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ブドウ糖が中性脂肪合成に関わる過程。
【19/01/22 ヨウ

糖質が中性脂肪になるまで

こんばんわ。
いつも楽しく閲覧させて頂いております。
糖質制限、私も行っており、かなり体調がいいです!
さて、1点ご教示頂きたい点があり、コメントをさせて頂きました。

・質問
体内で余った糖質が中性脂肪になるまでの詳しい流れをご教示頂けますか?
本記事のインスリン部分にて、下記の記載がありました。
どうやって取り込んでいるのかが気になり、色々なサイトで調べましたが、
しっくりくるものがありませんでした。。

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◇インスリンは筋肉細胞に血糖を取り込ませるが、
  余剰の血糖は脂肪細胞に取り込ませて中性脂肪として蓄える。
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ただ、あるブログでは下記の記載がありましたが、本当かどうか知りたく・・・
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インスリンは今度、余った血中のブドウ糖をグリセロールに変化させるよう促します。
そうすることで、血中に余っている脂肪酸とくっつき中性脂肪にします。
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余談ではありますが、来月2月の青山教室に参加させて頂きます。
とても楽しみにしております!

以上となります。
お忙しいかと思いますが、何卒宜しくお願い致します。】


こんにちは。

ヨウさんから、
体内でブドウ糖が中性脂肪に合成される過程について
コメント・質問を頂きました。
糖質制限で体調良好、良かったです。
NHKカルチャー 青山教室講座へのご参加、ありがとうございます。

A)
『インスリンは今度、余った血中のブドウ糖をグリセロールに変化させるよう促します。
そうすることで、血中に余っている脂肪酸とくっつき中性脂肪にします。』

これは正確ではありません。
正確には、まずインスリンが血中のブドウ糖を脂肪細胞内に取り込ませませます。
脂肪細胞内で
ブドウ糖→ジヒドロキシアセトンリン酸→グリセロール3-リン酸
と変化します。
脂肪細胞内で、グリセロールと脂肪酸から中性脂肪が合成されます。

B)
ブドウ糖(血糖)は体内で、
細胞のエネルギー源になる、
肝臓や筋肉でグリコーゲンとして蓄積される、
脂肪細胞に中性脂肪として蓄積される、
アミノ酸に変換される、

のいずれかの経過をとります。

C)
ブドウ糖が、細胞膜を通過するためには、特別な膜輸送タンパク質が必要です。
それが糖輸送体(GLUT)であり、現在GLUT1~GLUT14まで確認されています。
GLUT1は赤血球・脳・網膜などの糖輸送体で常に細胞の表面にあり、
血流さえあれば即血糖を取り込めます。
これに対して筋肉細胞と脂肪細胞に特異的なのがGLUT4で、
基礎分泌のインスリンレベルだと、通常は細胞内部に沈んでいます。
GLUT1~GLUT14の中で、インスリンに依存しているのはGLUT4だけで特殊です。

筋肉細胞と脂肪細胞にあるGLUT-4は、
インスリン追加分泌がないと細胞内に沈んでいるのでブドウ糖を取り込めません。
インスリンが追加分泌されるとGLUT-4は細胞表面に移動して血糖を取り込むのです。
なお、筋肉収縮時にもGLUT-4は細胞表面に移動して血糖を取り込みます。

D)
 脂肪細胞にはグリセロールキナーゼが存在しないので、
分解で生じたグリセロールを中性脂肪合成のために再利用することはできません。
 このため脂肪組織においては、
取り込まれたブドウ糖から解糖経路で生じたジヒドロキシアセトンリン酸を、
グリセロール3-リン酸に変換して、中性脂肪合成に利用します。
 脂肪細胞では、『脂肪酸』と『血糖(ブドウ糖)由来のグリセロール』から、
中性脂肪が合成されます。
 血中のグリセロールは脂肪細胞に入ることができないため、
肝臓まで運ばれて「糖新生」でつくるブドウ糖の原料となります。

E)
①血糖上昇→インスリン分泌→筋肉細胞のGLUT-4が細胞表面に移動して取り込み
②血糖上昇→インスリン分泌→脂肪細胞のGLUT-4が細胞表面に移動して取り込み


