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2019/12/7(土 )  糖質制限食のすすめ  NHK文化センター京都教室講座
こんにちは。

2019/12/7(土 ) 14:30~16:00
糖質制限食のすすめ
~美味しく楽しく健康に~
NHK文化センター京都教室講座
https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1182731.html


NHK文化センター京都教室で、
久しぶりに講座を担当します。

糖質制限食の最新の知識や情報をわかりやすく楽しくお話します。
75分間の講演と15分間の質疑応答となります。
京都、滋賀方面の方々、是非ご参加いただけば幸いです。

お陰様で、糖質制限食は順調に普及してきています。
2005年に私が「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」(東洋経済新報社)
を日本初の糖質制限食の本として刊行したころとは、大きな違いがあります。
なんと言っても、2013年10月に米国糖尿病学会が5年ぶりに改訂した
「栄養療法に関する声明」のなかで、
地中海食やベジタリアン食などどともに「糖質制限食」を正式に容認したことが、
大きな追い風となりました。

この2~3年、糖質制限食の展開において大きな発展がありました。
2016年7月のNHKクローズアップ現代の試算によれば、
糖質制限市場は、3184億円とのことです。
医学界より、企業のほうが糖質制限食をビジネスチャンスと捉えて行動が迅速なようです。

一方、医学界においても、嬉しいサプライズです。
2017年2月7日(火)午後から、東京大学医学部に行ってきました。
渡邊昌先生、門脇孝先生、江部康二の3人で鼎談を行いました。
二人で話し合うのが対談で、三人で話し合うのが鼎談です。
渡邊昌先生は、医学雑誌「医と食」の編集長です。
門脇孝先生は、一般社団法人 日本糖尿病学会 理事長であり、
東京大学大学院医学系研究科糖尿病・代謝内科教授(当時)です。
門脇孝先生は、2019年現在は
東京大学大学院医学系研究科糖尿病・代謝内科特任教授です。 

日本糖尿病学会のトップとじっくり話し合うことができて、
とても有意義な90分間でした。

医学界において、さらに嬉しい報告があります。
2019年4月、米国糖尿病学会が、「コンセンサス・レポート」において、
糖質制限食が、エビデンスが最も豊富であると発表したのです。
糖質制限食の発展、まさに、今昔の感ありですね。


江部康二


☆☆☆
NHK文化センター京都教室講座
https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1182731.html


以下は、NHK文化センター京都教室サイトからの抜粋です。

12/7(土 ) 
糖質制限食のすすめ
~美味しく楽しく健康に~


講師 高雄病院理事長 江部 康二

近年注目されている糖質制限について、2002年からご自身も実践し、
肥満と糖尿病を克服された江部康二先生による講演会です。
数多くの臨床活動を通して、
糖尿病、肥満、メタボリックシンドロームなどに対する
糖質制限食の画期的な治療効果が証明されています。
運動を勧められても長続きしなかった方や
色々なダイエットを試したけれど効果が表れなかった方、
またこれから糖質制限食を始めてみようと思われている方に向け、
その正しい知識と治療効果、カロリー制限食と糖質制限食の比較、
注意点等をお話しします。
糖質制限食で、明日からの食生活を美味しく・楽しく・健康に!


日時 12/7(土)14:30~16:00
受講料 会員3,432円一般(入会不要)4,125円日程
お申し込み 075-254-8701

※必要な資料は講師より配布いたします(コピー代1枚10円)

※開場時間は14時00分予定、自由席

●会場受付にて、下記いずれかをご提示下さい。
①受講票(窓口支払の方)
②払込用紙受領証(振込支払の方)
③HP決済後に自動返送されたメール(WEB支払の方)

