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【医師が教える】 実は「果物」が“体の害悪”になる決定的理由 。
こんにちは。
個人的にとても嬉しいお知らせです。

ダイヤモンド社のダイヤモンド・オンラインで
内臓脂肪がストンと落ちる食事術(江部康二著)
が、紹介されたところ、
2023年5月28日(日)時点で
ダイヤモンド・オンライン全体の
アクセス・ランキングで第1位となっています。


以下は、その記事の要約です。
詳しくは、https://diamond.jp/articles/-/323278
をクリックして記事を見て頂ければ、幸いです。


【医師が教える】
実は「果物」が“体の害悪”になる決定的理由

江部康二
https://diamond.jp/articles/-/323278


内臓脂肪がストンと落ちる食事術 江部康二著
2023.5.28 3:10

TBS系『金スマ ~中居正広の金曜日のスマイルたちへ~』で
「番組史上最も楽して痩せる食事術」として紹介され、
爆発的な反響をみせた『内臓脂肪がストン!と落ちる食事術』(ダイヤモンド社)。
美味しいものをお腹いっぱい食べて、なんならお酒も飲めるのに、
運動なしでも痩せられるという驚きの食事術。
この食事術を、やはり運動なしで半年間実践して10kg痩せた経験があり、
現在70代にして20代の頃の体重をキープしている著者・江部康二医師が、
もう2度と太らない医学的に正しいダイエット法を伝授!
ひもじくなるようなカロリー制限は一切ナシ。
お腹いっぱい食べていいし、筋トレもジョギングもしなくていい。
その体脂肪、運動ナシで落とす方法を教えましょう!


果物はヘルシーな食べ物?

果物の甘みのもとは要注意

猛毒を生み出しやすい果糖



※本稿は、『内臓脂肪がストン!と落ちる食事術』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。


江部康二


緩徐進行性1型糖尿病と糖質制限について
【日付名前
23/05/27yamamoto    
緩徐進行性1型糖尿病と糖質制限について
はじめまして、
先生のブログを拝見し、
緩徐進行性1型糖尿病と糖質制限について、
アドバイスいただきたく連絡いたしました。
男性(59歳 )です。 身長 168cm 体重 59kg
毎年受けている健康診断でA1Cの値が5.7~5.9とやや高く、
今年3月に糖尿の専門医院に受診したところ、
抗AGD抗体陽性で緩徐進行性1型糖尿病と診断されました。
早期発見でインスリンが分泌されている状態なので
今のところインスリンの必要は無く経過観察といわれています。

過去の健康診断の結果を見ると、
6~7年前からA1Cや空腹時血糖が高くなり始めているので、
6~7年前に1型糖尿病に罹患したのではないかと思っています。
糖質制限を始める前は、玄米や野菜中心の食生活をしていました。
お酒は飲みません、タバコもすいません。

緩徐進行性1型糖尿病と診断せれてから、
掛かり付けの医師に相談しながら
私なりに膵臓に負担をかけない、
血糖値の上下の変動が少ない食生活が良いと思い
糖質制限を始めようと思いました。

糖質制限は、今年、1月中旬から
1日120g以下(週一回は甘いお菓子などを食べていました)をはじめ、
1型糖尿病と診断されたため3月20日からスーパー糖質制限を始めました。

今後、できれば糖質制限など食生活や生活習慣の改善で
インスリンを使わず生活していきたいと思っています。
(掛かり付けの医師は糖質制限には否定派ですが、
私が糖質制限を行っていることについては受け入れて頂いています。)

その上で、先生に幾つか質問があります。

○ ブログには1型糖尿病でインスリンフリーを続けている患者さんの話が
 載っていますが、緩徐進行1型糖尿病での糖質制限の効果、
 インスリンフリーの可能性などをお聞かせください。
○ 緩徐進行1型糖尿病で糖質制限行っていくうえで注意点をお聞かせください。
○ 尿素窒素の値が高くなってきてますが大丈夫ですか?
○ 中性脂肪、低い HDLとLDLが高いが大丈夫ですか?
○ スーパー糖質制限を始めて約1ヵ月後に検査を受けましたが 
  A1Cの値に変化は見られませんでした、なぜでしょうか?
  A1C 6.0%(3/9)→6.1%(4/20)
〇今後、A1Cが下がる可能性はありますか?
○ ケトン体について、時々血液(リブレで測定)でケトン体を測定しています。
  200~300ぐらいです。
  ケトン体の数値があまり上がりませんが、  
  ケトン回路に切り替わっていないと言う事ですか?