血糖が上昇すれば、①②のプロセスが稼働して、血糖を取り込みます。
筋肉が取り込むほうが、割合はかなり多いですが、
結果として余った血糖は全て脂肪細胞に取り込まれ、
D)の過程を経て、中性脂肪に合成されます。


江部康二

母乳と乳糖。糖質、脂質、タンパク質。
こんばんは。
今回は、母乳について考えてみました。

日本食品標準成分表2015(七訂)によれば、

人乳は100gで、65kcal、炭水化物が7.2g、利用可能炭水化物(単糖当量)6.7g、
脂質が3.5g、タンパク質が1.1gくらいです。
糖質が総カロリーの44.9% 、
脂質が総カロリーの48.46%、
タンパク質は総カロリーの6.77%
です。

すなわち、糖質もそこそこ含まれていますが、かなりの高脂質食でもあります。
宗田先生のご研究により
新生児のケトン体値は、平均240.4μmol/L(312例、生後4日)であり、
成人基準値(85 μmol/L以下)の3倍~数倍レベルです。
新生児のケトン体はこのように高値であり、
エネルギー源として利用されています。
 
母乳が高脂質食なので、母乳育児中の乳児の血中ケトン体値は、
成人基準値よりはかなり高値となります。

一方、糖質も、日本糖尿病学会推奨の50~60%には及ばないものの、
そこそこの含有量です。
乳児の肝臓の糖新生機能はまだ未熟なので、
母乳から一日何回も糖質を補充して、
特に赤血球などのために血糖値を確保する必要があるのでしょう。

ヒトが吸収できる単糖には、ブドウ糖、果糖、ガラクトースがあります。
人乳あるいは哺乳類のお乳に、乳糖が含まれていることの意味は何か考えてみました。
乳糖は「ガラクトース+ブドウ糖」で構成されています。
エネルギー補給だけならブドウ糖だけでもいいようなものなのに、
ガラクトースが必要なのには、理由があるようです。

乳糖が母乳の糖質の 80% 以上で、全エネルギーの 約38%を占めます。
乳糖以外には微量のグルコース、ガラクトース、種々のオリゴ糖などを含有しています。
母乳は乳腺で血液からつくられます。
乳糖分のエネルギー量を全てブドウ糖で賄うとすれば、かなりの高血糖になり
母体にとって、危険なので、ガラクトースを加えて乳糖としたのだと思います。

以前、獣医さんのサイトでみたのですが、
乳糖(ガラクトース+ブドウ糖)の中のガラクトースが、
免疫物質を母乳から乳児に移行させるのに有用とされていますので、
その意味もあるかもしれません。

また、ガラクトースは、
急速に発達する乳児の中枢神経系の完成に重要な役割を果たすとされています。


江部康二

基礎代謝と個人差、消費エネルギー、摂取エネルギー。
【19/01/21 yanosono
質問です
江部先生
こんにちは

今回の記事を読んで、
過去の記事(大食漢タイプと倹約遺伝子タイプは痩せにくい)を見直してみました。
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-3418.html

私も糖質制限後のリバウンドに悩んでいるのですが、
もしかしたら倹約遺伝子タイプかもしれないと思いました。
そこで疑問なのですが、
基礎代謝量の測定方法についてアドバイス頂けないでしょうか?

下記の記事(基礎代謝量の正確な計算・測定法&正しい使い方!)を読んでも、
個人の体質は考慮されていないので分かりませんでした。
https://diet.plez.jp/basal-metabolism-calculation



こんばんは。

yanosono さんから、基礎代謝の測定方法について、コメント・質問を頂きました。
基礎代謝の計算式はいろいろあります。
例えば、以下です。

☆☆
国立健康・栄養研究所の式(Ganpule et al., 2007)
((0.1238+(0.0481×体重kg)+(0.0234×身長cm)-(0.0138×年齢)-性別*1))×1000/4.186
男性=0.5473×1、女性=0.5473×2

☆☆
ハリス・ベネディクト(日本人改良版)
男性 66+(13.7×体重kg)+(5.0×身長cm)-(6.8×年齢)
女性 655.1+(9.6×体重kg)+(1.7×身長cm)-(7.0×年齢)



しかし、これらの測定法で出した数値は、所詮は目安に過ぎず、
実際には基礎代謝の個人差は結構あると思われます。

私は、69歳男性で、167cm、56kgですので
ハリス・ベネディクト(日本人改良版)で計算すると
基礎代謝量は1199kcalです。
しかしこの数値正しいかどうかはよくわかりません。