備考◆この講座は、11/30(土)以降は解約できない講座です。
インフルエンザ流行。インフルエンザワクチンの効果は?
おはようございます。

2019年
第45週 (11月4日~11月10日) 
2019年11月13日
現在


国立感染研究所によれば、
2019年第45週(11月4日~11月10日)
全国的なインフルエンザの流行に入ったとのことです。

流行期に入るのは、例年より数週間から1か月ほど早く、
統計を取り始めて以降で2番目の早さです。
専門家は早めのワクチン接種などの対策を呼びかけています。

そのインフルエンザワクチンですが、
副作用は重篤なものは極めて少ないようですが、
肝腎の有効性はどうなのでしょう。


インフルエンザワクチンを接種した人も接種してない人もいると思いますが、
是非知っておいてほしいのは、インフルエンザワクチンは万能ではないということです。

すなわち感染防御力は基本的になくて、
重症化を防ぐことが期待されるていどの効能です。
ワクチンを打っている人も打っていない人も、
手洗い、うがい、マスクがインフルエンザ予防の基本ですね。
特に、手洗いが思った以上に有効です。
ドアノブや電車のつり革など様々なものに触れることにより、 
自分の手にもウイルスが付着している可能性があります。
外出先から帰宅時や調理の前後、食事前などこまめに手を洗いましょう。
咳やくしゃみで飛んだ飛沫が服についても、数時間で感染力を失うとされています。
外出から帰宅したら着替えすることも予防に役立ちます。

以下の青字は、厚生労働省サイトの記載です。
インフルエンザの予防にはみんなの
「かからない」、「うつさない」という気持ちが大切です。
手洗いでインフルエンザを予防して、かかったら、
マスク等せきエチケットも忘れないでください。


インフルエンザにかかった人は、
必ずマスクをして他人にうつさないように配慮が必要です。


<インフルエンザワクチンの有効性>
インフルエンザワクチンは、A型にもB型にも対応しています。
しかし、実は現行のインフルエンザワクチンには、
水際で感染をシャットアウトするような効果はありません。
感染した後、重症化を防ぐ効果が期待されるという程度なので、過信するのは禁物です。

理論的に考えても、ワクチンを接種することにより
IgG抗体が血液・体液中に産生されますが、
粘膜面を防御しているIgA抗体は全くできません。
従って、インフルエンザウィルスが、
咽や鼻の粘膜を突破して細胞内に侵入した後(感染が成立した後)、
はじめてIgG抗体がかけつけて戦うことになります。
欧米では、鼻への噴霧ワクチンで、粘膜面のIgA抗体をつくる試みもされていますが
あまり上手くいっていません。
IgA抗体を充分量増やす技術が難しいようです。

下記の青字は国立感染研究所のホームページからの抜粋です。
http://www0.nih.go.jp/niid/topics/influenza01.html

【7.インフルエンザワクチンの問題点
(2)「現行ワクチンの感染防御効果や発症阻止効果は完全ではありませんので、
ワクチン接種を受けてもインフルエンザに罹患する場合があり、
この場合には患者はウイルスを外部に排泄し、感染源となります。
従って、集団接種を行っても社会全体のインフルエンザ流行を
完全に阻止することは難しいと考えられます。」

(6)「現行のインフルエンザワクチンは皮下接種されています。
しかし、不活化ワクチンの皮下接種では、
インフルエンザウイルスの感染防御に中心的役割を果たすと考えられる
気道の粘膜免疫や、
回復過程に重要であると考えられる細胞性免疫がほとんど誘導されません。
これは、インフルエンザウイルスの感染そのものを防御すると言う面では
大きな短所であると考えられています。
しかし、この様な欠点を持ちながらも、先に述べたように、
ハイリスク群に対する現行インフルエンザワクチンの効果は明らかに認められています。
また、ワクチンの皮下接種でも血中の抗体産生は十分に刺激できるので、
インフルエンザに続発する肺炎などの合併症や
最近問題となっているインフルエンザ脳炎・脳症の発生を抑えることには
期待出来ると考えられています。」】


<集団感染>

東京都内で、今シーズン(2019年9月2日以降)において、
都内の学校や社会福祉施設等で発生したインフルエンザ様疾患の集団感染事例は、
9月22日までで、すでに55件報告されています。

これらの集団感染において、少なくとも社会福祉施設では、
ほとんどの人はインフルエンザワクチンを接種しています。
このような事例で証明されたと言えますが、
感染防御にはインフルエンザワクチンは、
実際にまったく無力だったことが明らかとなりました。