よろしくお願いします。

年齢 59歳 身長 168cm 体重 59kg

検査結果
              2023/3/9          2023/4/20
抗GAD抗体         36.6              -
インスリン空腹        2.7               -
c-ペプチド          1.2               -

A1C             6.0               6.1
血糖(BS)前       110                 113

総ケトン体        269                164
アセト酢酸        63                  39  
3ヒドロキシラク酸    206                 125

尿素窒素         22.6                32.0
中性脂肪         42                 42
HDL          70                 87
LDL           140                188】



こんにちは。緩徐進行1型糖尿病のyamamoto さんから、
コメント・質問を頂きました。

2023/3/9         
抗GAD抗体        36.6(5未満)          
空腹時インスリン値     2.7(2.7~10.4)

   
血中インスリン値:2.7~10.4μU/mL(国立がん研究センター)
空腹時インスリン基準値は、検査機関により少し異なることがありますが、
yamamoto さんの場合、正常の下限くらいの分泌量が残っているようです。
抗GAD抗体 は明らかに陽性ですので、
緩徐進行1型糖尿病という診断で間違いないと思います。


【毎年受けている健康診断でA1Cの値が5.7~5.9とやや高く、
今年3月に糖尿の専門医院に受診したところ、
抗AGD抗体陽性で緩徐進行性1型糖尿病と診断されました。
早期発見でインスリンが分泌されている状態なので
今のところインスリンの必要は無く経過観察といわれています。】


HbA1cの正常値は、日本糖尿病学会は6.0未満としています。
HbA1cが5.7~5.9%なので、ぎりぎり正常値内に収まっています。
従って、現時点ではインスリン治療の必要はありません。


【糖質制限を始める前は、玄米や野菜中心の食生活をしていました。
お酒は飲みません、タバコもすいません。】


玄米を食べていた頃は、「食後高血糖」「血糖変動幅増大」
という酸化ストレスリスク、合併症リスクがあったと考えられます。


【緩徐進行性1型糖尿病と診断せれてから、
掛かり付けの医師に相談しながら
私なりに膵臓に負担をかけない、
血糖値の上下の変動が少ない食生活が良いと思い
糖質制限を始めようと思いました。】


ご自分で考えて、<血糖値の上下の変動が少ない食生活⇒糖質制限>
に辿り着かれたのは、素晴らしいことです。


【糖質制限は、今年、1月中旬から
1日120g以下(週一回は甘いお菓子などを食べていました)を始め、
1型糖尿病と診断されたため3月20日からスーパー糖質制限を始めました。】

そうですね、1型糖尿病と確定診断ですから、
食後高血糖から自分のβ細胞を守るためには
スーパー糖質制限食という選択がベストです。
180mg/dlを超える血糖値は、β細胞に障害を与えます。
揺るやかな糖質制限食で、
1回に40gの糖質だと、2型でも食後血糖値は120mg/dl上昇して、
180mg/dlを超えます。
まして1型なら食後血糖値は180mg/dlを軽く超えてしまうと思います。


【今後、できれば糖質制限など食生活や生活習慣の改善で
インスリンを使わず生活していきたいと思っています。
(掛かり付けの医師は糖質制限には否定派ですが、
私が糖質制限を行っていることについては受け入れて頂いています。)】


主治医のドクターは、「糖質制限をするな」と言わないのは、素晴らしいです。



【○ ブログには1型糖尿病でインスリンフリーを続けている患者さんの話が
 載っていますが、緩徐進行1型糖尿病での糖質制限の効果、
 インスリンフリーの可能性などをお聞かせください。】