身体活動量は普通なので、
厚生労働省のいう推定エネルギー必要量/日は、2450kcal/日です。

朝は、コーヒー+生クリーム10cc
昼は、スーパー糖質制限食で、約500kcal
夕は、スーパー糖質制限食で、鍋が主で、約1200~1500kcal
アルコールが焼酎、水割りで3杯~4杯
間食はなしのことが多い。
夕食はお腹いっぱい摂取。


アルコールはカロリーはありますが、体重には影響しないので
無視するとして、摂取エネルギーは1700~2000kcal/日くらいです。
そうすると、推定エネルギー必要量に対して、
約400~600kcal/日くらい足らない計算となります。

しかし、52歳から、17年間、この食生活と身体活動量で過ごしてきて
167cm、56~57kg、と安定しています。
ということは、
私の<摂取エネルギー>と<消費エネルギー>は
ちょうどよいバランスが保たれていると言えますので、
1700~2000kcal/日の摂取で、江部康二個人としては大丈夫ということです。

yanosono さんは、糖質制限後のリバウンドに悩んでいるとのことですが、
DIRECTというRCT論文により、糖質制限食の場合は、
我慢することなく満腹するまで食べても、
自然に摂取エネルギーが適正化することがわかっています。
DIRECTでも、糖質制限が緩んであるていどのリバウンドを生じていますが、
スーパー糖質制限食ならリバウンドは生じにくいと思います。
2018年01月20日 (土)
DIRECT。低炭水化物食で体重減少。リバウンドは?
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-4454.html



結論です。

基礎代謝は個人差が大きいのであまり気にしなくていいと思います。
適切な摂取エネルギーも、個人差が大きいと思います。
自分の摂取エネルギーを把握しておいて、体調良好で、体重が普遍で
BMIが20以上25未満で維持できているなら、
その摂取エネルギーでOKということとなります。



江部康二


<追加>
腸内細菌が食物繊維を餌に産生している短鎖脂肪酸が、
私の場合もあるていどエネルギー源となっている可能性もあります。
もちろん、森美智代さんのように、1日青汁1杯の食生活というわけではありません。



糖質制限食による体重減少効果について。
こんにちは。
糖質制限食による体重減少効果に関して、
よく質問がありますので考察してみます。

スーパー糖質制限食なら、
運動量不変で、体脂肪が減ります。
例えば、血中総ケトン体の基準値は、
26~122μM/Lですが、スーパー糖質制限食実践中は、
400~1000~2000μM/Lくらいに上昇します。
肝臓で脂肪酸の分解物のアセチルCoAからケトン体を作ります。
ケトン体の上昇は、まさに脂肪が燃えている証拠ですね。

かくいう私も、52歳のとき、167cm、67kgから、スーパー糖質制限食実践で、
運動量は不変で、半年で57kgに減量し、学生時代の体重に戻りました。
階段は駆け上がるし、週1テニスは普通にしてましたので、
筋肉量は維持できていて、脂肪が燃えて減量できたと考えられます。

69歳現在も56~57kgで維持していて、階段は駆け上がります。
但し、4階くらいまでですが・・・。(^^;)
現在も筋肉は年齢相応ていどはあると思いますし、
歩く速度もかなり速いほうです。
スポーツジムなどで鍛えているわけではありませんが、
69歳としてはかなり体力はあるほうだと思います。

しかし筋肉量を増やすには筋トレが必要と思われますので、
維持しているだけで、増えてはいないと思います。


<インスリン>
それではまず、インスリンについて考えて見ます。

◇インスリンは脂肪細胞内の中性脂肪分解を抑制。
◇インスリンは血中の中性脂肪を分解し脂肪細胞内に蓄える。
◇インスリンは筋肉細胞に血糖を取り込ませるが、
  余剰の血糖は脂肪細胞に取り込ませ て中性脂肪として蓄える。
◇肥満のメカニズムはインスリンによる脂肪蓄積。


このようにインスリンには脂肪を蓄える作用があるので、
別名肥満ホルモンと呼ばれています。
そしてインスリンを大量に分泌させるのは、糖質のみです。
たんぱく質もインスリンを少し分泌させますが、脂質は分泌させません。