そもそもインフルエンザワクチンは
「感染防御はできないが、重症化を防ぐ」ということが効能です。
感染を防ぐためには、「手洗い、うがい、マスク」が必須です。


<誤解>
ところが、相変わらず多くの患者さんや医師が、ワクチンを接種していれば、
水際で感染防御できると誤解しておられるのです。
私は、過去長年、友人の医師などに、
感染防御はできないと口を酸っぱくして言い続けてきたのですが、
皆なかなか信じてもらえませんでした。
どこかで誤った情報が流され続けていたのでしょうね。
ここ数年、新聞などでもやっと、
「感染防御はできないが、重症化を防ぐ」という真実が報道されるようになりました。
逆に言えば、過去長年にわたり、
あたかも感染防御できるような内容の報道に終始していたわけで、
そのことに関して自己批判も反省もないのは如何なものでしょう。

インフルエンザワクチン注射を希望する患者さんがこられたら、
私はこのことを説明して、
「手洗いやうがい、人混みを避けるなど、基本的なことが感染防御には大事なので、
ワクチンを接種したからといって油断しないでくださいね。」
と付け加えます。

<必要性>
別に私は、ワクチンが無意味といっているのではありません。
65歳以上の高齢者、呼吸器系や循環器系に慢性疾患を持つ患者、
糖尿病、腎臓病などの慢性疾患の患者、免疫低下状態の患者などでは、
インフルエンザに罹患し重症化すれば、肺炎などの重篤な合併症になり、
生命に危険が及ぶこともありますから必要だと思います。
若い人でも、受験生などは重症化したら困りますから、
接種する意味はありますね。

<感染防御>
①医療関係者は、インフルエンザ患者を診察するときはマスクをする。
 診察が終わったら必ず手洗いをし、使い捨て紙タオルでふく。
 マスクをはずしたときはうがいをする。
②急性の咳や熱がでている当事者はエチケットとして、マスクをする。
③満員電車の中など避けようがない密閉された場所にいくときはマスクをして乗る。
④人混みにでたあとは、手洗い・うがいを励行する。
⑤家族が一人インフルエンザに罹患したら、家の中でも当事者はマスクをする。
  その一人は、違う部屋で寝る。
⑥咳で飛沫が飛ぶのは約1mであるので当事者から距離を取る。
⑦鼻水や痰を封じ込めるためにティッシュを使用し、使用後のティッシュは、
 できればノンタッチごみ箱に廃棄すること

ブログ読者の皆さん、インフルエンザワクチンを接種している人も、
感染防御効果はないことをしっかり認識して、
上記①~⑦を励行してくださいね。

これが実行されていれば、上述のような院内感染が猛威をふるうことはなかったでしょう。

<終わりに>
インフルエンザワクチン接種に、賛成の人も反対の人もあると思います。
ブログ読者の皆さんには、
インフルエンザワクチンの真実を知ってもらいたくて今回記事にしました。

江部康二
菓子職人さんでは恒例の糖質制限クリスマスケーキの予約受付中です。
こんにちは。
いよいよ2019年度も押し迫ってきましたね。

菓子職人さんでは、恒例の糖質制限クリスマスケーキの予約受付中です。
https://www.kashishokunin.co.jp/toushitsuseigen/


勿論、私の血糖測定実験をクリアした優れもののケーキ達です。

まずは、
糖質制限クリスマス・ドウ・ショコラ
4~5名様用、直径15cm、5000円
限定台数100台


TouOffChocoHP.jpg

「軽いシフォンケーキタイプのチョコレート生地に3種類(ダークチョコレート・ホワイトチョコレート・ミルクチョコレート)の口どけの良いチョコレートムースの層の構成です。チョコレート好きのための上品な香りと甘さを兼ねそなえたクリスマスイブにぜひ召し上がっていただきたい逸品です。表面はダークチョコレートとココアバターをスプレーガンで吹き付けてミルクチョコレートのガナッシュで表情をつけました。」

2019年10月8日(火)
午後4時 血糖値:101mg
菓子職人さんのクリスマスチョコレートケーキ1/6(100g)を摂取。
午後5時 血糖値:108mg
60分後の血糖値上昇は、7mgですので
100g中に、わずか2.3gの糖質です。
糖質制限ケーキとしては、花丸です。