 自己免疫的にβ細胞が壊れるのが1型糖尿病ですが、その速度は遅いと思います。
現実には高血糖がβ細胞を障害する速度の方が遥かに早いので、
スーパー糖質制限食で、血糖コントロール良好を保つことが、極めて重要です。

【○ 緩徐進行1型糖尿病で糖質制限行っていくうえで注意点をお聞かせください。】
スーパー糖質制限食で、血糖コントロール良好を保つのみです。

【○ 尿素窒素の値が高くなってきてますが大丈夫ですか?】
 スーパー糖質制限食は相対的に高蛋白食となるので、BUN が上昇することがあります。
しかし、クレアチニン値やシスタチンC値が正常なら、腎機能は大丈夫です。
一度、最も信頼度が高い腎機能検査である<シスタチンC>を検査しましょう。

【○ 中性脂肪、低い HDLとLDLが高いが大丈夫ですか?】
 中性脂肪値が60mg/dl以下でHDL-Cが60mg/dl以上あれば
LDL-Cも全て標準の大きさの善玉ですので心配ありません。

【○ スーパー糖質制限を始めて約1ヵ月後に検査を受けましたが 
  A1Cの値に変化は見られませんでした、なぜでしょうか?
  A1C 6.0%(3/9)→6.1%(4/20)】

3/9のHbA1c値は、血糖変動幅増大のある<質の悪いHbA1c>です。
一方、4/20のHbA1cは、血糖変動幅増大がほとんどない<質の良いHbA1c> です。

【〇今後、A1Cが下がる可能性はありますか?】

 5.8%とか5.9%になる可能性はあると思います。

【○ ケトン体について、時々血液(リブレで測定)でケトン体を測定しています。
  200~300ぐらいです。
  ケトン体の数値があまり上がりませんが、  
  ケトン回路に切り替わっていないと言う事ですか?】

3月20日からスーパー糖質制限を始めておられて、
1ヶ月後の4月20日の総ケトン体が 164 です。
スーパー糖質制限を続ければ今後さらに上昇してくると思います。
ただ、ケトン体の上昇には個人差があります。
スーパー糖質制限食で総ケトン体が2000とか3000の人もおられます。
スーパー糖質制限歴21年間の江部康二の総ケトン体値は
300~600~900~1200くらいです。

基準値
総ケトン体 26~122μmoL/L
アセト酢酸 13~ 69μmoL/L
3-ヒドロキシ酪酸 0~ 76μmoL/L



江部康二
脂質・蛋白質・炭水化物の消化・吸収時間について
【23/05/24 佐々木カルフ
食物の吸収タイミングと血糖値について
江部先生
お世話になっております。
食物の消化の時間や吸収のタイミングについて確認していたのですが、
一般的に口から胃までは10秒程度、その後胃の中で2〜3時間滞留するとありました。
つまり、炭水化物を口に入れた場合に、
実際に小腸で吸収されるまでは数時間かかることになるため、
食後に血糖値が上がるには摂取した糖質がそのまま血液中に流れ込むわけではなく、
肝臓におけるグリコーゲン分解や糖新生の亢進によるものなのかな(グルカゴンやら何やらホルモンの影響)、
と考えましたが、それで正しいでしょうか?
また、糖質制限食においては概ね血糖値に変化がないことは存じておりますが、
そもそも摂取したものを吸収していない段階で、
糖質のあるなしを身体は認識しているのでしょうか
(口腔内で認識しているのでしょうか)?
吸収していないのに糖質を摂れば血糖値が上がり、
摂らなければ上がらないという点が不思議だな、と、素人の疑問なのですが、
よろしければご教示いただけないでしょうか。
よろしくお願いいたします。 】



こんばんは。
佐々木カルフ さんから、
【食物の吸収タイミングと血糖値】
について、コメント・質問を頂きました。

【炭水化物を口に入れた場合に、
実際に小腸で吸収されるまでは数時間かかることになるため、
食後に血糖値が上がるには摂取した糖質がそのまま血液中に流れ込むわけではなく、
肝臓におけるグリコーゲン分解や糖新生の亢進によるものなのかな(グルカゴンやら何やらホルモンの影響)、
と考えましたが、それで正しいでしょうか?】