『糖質摂取→血糖上昇→インスリン分泌→脂肪蓄積』
このシステムは、狩猟・採集時代には、飢餓に対するセーフティーネットとして
おおいに役立っていたのですが、皮肉なことに現代では肥満の元凶となっています。


<スーパー糖質制限食の4つの利点>


◆<糖質制限食による体重減少効果>
①インスリン(肥満ホルモン)が基礎分泌以外ほとんど出ない。
②食事中も含めて常に体脂肪が燃えている。
③食事中も含めて常に肝臓で糖新生が行われ、それにかなりのエネルギーを消費する。
④高タンパク食により、食事誘発熱産生(DIT)が亢進する。

高蛋白食は、摂食時の食事誘発熱産生(DIT)が通常食に比べて増加します。
DITによる消費エネルギーは、実質吸収エネルギーの、糖質では6%、脂質では4%、タンパク質で30%です。

食事誘発熱産生(DIT)を、もっと簡単に説明すると、食事において
100キロカロリーの糖質だけを摂取した時は、6キロカロリーが、
100キロカロリーの脂質だけを摂取した時は、4キロカロリーが、
100キロカロリーのタンパク質だけを摂取した時は、30キロカロリーが
熱に変わり、消費エネルギーとしてカウントされるということです。


◆<糖質を摂取した場合>
A)血糖値が上昇してインスリン(肥満ホルモン)がたっぷり分泌される。
B)体脂肪は燃えなくなり、血糖値が中性脂肪に変わり蓄積される。
C)肝臓の糖新生はストップする。
D)高タンパク食よる亢進した食事誘発熱産生(DIT)はなくなる。

①②③④とA)B)C)D)両者を比べてみれば、高糖質食より糖質制限食の方が、
体重減少効果が高いことが一目でわかると思います。

たとえ低脂質食でカロリー制限していても、糖質を摂れば体重減少への利点がすべて消えてしまうわけです。
これは食べ物に含まれるカロリーとは無関係の生理学的な特質であり、あくまで糖質を摂るかどうかがカギとなります。


<摂取エネルギーと消費エネルギー>

1)摂取エネルギー > 消費エネルギー   → 体重増加
  摂取エネルギー = 消費エネルギー   → 体重不変
  摂取エネルギー < 消費エネルギー   → 体重減少

2)通常のカロリー制限食(高糖質食)なら
  「消費エネルギー=基礎代謝量+身体活動量(運動や家事)+食事誘発熱産生(DIT)

3)糖質制限食なら、高糖質食の時には無い
 「肝臓の糖新生でエネルギーを消費」→基礎代謝の増加
 「高蛋白食摂取」→食事誘発熱産生(DIT)の増加
 が認められる。

1)は生理学的事実です。
2)3)を比較すると糖質制限食の方が高糖質食に比し、体重が減少しやすいことは明白です。


<推定エネルギー必要量と糖質制限食>

減量を目指す時に、日本糖尿病学会推奨のように

男性:1400~2000kcal/日
女性:1200~1800kcal/日

といった、厳しいカロリー制限は必要ありません。
「日本人の食事摂取基準」(2015年、厚生労働省)
に示す推定エネルギー必要量の範囲、
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/0000041955.pdf

推定エネルギー必要量/日
                  男性                  女性
15-17才         2500 2850 3150           2050 2300 2550kcal
18-29才         2300 2650  3050          1650  1950   2200
30-49才         2300 2650  3050            1750  2000  2300
50-69才         2100 2450  2800           1650  1900 2200 
70才           1850 2200  2500            1500  1750 2000

身体活動レベル    低い 普通 高い         低い  普通  高い

くらいが目安です。

このように、冷静に理論的に考えると、
糖質制限食以外で減量することは極めて困難であることがわかると思います。


上記の推奨通りに糖質制限食を実践しているのに、体重が減少しない場合は
以下のように、「基礎代謝が低い」とか「大食漢」とかがあります。


<基礎礎代謝が低い場合は?>
基礎代謝が低いタイプの人は
「糖質制限+カロリー制限」が必要です。
基礎代謝が低い人は、「推定エネルギー必要量」
が、通常より少なくなるということです。
女性に時にあり、数%くらいの比率です。