続きまして
糖質制限 ホワイトフロマージュ(クリスマスチーズケーキ)
4~5名様用、直径15cm、5000円
限定台数100台

TouOffWhiteHP.jpg

「オーストラリア産と北海道産クリームチーズをたっぷり使用した口どけの良いチーズケーキ、クレームブリュレ、イタリア産マスカルポーネ、フランス産フロマージュブラン、北海道産生クリームと卵黄をたっぷり使用した濃厚プリンのレアチーズムース。クリームチーズとフロマージュブランの2種類のチーズや、ヨーグルトやオレンジのお酒で香りづけた軽いムース。」

2019年9月30日(月)
午後9時14分 血糖値:108mg
菓子職人ホワイトフロマージュ(クリスマスチーズケーキ)1/6(100g)を摂取。
午後10時14分 血糖値:107mg

何と、血糖値が全く上昇しませんでした。
こちらも、糖質制限花丸ケーキです。

ブログ読者の皆さん、
糖質制限クリスマス・ドウ・ショコラ

糖質制限 ホワイトフロマージュ(クリスマスチーズケーキ)
どちらにされますか?
https://www.kashishokunin.co.jp/products/xmas2019/

あるいは、2つともというものおおいにありですね。 (^^)

江部康二

蛋白質、脂質、糖質と血糖値。1型糖尿病、2型糖尿病。
【19/11/14 もーりー
初めまして!
江部先生の事は何年も前から知ってますが、初めてコメントさせて頂きます。
私は1型糖尿病です。
CGMを見ながら、色々な事をやるのが好きです。
例えば、朝昼晩全く同じ物を食べた時の血糖変動です。
今回は「脂質でどれくらい血糖変動があるか?」を見てみたくなりました。
(私の通院している病院では脂質での上昇に注目しているからです。)

本日、朝昼晩に各マカダミアナッツ100gを摂りました。
1回の食事で糖質7g、脂質76gです。
結果は、血糖変動はなく、CGMのグラフは横ばいでした。
ステーキや焼肉を食べると長時間血糖値の上昇を引っ張るイメージがあります。
この長時間引っ張る原因が脂質だと思っていたのですが、違うのでしょうか?

ふと思ったのが、ある程度の糖質と脂質が合わさると引っ張るのかな?と思いました。
もしそうだとしたら、スーパー糖質制限を実施している1型の方は、CGMも横ばいなグラフなのでしょうか?

教えて頂けるのであれば宜しく御願いします。】



こんばんは。
1型糖尿病のモーリーさんから、蛋白質・脂質・糖質と血糖値上昇に関して
コメント・質問を頂きました。

まず、米国糖尿病学会によれば、
血糖値に直接影響を与えるのは糖質だけで、蛋白質・脂質は影響を与えません。
直接という言葉を使用しているのは、
1型糖尿病や2型でもインスリン分泌能が一定以上低下している場合には
蛋白質が間接的に血糖値を上げるからです。

【朝昼晩に各マカダミアナッツ100gを摂りました。
1回の食事で糖質7g、脂質76gです。
結果は、血糖変動はなく、CGMのグラフは横ばいでした。】


脂質は直接的にも、間接的にも、
血糖値をあげませんし、インスリンも分泌させません。

蛋白質はインスリンとグルカゴンを両方分泌させるので
摂取しても、健常人や軽症糖尿人では血糖値を上昇させません。

【ステーキや焼肉を食べると長時間血糖値の上昇を引っ張るイメージがあります。】

1型糖尿病で、内因性インスリン分泌がなくて、グルカゴン分泌能が普通に
残っている場合は、グルカゴンによる糖新生で、
蛋白質が間接的に血糖値を上昇させますが、数時間以上持続します。
また2型糖尿病でも『 グルカゴン分泌 > インスリン分泌』の場合は
蛋白質が間接的に血糖値を上昇させます。


江部康二



以下のブログ記事も参考になりますので再掲します。

蛋白質と血糖値
2019年02月10日 (日)


【19/02/09 しらねのぞるば
蛋白質だけを食べた場合の血糖値
すぱ郎さんが面白い実験をされてますね.