以下の、☆☆☆の記載でも説明しますが、
炭水化物摂取直後から胃の分泌液と混合され、
胃の内容物が持続的に小腸に送り込まれるので
速やかに血糖値が上昇し始めると考えられます。
つまり、実際に小腸で吸収されるまで数時間もかかりません。
例えば炭水化物を食べたら、直後から血糖値が上昇して
90分間で吸収が終了します。
この、速やかな血糖値の上昇には、糖新生は関与していません。



☆☆☆
<脂質・蛋白質・炭水化物の消化・吸収時間について>

脂質・蛋白質・炭水化物の消化・吸収時間について検討してみました。
「胃内の停滞時間は、炭水化物→タンパク質→脂質の順に長くなります。」
などとしれっと根拠なしに記載してあるサイトもあるのですが、
これは、間違っていると思います。
GI(グリセミック・インデックス)でみると、確かに、単独で摂取したブドウ糖や白米の 消化・吸収速度は速いです。
しかし、食材として、デンプンを摂取したときの消化・吸収は、場合により、脂質・蛋白質より長くなることがありえます。


<脂質と蛋白質>
食事後の胃内滞留時間は脂質と蛋白質が30分から1時間程度です。
そこから小腸で吸収されて代謝される時間ですが、
蛋白質は胃でほとんどがペプチドというアミノ酸数個の分子に分解されるため吸収速度は一定しています。
脂質も小腸に行く前に、十二指腸で胆汁などにより一連の変化を受けるのでこれも吸収速度が一定しています。
小腸では、15~30分以内に全て吸収されれると思われます。
普通の食物(魚介類や肉類)の脂質と蛋白質は、上記でよいと思います。

なお牛乳から作られるホエイプロテインは1~2時間で消化・吸収されますが、
カゼインプロテインが完全に消化・分解されるまでには7~8時間もかかるとされています。
大豆から作られるソイプロテインも完全に消化・分解されるまでには5~6時間とされています。

<炭水化物>

炭水化物の消化・吸収については
2018年11月18日(日)の本ブログを、以下一部修正して再掲します。

炭水化物の消化・吸収について
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-4740.html
2018年11月18日 (日)
blog95.fc2.com/blog-entry-4740.html
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-4740.html

【18/11/17 オスティナート
Re:Re: Re: ???
≪「デンプンは、胃で、45~60分かけていの分泌液と混合され、その糜粥(ビジュク)が胃から十二指腸に移動する。
十二指腸では糜粥(ビジュク)は膵液と混合して、15~30分以内に全て吸収されれる。」
ということですね。≫

についてですが、
ガイトンによりますと、
【時として1時間も継続する】とあります。
「継続」ですので、炭水化物を食べた直後から胃の分泌液と混合され、
糜粥(ビジュク)がその都度、胃から十二指腸に送り込まれ、
小腸では短時間で単糖まで分解され、吸収されるのだと思います。
(食べた全ての食物が胃の分泌液と混合されるまで、
胃から十二指腸に送り込まれないのではない。)

そのためブドウ糖の吸収には遅れますが、炭水化物を食べた場合にも、
直後から血糖値上昇があるのだと思います。

追記
※【時として1時間も継続する】について、、
●「場合によって(食べた食物の量や、食べ合わせ、又状態(製粉や、液状)によって異なる)すべて胃の分泌液と混合されるまでに1時間も継続する。」
と読み替えてみるとわかりやすいかと思います。】


