿路結石症学会が2005年に行った調査によると、
尿路結石の患者数は40年前(1965年)と比べて、増えています。
この患者数というのは、痛みの発作を起こした人(罹患者)の数です。

1965年、人口10万人あたり、63.8人。
1975年、人口10万人あたり、75.7人。
1985年、人口10万人あたり、91.6人。
1995年、人口10万人あたり、117.5人。
2005年、人口10万人あたり、192人。


1965年以降徐々に、尿路結石は増えています。
特に1995年~2005年までの10年間の増加は、それ以前の30年間に比べて、
とんでもない人数の増加です。

そして、1995年~2005年は、厚生労働省「国民栄養の現状」によれば、
蛋白質・脂質の摂取率は、減少傾向にあります。

こうなると、少なくとも1995年~2005年までの10年間の尿路結石患者の激増は、
蛋白質・脂質には無関係の可能性が高いといえます。

そして、1995年~2005年は、厚生労働省「国民栄養の現状」によれば
炭水化物の摂取比率が増加しています。

脂質と蛋白質の摂取比率が低下して、
炭水化物の摂取比率が増加して、
1995年~2005年までの10年間に、尿路結石が激増しています。
従って、糖質制限食と尿路結石増加とは無関係です。

この事実を考慮すれば、尿路結石増加の真犯人は
炭水化物摂取比率増加の可能性が高いです。

特に白米、麺類、食パン、清涼飲料水、菓子パン、麺類、ケーキなどを含め、
精製された炭水化物の頻回・過剰摂取が良くないと思います。

☆☆
医療情報サービス Minds(マインズ)
厚生労働科学研究費補助金により公開中
http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0022/1/0022_G0000058_0021.html
尿路結石の調査報告

日本ケミファ株式会社のホームページ
http://www.chemiphar.tv/healthcare/urine/index_02.html
尿路路結石の患者数は40年前に比べて約3倍に増加



結論です。
現段階では、勿論断定はできませんが、
尿路結石の増加も精製された糖質の過剰摂取の影響が一因である可能性があります。
特に炭水化物の質が、ブドウ糖ミニスパイクを起こしやすいものほど問題と思います。
あとは、運動不足も一定、関与していると思われます。


江部康二
低糖質おやつの店 しまねこや さんのお菓子をいただきました。
こんにちは。

3/9(土)に、ローカーボ食堂「あかねや」さん(京都市内にて不定期営業されているそうです)が低糖質イベントを開催されました。

「あかねや」さんの弟さんである長谷六方さんはイタリアンのシェフだそうで、低糖質イタリアンのワークショップなどもあったそうですよ。楽しそうですね。

そのイベントにて、日本糖質制限医療推進協会 賛助会員の遠藤かおりさんが、ワークショップ開催&低糖質スイーツ販売をされました。

遠藤さんは、不妊治療中に境界型糖尿人であることが発覚し、糖質制限を実践。そこから得た経験を活かして、皆が安心して食べられる低糖質おやつのお店、「しまねこや」を東京都調布市でオープンされました。

ラッキーなことに、私も「しまねこや」さんのスイーツをご馳走になりました。

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しまねこやさんの地元で採れる「仙川はちみつ」入りのマドレーヌ(糖質量2.6g/1個)だそうです。はちみつの個性的な香りが濃厚なバターの風味ととてもよくマッチしています。

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ずっしりボリューム感たっぷりのこちらはゆずケーキです。上品な甘さと爽やかな柚子の香りが素晴らしいですね。

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全250g中の糖質量は15g(エリスリトール除く)しかないので、たっぷり4分の1カット食べても大丈夫ですね(^^♪

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クッキーも可愛いですね。一つ一つ丁寧に仕事されている印象です。

平飼い卵、よつ葉発酵バター、海塩などを使用し、素材も吟味されていて、やさしい味わいでした。

しまねこやさんは不定期で営業されているそうです。

今後の予定はブログなどでチェックして下さい。

【3月の予定】
20190216193235ab8.jpg

低糖質おやつのお店 しまねこや 
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週に3個以上の卵を摂取、心疾患のリスク増大か 米研究。信頼度は?
「卵やコレステロールを多く摂取する人は、心疾患リスク増大の可能性あり」
という米国CNNの報道がヤフーニュースに載りました。
(JAMA. 2019; 321(11):1081-1095.)

この論文が掲載されたのは一流医学雑誌JAMAですから、
一見、信頼度は高そうに思えます。
読者の皆さんにも、複数コメントを頂きましたが、
コレステロール問題への関心の高さが伺えます。

さて、
A)
米農務省は「コレステロールは過剰摂取を懸念すべき栄養素ではない」として、
摂取量を1日300ミリグラム未満に抑えていた食事指針を2015年見直す方向です。
B)
厚生労働省は、5年おきに改定する「食事摂取基準」の2015年版で、
科学的根拠が得られなかったとしてコレステロールの摂取基準を撤廃しました。
C)
2015年5月1日
日本動脈硬化学会が、「食事で体内のコレステロール値は大きく変わらない」との声明を発表しました。


A)B)C)のいずれもコレステロール摂取基準撤廃です。
これでもう、コレステロール摂取問題は解決と思っていたのですが、
またぞろ、「コレステロール危険説」登場ですから、なかなか懲りない人達がいるのですね。

米農務省、日本の厚生労働省、日本動脈硬化学会のいずれも
多数のコレステロール摂取に関する論文を検討しての結論です。
今回のJAMAの論文は、たった一つの論文に過ぎませんので、