[血糖値386からの挑戦状]
https://suparou386.blogspot.com/2019/02/blog-post_4.html
https://suparou386.blogspot.com/2019/02/blog-post_7.html

低脂肪の牛ランプ肉だけを,調味料など一切使わず,
つまりほぼ蛋白質だけを食べた場合,食後血糖値がどうなるのか,という実験です.
この実験の貴重なのは,すぱ郎さん(糖尿人)と奥様(健常人)とで,
まったく同じものを同じ時間で食べている点です.
めったにこういうケースはありません.

その結果は,糖尿人では食後1~4時間にかけて,血糖値が30mg/dlほど上昇したが,
健常人はまったく変化なし,というものでした.
やはり糖尿人は,蛋白摂取でも血糖値が応答してしまうようです.

そこで,自分の過去のデータとも比較してみたところ,
私の場合は純粋に牛肉だけに近い食事をした場合(2例あり)は,
食後1時間で20ほど上昇,しかし食後2時間ではほぼ食前に復帰,というものでした.
すぱ郎さんのようにランプ肉ではないので直接の比較はできないのですが,
同じ糖尿人でも微妙な差がありそうです.

更に考えてみると,これは自分の糖尿病の程度が測定できる(糖負荷試験以外の)「もう一つの指標」になるのではないかな,
と思いました.
牛肉だけでなく他の蛋白質でも実験されているので,
皆様ご覧になると興味深いと思います.

実験にご協力いただいた,すぱ郎さんの奥様,
トウシツセイゲニストを代表してお礼申し上げます.】


こんにちは。
しらねのぞるばさんから
蛋白質摂取と血糖値に関して、とても興味深い情報をコメント頂きました。
ありがとうございます。

血糖値386からの挑戦状
すぱ郎さん(糖尿人)と奥様(健常人)が比較してあり、とても参考になります。
https://suparou386.blogspot.com/search/label/%E8%A1%80%E7%B3%96%E5%80%A4%E6%B8%AC%E5%AE%9A%E5%AE%9F%E9%A8%93


牛ランプ肉100g中に、蛋白質21.6g、脂質3g、炭水化物0.5gですので、
糖質はほとんどなしですね。
脂質は、血糖値にもインスリン分泌にも、影響を与えません。


以下の緑文字の記載は、高雄病院で検査した、蛋白質摂取と血糖値の変化の
2型糖尿人と1型糖尿人のデータです。

2型糖尿病のAさん。60代男性。
2017/2/23(木)
          血糖値    インスリン     グルカゴン
8:30      139       8.0                         151
ささみ200g摂取 210kcal。46.0gのたんぱく質。糖質ゼロ。脂質1.58g。
30分後       140    7.7                         190
60分後       151    23.3                      257
2時間後       147    26.2                     195
3時間後       137    7.5                         144
4時間後       127    5.7                         100


1型糖尿病のBさん。インスリン強化療法中。10代男性。
ささみ。200g。210kcal。46.0gのたんぱく質。糖質ゼロ。脂質1.58g。

2017/2/17(金)
          血糖値     CPR         グルカゴン
8:30      115   0.6(1.5~3.5ng/ml)   128(70~174pg/ml)
ささみ200g摂取。210kcal。46.0gのたんぱく質。糖質ゼロ。脂質1.58g。
30分後       160    1.0         229
60分後       176    1.3         186
2時間後       193    1.3        154
3時間後       167    1.2         173
4時間後       159    0.9         122


2型糖尿人Aさんは、内因性インスリンはある程度分泌されていますが、グルカゴンの方が優性です。
そのため蛋白質摂取60分後がピークで、12mg血糖値上昇ですので、1gの蛋白質が、0.26mg血糖値を上昇させています。
HbA1cは、5.7%~5.9%くらいで、コントロール良好です。

1型糖尿人Bさんも、内因性インスリンが少しだけ分泌されていますが、グルカゴンの方がはるかに優性です。
そのため蛋白質摂取120分後がピークで、78mg血糖値上昇ですので、1gの蛋白質が、1.7mg血糖値を上昇させています。
HbA1cは、6.0~6.5%くらいで、GAは18から19.5%くらいで、コントロール良好です。

このように、たんぱく質は、直接血糖値を上昇させることはありませんが、
グルカゴンによる糖新生によって、間接的に血糖値を上昇させることがあります。
その場合、以下のA)B)C)の3つのパターンがあると思います。
A)は確定ですし、B)C)はそれに準じると考えられます。