なるほど。
オスティナートさん、ありがとうございます。
おかげさまで、やっと整合性をもって理解できました。
炭水化物の主成分はデンプンです。

①デンプンは、唾液中のα-アミラーゼにより加水分解される。
②食道は、消化吸収の働きはなく、蠕動運動で食物を通過させる。
③胃内でも、胃液と混和しない部分では、消化が進行して約70%が加水分解される。
④大量の胃液(粘液、塩酸、ペプシン)が分泌され、撹拌運動により食物と胃液が混ぜ合わされる。
⑤胃内で混ぜ合わされて糜粥(ビジュク)となり、蠕動運動によりその都度、チビチビ小刻みに十二指腸に移動していく。
⑥胃の内部の糜粥(ビジュク)は、時として1時間くらいかけて継続的に消化されて十二指腸に移送される。すなわち胃には貯留の働きもある。
⑦糜粥(ビジュク)は、小腸(十二指腸・空腸・回腸)で単糖に分解されて吸収される。


胃の消化物(糜粥)の十二指腸への移動は、
基本的にブドウ糖と同じメカニズム(胃の蠕動運動)と思われます。
胃の蠕動運動には、撹拌・粉砕・移送があります。
従って、炭水化物摂取後、
ブドウ糖の吸収速度にはおよびませんが、
あるていど速やかに血糖値が上昇し始めると考えられます。
しかし、胃内に1時間以上、停留している場合もあり、
その時は全て消化・吸収されるには、一定以上の時間がかかるので、
脂質・蛋白質より消化・吸収時間は長くなります。

なお、水分、塩分、アルコールも、ほとんどは小腸で吸収され、
胃では一部しか吸収されません。


江部康二
日本糖質制限医療推進協会主催の「低糖質スイーツ教室」を開催。
こんにちは。
2023年6月13日(火)京都で、
日本糖質制限医療推進協会主催の「低糖質スイーツ教室」
を開催します。

京都でのスイーツ教室開催は、2019年の秋以来です。

講師は以前と同様で、パティシエの小寺幹成さんと管理栄養士の佐々木栄子さんです。

・小寺さんのプロフェッショナルな技を直接見て、おいしく低糖質なスイーツづくりを学べること
さらに、
・糖質制限による栄養指導のご経験豊富な佐々木さんの的確なアドバイスも得られること
が、この教室の嬉しいところと思います。