<大食漢タイプの場合は?>
大食いの方々が時におられます。やはり数%の比率です。自分は大食いなのに、それに気がついてないことがあります。例えば家族が皆大食いなのでそんなものと思っている場合です。他人と自分の食事摂取量を比較することも必要です。このタイプは「糖質制限食+人並みの摂取カロリー」が必要です。
人並みの摂取カロリーとは、すなわち「推定エネルギー必要量」です。



<減量できないときは?>

1)
いつのまにか、糖質制限が緩くなった可能性があります。

2)
何らかの理由で、基礎代謝が低下した可能性があります。

3)
大食いタイプ、或いは知らぬ間に、摂取カロリーが多くなった可能性があります。

4)
すでに、BMI20以上~25未満で適正体重になっていることがあります。



江部康二
NHKカルチャー青山教室・糖質制限食講座のご案内。2019/2/24(日)。
こんばんは。

NHKカルチャー青山教室講座
https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1163502.html
電話:03-3475-1151
美味しく楽しく健康に!糖質制限食のすすめ
講師:高雄病院理事長 江部 康二
2019/2/24(日) 13:00~14:30 


のご案内です。
NHKカルチャー青山教室では、初めての講座です。
糖質制限食の最新の知識や情報をわかりやすく楽しくお話します。
70分間の講演と20分間の質疑応答となります。
東京、関東方面の方々、
是非ご参加いただけば幸いです。

お陰様で、糖質制限食は順調に普及してきています。
2005年に私が「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」(東洋経済新報社)
を日本初の糖質制限食の本として刊行したころとは、大きな違いがあります。
なんと言っても、2013年10月に米国糖尿病学会が5年ぶりに改訂した
「栄養療法に関する声明」のなかで、
地中海食、ベジタリアン食、高血圧食、脂肪制限食などともに
「糖質制限食」を正式に容認したことが、
大きな追い風となりました。

この1~3年、糖質制限食の展開において大きな発展があり
いい意味のサプライズもありました。
2016年7月のNHKクローズアップ現代の試算によれば、
糖質制限市場は、3184億円とのことです。
医学界より、企業のほうが糖質制限食をビジネスチャンスと捉えて
行動が迅速なようです。
くら寿司やガストなども糖質制限メニューを投入で、なかなかのものです。

一方、医学界においても、嬉しいサプライズです。
2017年2月7日(火)午後から、生まれて初めて東京大学医学部に行ってきました。
教授室で、渡邊昌先生、門脇孝先生、江部康二の3人で鼎談を行いました。
二人で話し合うのが対談で、三人で話し合うのが鼎談です。
渡邊昌先生は、医学雑誌「医と食」の編集長です。
門脇孝先生は、
一般社団法人 日本糖尿病学会 理事長
であり、
東京大学大学院医学系研究科糖尿病・代謝内科教授
です。
日本糖尿病学会のトップとじっくり話し合うことができて、
とても有意義な90分間でした。

2017年8月には、
「炭水化物の摂取増加で死亡リスク上昇」
という結論のランセット(Lancet)論文が発表され、
糖質制限食にとって大きな追い風となりました。
Lancet誌オンライン版2017年8月29日号掲載
https://doi.org/10.1016/S0140-6736(17)32252-3

糖質制限食の発展、まさに、今昔の感ありですね。

江部康二


☆☆☆
以下はNHKカルチャー青山教室のサイトから一部抜粋です・

https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1163502.html
NHKカルチャー青山教室講座



日時
2018年2月24日(日) 13:00~14:30

講演テーマ
「美味しく楽しく健康に!糖質制限食のすすめ」

講師
高雄病院理事長 江部康二医師

内容紹介
近年注目されている糖質制限について、2002年からご自身も実践し、
肥満と糖尿病を克服された江部康二先生による講演会です。
数多くの臨床活動を通して、糖尿病、肥満、メタボリックシンドロームなどに対する
糖質制限食の画期的な治療効果が証明されています。
運動を勧められても長続きしなかった方や
色々なダイエットを試したけれど効果が表れなかった方、
またこれから糖質制限食を始めてみようと思われている方に向け、
その正しい知識と治療効果、カロリー制限食と糖質制限食の比較、注意点等を
お話しします。
糖質制限食で、明日からの食生活を美味しく・楽しく・健康に!

受講料
会員 3,369円
一般(入会不要) 4,050円

電話
03-3475-1151