A)1型糖尿病で内因性インスリンがゼロレベルの人は、たんぱく質摂取でグルカゴンだけが分泌され、
インスリンは分泌できないので、グルカゴンによる糖新生で、間接的にかなり血糖値が上昇する。
高雄病院の1型の患者さん数人の検査で、個人差はあるが、
1gのたんぱく質で、1.0~3.6mg/dl上昇した。

B)2型糖尿病でも、内因性インスリン分泌能がかなり不足している場合は、
たんぱく質摂取で『グルカゴン分泌量 > インスリン分泌量』 となり、
血糖値が上昇することがあると考えられる。

C)ロイシン、アルギニン、リジンなどの摂取刺激によって、
体質的に、相対的にインスリン分泌量よりグルカゴン分泌量が多いタイプがあれば、
2型糖尿病でインスリン分泌能が残っていても、たんぱく質摂取で血糖値が上昇すると思われる。



今まで、2型糖尿病では、基本的にB)パターン以外には、
たんぱく質が間接的に血糖値を上昇させることはないと考えていましたが
C)パターンがあることが明らかとなりました。
頻度がどのくらいあるかは、まだよくわかりませんが、ブログコメントなどを参考にすると
結構おられるように思います。

なお正常人では、蛋白質摂取で
インスリンとグルカゴンが同程度分泌されて、効果が相殺されるので
すぱ郎さんの奥様のように、血糖値上昇がないと思われます。

日頃、摂取糖質量に比し、血糖値が上昇し過ぎるという2型糖尿人は、
上述の様な、
ささみ実験をして、「たんぱく質と血糖上昇」に関して調べてみては如何でしょう。


江部康二
ビーバップ!ハイヒール、今夜11月14日(木)放映。江部康二出演です。
こんにちは。

私が出演している朝日放送テレビの
『ビーバップ!ハイヒール』
https://www.asahi.co.jp/be-bop/
本当はすごいアブラ!
~目からウロコの食べる健康法~
ゲストブレーン:江部 康二

ですが

2019年11月14日(木)23時17分から放映される予定です。
私は、リンゴさんの隣に座っているので、結構よく画面に登場してます。
喋るのは時々ですが、
時間がある方は
是非ご覧頂ければ幸いです。

内容は『あぶら』談義で、
「脂肪は実は、とてもいい奴なんだ。」
というお話です。

『糖質を制限すれば、アブラ自体は太る原因ではない!栄養豊富でヘルシーなアブラの特徴を徹底解説!
健康オイルの代名詞“オリーブオイル”をはじめ、美肌&美髪の“アマニオイル”!ダイエットの敵だった“バター”は女性の大敵、小ジワを防ぐ!?
世界で最も栄養価が高い果実から取れる“アボカドオイル”や、食べるコスメオイルと呼ばれる“アルガンオイル”!さらに、ダイエットが期待される大注目のオイルとは!?』


『内臓脂肪がストン!と落ちる食事術』
をしっかり紹介して頂いておりうれしい限りです。
現在、合計12万部ということで、なかなかのベストセラーとなっています。
これもブログ読者の皆さんのおかげです。
ありがとうございます。  m(_ _)m


「内臓脂肪がストン!と落ちる食事術」(ダイヤモンド社)
https://www.amazon.co.jp/dp/4478106487/

book.jpg


私は34歳から<玄米魚菜食+鶏肉>を実践し、
テニスも週2回くらいして、健康的な生活習慣のはずでしたが、
2002年、52歳のとき、糖尿病を発症して、
メタボの診断基準も堂々満たしてしまいました。
内臓脂肪CTは、126cm2あり、基準値の100cm2を軽くオーバーしていました。
身長167cm、体重67kgありました。
1日2食の半日断食は実践していましたが、当時は糖質ありだったのです。

もともと父も母も糖尿病で、家族歴は完璧なので、
私もそこそこ警戒はしていたのですが、
2002年の病院の健康診断(52歳時)で遂に
HbA1Cが6.7%、食後1時間血糖値250mg/dlで、
糖尿病を発症していて、愕然としました。