テーマは、先日開催した東京での講習会と同じ「フィナンシェとババロア」ですが、
今回は、参加者の皆さんで実際に作ってみる「実習」も行うそうです。

私もフィナンシェとババロアをバレンタイン?プレゼントでいただき、試食しました。
食べやすく、美味しかったです。

皆さん奮ってご参加くださいね^^v

江部康二


以下、事務局からのお知らせです。


******************

ブログ読者の皆様、いつも弊会のイベントへ多数ご参加いただきまして、ありがとうございます。

本日は、低糖質スイーツ教室の開催をご案内申し上げます。

2023年6月13日(火)京都で、「低糖質スイーツ教室」を開催いたします。

☆低糖質スイーツ教室

おいしい低糖質洋菓子をご自宅で作っていただけるように、お菓子作りの基礎から学べる講座です。

小寺パティシエに低糖質菓子を作る際のコツや工夫、様々な技術をデモンストレーションや実習でレクチャーいただき、参加者様からの質問や疑問にもお答えいただきます。

また、佐々木先生に、低糖質菓子をご家庭で作りやすくするための工夫やレッスンで学んだことを更に活用するアイデアなど、多岐に渡ってアドバイスいただきます。

血糖値が気になってお菓子を控えているという方、安心の低糖質スイーツを作りたいという方、お菓子作りは初めてという方も、是非ご参加ください。

☆今回の内容

テーマ:「フィナンシェとババロア」

マドレーヌと違って、全卵ではなく、卵白を使う金塊型の焼き菓子「フィナンシェ」。

今回は、このフィナンシェ作りをメインに催し、実習も行います。

フィナンシェを上手に作るには、「焦がしバター」がキーになります。

デモンストレーションとあわせて、この焦がしバターの作り方、材料の混ぜ方など、各工程を丁寧に説明。

その後、実際に参加者の皆様で作っていただき、簡単なようで難しいフィナンシェ作りを学んでいただきます。

試食では、少量の小麦粉を使ったものと大豆粉を使ったもの、2種のプレーンタイプと、アレンジタイプを召し上がっていただく予定です。

また、フィナンシェ作りで余った卵黄の活用法として、「ババロア」作りも、デモと試食にてご紹介します。

関西にお住まいの方をはじめ、皆さまのご参加をお待ちしております。

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(一社)日本糖質制限医療推進協会主催

「パティシエに学ぶ、おいしく作れる低糖質スイーツ(京都)」

♪テーマ:「フィナンシェとババロア」

◆日時: 2023年6月13日(火) 13:00~15:45頃 ※開場・受付は12:45~

◆会場: あじわい館(京の食文化ミュージアム)調理実習室
〒600-8813 京都市下京区中堂寺南町130番地 京都青果センタービル3階
http://www.kyo-ajiwaikan.com/access

♪講師:

・小寺幹成 「パティスリー ロア・レギューム」オーナーパティシエ

・佐々木栄子 管理栄養士/健康運動実践指導者(当会アドバイザー)

◆参加費: 賛助会員料金 3,400円/一般料金 4,000円

◆定員・対象: 20名様 ・一般(18歳以上)

◆当日の流れ: レシピ説明・デモ→ 実習 → 試食 → 片付け後、解散

◆ご持参いただくもの:
エプロン、三角巾、ふきん(タオル)2枚(台ふき用・食器ふき用)、筆記用具

◆お支払い方法: クレジットカード/銀行振込/郵便振替 ※事前決済のみとなります。

◆お申し込みの流れ:

1. 下記「お申し込み方法」の該当するものからお申し込みください。
2. 事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
3. 入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4. 当日、直接会場までお越しいただき、受付にてお名前をお伝えください。

◆お申し込み方法:

※当教室は、一般の方にご自宅で作っていただくことを趣旨とした教室です。
製菓や料理のお仕事をしておられる方、食品会社で企画・開発をしておられる方など、
業界の方の場合は、その旨をお書き添えの上、お申し込みください。

★賛助会員の方: 事務局へメールにてお申し込み下さい。

★賛助会員入会+教室参加をご希望の方:

1. 入会案内および会員規約をお読み下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/sign-up

2. お申し込みは下のフォームからお願いします。
「入会ならびに講演会等出席のお問い合わせ」を選択いただき、
「通信」欄に「6/13京都スイーツ教室、参加希望」とご記入下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/contact

★一般(会員以外の方)で、教室参加ご希望の方:

下のフォームからお申し込み下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/cooking

◆その他

・予約制です。当日参加はできません。

・お申し込み後、キャンセルされる場合は、6月8日(木)までにご連絡ください。
6月9日(金)以降のキャンセルは、参加費の半額をキャンセル料金として頂戴いたしますので、予めご了承ください。

・実習室で作ったもの以外の飲食はできません。ご自宅で作ったお料理やお菓子などの持ち込みはできませんのでご注意ください。

・皆さまで実習と試食を行っていただきますので、香水などのフレグランスはお控えください。

◆弊会イベント情報URL: http://www.toushitsuseigen.or.jp/activity

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「必須アミノ酸、必須脂肪酸、ビタミン、ミネラル、食物繊維」と糖質制限食
こんにちは。
ヒトには人体で作れない栄養素があります。

人体で作れないので、
「必須脂肪酸、必須アミノ酸、ビタミン、ミネラル、食物繊維」は、
食事から摂取する必要があります。

高雄病院のスーパー糖質制限食では、
魚介類、肉類、卵、卵製品、乳製品、野菜、海草、茸、大豆製品など・・・
まんべんなく摂取するので、これらが不足することはまずありません。


A)必須アミノ酸

スーパー糖質制限食では魚介や肉や卵を充分量摂るので不足はまずないです。

ヒトでは、一般に次の9種類が必須アミノ酸に含まれます。
トリプトファン
リシン
メチオニン
フェニルアラニン
トレオニン
バリン
ロイシン
イソロイシン
ヒスチジン


B)必須脂肪酸

厳密にはαリノレン酸とリノール酸の2つだけが、必須脂肪酸です。

α-リノレン酸からEPAやDHAは合成できるのですが、効率は悪く、
体内合成量だけでは足らない可能性があります。
従って、魚をしっかり摂取するのがよいと思います。