多数の論文を検討した結果のA)B)C)のほうが、はるかに信頼度は高いと言えます。
また、清水先生がご指摘のように、
(ドクターシミズのひとりごとhttp://promea2014.com/blog/?p=7525)
この論文、参加者を平均して17年間追跡しています。
参加者は食事のアンケートでデータを収集しているのですが、食事の調査はたったの1回だけでした。
アンケートでは前年や前月何を食べたかを調査票に書きますが、
人の記憶はあいまいであり、アンケート自体が正確ではない可能性があります。
私自身で考えてみても、前年や前月の食事の記憶などないに等しいです。
そして、たった1回の調査で、参加者が17年間同じ食事をし続けたということが前提となっている調査なので、
それだけでも信頼度が?です。
清水先生、いつも迅速で的確なご見解をありがとうございます。 m(_ _)m
大変、参考になります。

結論です。
今回のJAMA論文の信頼度は低く、
A)B)C)の見解のほうが、はるかに信頼度は高いと言えます。
従いまして、安心して、卵など、コレステロールを多く含む食材を
できれば、糖質制限食の範疇で、食べてよいと思います。


江部康二


【19/03/18 猫
嗜好品
たばこは嗜好品ですものね。
生まれたときから必要なものではないので、私もNGです。
あの煙に触れるだけでもNGです。
さて、yahoo.ニュースにピックアップされてました。

(CNN) 1週間に卵を3~4個食べる人や、食事から1日当たり300ミリグラムのコレステロールを摂取する人は、そうでない人に比べて心疾患や早死にのリスクが高い――。そんな調査結果がこのほど医学誌JAMAに発表された。

これでまた糖質制限否定派が勢いづくでしょうね。
私的には3個/半時間ならちょっと危ないなとは思いますが、まさか3個/週でのリスクとなると、疑いたくなります。】


【19/03/18 貧乏知識
コレステロール問題
素人なのでJAMAのフルテキスト読んでませんが、
糖質量や中性脂肪とかも調査されてるんですかね?
週に3個以上の卵を摂取、心疾患のリスク増大か 米研究
1週間に卵を3~4個食べる人や、食事から1日当たり300ミリグラムのコレステロールを摂取する人は、そうでない人に比べて心疾患や早死にのリスクが高い――。
そんな調査結果がこのほど医学誌JAMAに発表された。
https://www.cnn.co.jp/fringe/35134378.html
JAMAの記事
https://jamanetwork.com/journals/jama/article-abstract/2728487


【19/03/19
タイトルなし
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6317511
週に3個以上の卵を摂取、心疾患のリスク増大か 米研究
こんな記事見つけました。
卵は日に4つくらい食べます。】


【19/03/19
週3個の卵
ドクターシミズ先生が早速反応していましたね。
http://promea2014.com/blog/?p=7525
どうやら、長期の研究なのに、何を食べたかの調査はたった1回のようです】



ヤフーニュース
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190318-35134378-cnn-int
週に3個以上の卵を摂取、心疾患のリスク増大か 米研究

3/18(月) 18:28配信 CNN.co.jp

週に3個以上の卵を摂取、心疾患のリスク増大か 米研究
週3個以上の卵や1日当たり300ミリグラムのコレステロールを摂取する人は心疾患や早死にのリスクが高まる可能性があるとの調査結果が明らかになった
(CNN) 1週間に卵を3~4個食べる人や、食事から1日当たり300ミリグラムのコレステロールを摂取する人は、そうでない人に比べて心疾患や早死にのリスクが高い――。そんな調査結果がこのほど医学誌JAMAに発表された。
論文を執筆した米ノースウエスタン大学のビクター・ゾン氏によると、卵の黄身は特にコレステロール値が高く、卵1個には大きなもので約186ミリグラムのコレステロールが含まれる。
研究チームは、2万9000人あまりについて平均で17年半にわたって追跡調査した米国内の6研究グループのデータを詳しく調べた。
その結果、心血管系の疾患を発症していたのは計5400人で、うち1302人は脳卒中(死者を含む)、1897人は心不全(同)を発症し、113人はそのほかの心疾患のため死亡していた。それ以外の原因で死亡した患者は6132人だった。
今回の調査では、食事からのコレステロール摂取が1日当たり300ミリグラム増えると、心疾患に関連したリスクは3.2%高まり、早死にする可能性は4.4%増えるという結果が出た。
卵は1日当たりの消費量が半個増えるごとに、心血管系疾患のリスクは1.1%上昇し、早死にリスクは1.9%上昇するとしている。
この結果は、過去の研究と矛盾する部分もある。その理由として、過去の研究では、卵の消費と他の不健康な行動(運動不足や喫煙、不健康な食生活など)との関係を考慮していなかった可能性が考えられる。
加えて、コレステロールの多い食品は一般的に、飽和脂肪や動物性たんぱく質も多く含まれる。
一方、今回の研究では、そうした要因も包括的に評価したとゾン氏らは述べている。
今回の研究にはかかわっていないコロラド大学医学校のロバート・エッケル氏は、医師にとっても患者にとっても、このテーマは重要だと指摘する。
同氏によると、卵の消費や食事からのコレステロール摂取と、心血管系疾患との関係は長年の論議の的になっているが、最近の研究では重要性は薄いと考えられていた。
しかし今回の研究は従来の研究に比べてはるかに包括性が高いとエッケル氏は指摘、「心臓にいい食生活に対し、卵の消費やコレステロール摂取が及ぼす悪影響を考えると、コレステロールの多い食品の摂取を制限することの重要性を見過ごすことはできない」と解説している。