即、スーパー糖質制限食を実践して、6か月後には57kgと、
学生時代の体重に戻りました。
<1日2食の半日断食+糖質制限食>の実践です。
HbA1cは3週間後には正常化して、血糖値も即正常化しました。
この時点で内臓脂肪も正常化したと考えられます。
内臓脂肪CTは、2004年に検査して71cm2でしたが、
体重は57kgをずっと維持しているので、
スーパー糖質制限食実践半年後の内臓脂肪も71cm2くらいと思われます。

読者の皆さんも、
内臓脂肪を減らしたいときは、
スーパー糖質制限食を実践して「食べトレ」するのが
一番効果的です。
是非、試して頂ければ幸いです。

江部康二


以下は
内臓脂肪がストンと落ちる食事術
の序章です。

序 章

筋トレしなくても「食べトレ」すればいいんです


私は医師の江部康二と申します。1950年生まれの69歳です。身長167㎝・体重57㎏は、20代の頃とほぼ同じです。

◎身長は年をとっても縮んでいません 
◎歯は全部残っていて虫歯も歯周病もありません 
◎視力もよく『広辞苑』の小さな文字も裸眼で読めます 
◎聴力の低下もありません 
◎毎日7時間睡眠で夜中に尿意で目覚めることもありません 
◎定期的に飲んでいる薬もなければサプリメントとも無縁です 
◎コレステロール値も中性脂肪値も基準値内です 
◎いまも朝勃ち(夜間陰茎勃起現象)します


朝勃ちなんていうと下品に思われるかもしれませんが、
動脈硬化や内臓疾患、うつ病などのバロメーターにもなりますから、バカにしてはいけません。

母校・京都大学医学部の同窓会に出席すると、同級生の医師たちの多くは何かしら持病を抱えていて、
定期的に薬やサプリメントを飲んでいます。
同級生からは「なんで江部だけ、そんなに元気なんだ?」と驚かれますが、
その秘密は『内臓脂肪がストンと落ちる食事術』で詳しく紹介している糖質制限と
1日2食の半日断食からなる「食べトレ」にあります。

スリムな体型と健康を一生キープ

私の運動らしい運動といえば、1~2週間に1度程度の趣味のテニス。
あとは、日頃からよく歩くように心掛けているくらい。
70代目前なのに超健康体を維持できているのは、17年前の52歳から実践している食べトレのおかげなのです。

私はメタボと糖尿病が発覚した52歳で糖質制限を始めましたが、そこから半年で体重10㎏減。
学生時代の体重に戻り、その後、体重はいまに至るまで17年間変わっていません。
コンピューター断層撮影装置(CT)で「126㎠」もあったお腹まわりの内臓脂肪の断面積は「71㎠」へと激減しました。

食べトレの主軸となる糖質制限は、ご飯やパン、麺類などの糖質を控えますが、
何かマニアックな食事のように思えるかもしれません。
でも、本書で詳しくお伝えしていますが、そもそも糖質制限食こそが、私たち人類本来の正解の食事なのです。

糖質は中毒性の高い不健康食


米や小麦などの穀物は、なんとなくヘルシーなイメージがあり、
お子さんがいる方は「ご飯をいっぱい食べなさい」なんてすすめているかもしれませんが、
実は人間にとって“異物”なのです。
毒とまでは言いませんが“中毒性”が高く、不健康な食べ物なのです。

私たち人類の歴史はおよそ700万年といわれますが、その長い歴史からすれば、
穀物などの糖質を摂るようになったのは、“ごく最近”。
穀物というでんぷん食品を日常的に食べるようになったのは、世界的には農耕が始まった1万年前からで、
日本では2500年前の弥生時代から。
たくさん糖質を摂るようになったのは第二次大戦後のことです。

人類の歴史でほとんど糖質を摂ってこなかった私たちの体は、
いまのように糖質をたくさん摂る食生活には対応できていません。
700万年かけて作り上げた体質は、そんな短期間で変化・適応させることはできないのです。

食べトレは、運動なしでも内臓脂肪がストンと落ちるので、
体型を改善できるのはもちろん、病気を防ぐいちばんの方法です。

「運動すれば痩せるのはわかっている」「けれど、それができない」「やりたくない」「続かない」
わかってます、わかってますとも! その頑固な体脂肪と内臓脂肪を運動なしでも落とせる方法をじっくり教えます。



江部康二