EPA、DHAは、サバ、サンマ、イワシなど青物の魚や
クロマグロ、ミナミマグロの脂身等に豊富です。
魚を食べないと、EPAとDHAは不足しますので注意が必要です。

また、αリノレン酸は、シソ油、
くるみ、マヨネーズと、
油揚げ、凍り豆腐(高野豆腐)、湯葉、納豆など大豆製品に豊富です。

「シソ油」は、しそ科の植物“エゴマ”の種子を搾った油です。

これらの植物性食材を摂取しないと、
αリノレン酸が不足するので注意が必要です。

カツオ缶詰、マグロ缶詰にもα-リノレン酸が比較的豊富です。

リノール酸は、必須ですが、日本人は過剰摂取しているので、
注意が必要です。
糖質制限OK食材の中では、
鶏肉、サラダ油、ナッツ、マヨネーズ、卵などにリノール酸が豊富です。
リノール酸の摂取が多くてα-リノレン酸が少ないと、
動脈硬化、アレルギー疾患、欧米型ガンなどのリスクとなるとされています。

なお、菜種油やカノーラ菜種油に関しては、αリノレンン酸含有量は多いですが、
日本脂質栄養学会は、環境ホルモン作用があり、良くないとしています。

C)ビタミン

例えばビタミンCは、野菜や海苔などに豊富です。
果物にもビタミンCは豊富ですが、
糖質制限食ではごく少量摂取かなしですので野菜や海苔を食べないと、
ビタミンCが不足するので注意が必要です。
他のビタミンは、スーパー糖質制限食で不足することは、まずありません。

ビタミンA
β-カロテン
ビタミンD
ビタミンE
ビタミンK
ビタミンB1
ビタミンB2
ナイアシン
ビタミンB6
ビタミンB12
葉酸
パントテン酸
ビタミンC

D)ミネラル

亜鉛・カリウム・カルシウム・クロム・セレン・鉄・銅・ナトリウム・マグネシウム・マンガン・モリブデン・ヨウ素・リンの13元素がが健康増進法に基づく食事摂取基準の対象として厚生労働省により定められています。

スーパー糖質制限食なら、ミネラルが不足することはありません。

E)食物繊維

大腸の唯一のエネルギー源は短鎖脂肪酸(酢酸、プロピオン酸、酪酸など)です。
食材としては、バターくらいにしか含まれていません。
従って、ヒトは摂取した食物繊維を大腸の腸内細菌(酪酸菌など)が餌にして酪酸などの短鎖脂肪酸を作ることで、大腸のエネルギー源を確保していると考えられます。
従って、食物繊維の摂取は、ヒトにとって必須と言えます。
糖質制限食では、野菜、海草、茸、大豆製品などから食物繊維を摂取できます。
勿論体内で産生される、βヒドロキシ酪酸などの短鎖脂肪酸も大腸細胞は利用します。

A)B)C)D)E)を考慮すれば
スーパー糖質制限食なら、
「必須脂肪酸、必須アミノ酸、ビタミン、ミネラル、食物繊維」
が不足することはないと考えられます。


なお玄米菜食を厳密に行うと、動物性食品に含まれるビタミンB12や、
魚に含まれるEPA・DHAが不足する可能性があるので注意が必要です。
ビタミンD、亜鉛、カルシウム、鉄不足にも注意が必要です。


**
そして必須糖質は存在しません。
体内で必要なブドウ糖は、肝臓で糖新生してまかなうので、
食物から摂取する必要はないのです。
国際食事エネルギーコンサルテーショングループの報告では、
「炭水化物(この場合は糖質とほぼ同義)の理論的な最小必要量はゼロである」(☆)
と明記されています。
(☆)
Eur J Clin Nutr. 1999 Apr;53 Suppl 1:S177-8.
Report of the IDECG Working Group on lower and upper limits of carbohydrate and fat intake. International Dietary Energy Consultative Group.
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江部康二