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日本のコロナ死亡率、欧米より大幅に低い7・5% 持病の少なさ影響か
こんにちは。
ヤフーニュース8/6(木)に、

https://news.yahoo.co.jp/articles/2daf0860ddb41dc116813d664490de5cf4b10a7c
日本のコロナ死亡率、欧米より大幅に低い7・5% 持病の少なさ影響か
8/6(木) 18:12配信


上記記事が掲載されました。
久堀さんからコメントを頂きました
ありがとうございます。
産経新聞からの引用記事です。


<内容の要約>
 【新型コロナウイルスに感染した国内の入院患者の死亡率は7・5%で、20%台の欧米などと比べ非常に低いことが国立国際医療研究センターの大規模調査で6日、分かりました。
欧米と比べ糖尿病や肥満の割合が少ないことが影響している可能性があるといいます。
 調査は、流行の第1波を中心とした7月7日までに陽性と判定された全国の入院患者2638人を対象に、治療の経過などを分析しました。
 患者は中高年が中心で、死者数は197人でした。
国内の新型コロナ患者の調査としては最大規模です。
海外の死亡率は、中国が28%、英国が26%、米ニューヨーク州は21~24%で、日本の7.5%は、非常に低かったのです。
日本の死亡率の低さは以前から言われていましたが、
学術的な調査で裏付けられたと言えます。
患者の持病の割合を調べたところ、糖尿病は日本が16・7%なのに対し、英国は30・2%、米国は28~35%に達っしました。
 肥満と診断された割合も日本が5・5%なのに対し、英国は9%、米国は40%で、いずれも日本の低さが目立ちました。
 今回は中間報告のため、死亡率が低い原因は分析していないが、同センターの早川佳代子・総合感染症科医長は「糖尿病や肥満は重症化に関連しているとの報告が海外でも相次いでいた。日本の割合が非常に低かった点にヒントが隠されているのかもしれない」と指摘しました。
 同センターは現在も調査を継続しており、登録した患者は8月3日時点で約4800人に達しました。】



国立国際医療研究センターの見解は、
欧米と比べ糖尿病や肥満の割合が少ないことが
影響している可能性があるとのことです。
わかりやすく、英国との比較で検討してみます。
       
      死亡率    糖尿病    肥満
英国    26%     30.2%    9%
日本    7.5%    16.7%    5.5%

 
確かに、英国と比べて日本は、糖尿病率も肥満率も約半分強と少ないです。
しかしこれだけでは、死亡率が英国の約1/3以下であることの要因としては
すこし物足りません。
私は、やはり以前から提唱している仮説
「BCG接種が日本人の自然免疫を高めていて、新型コロナ感染時の重症化を防ぎ死亡率を下げている」
で、物足りない分を補えると思います。

国際医療福祉大学の高橋泰教授も
「自然免疫力(特に細胞性免疫)の強化にBCGの日本株とロシア株が関与した可能性は高い」
と指摘されています。

高橋教授のご見解に関しては、以下のブログ記事をご参照頂ければ幸いです。

新型コロナ、日本人は自然免疫力が高いので死亡率が低い。
2020年07月26日 (日)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-5319.html



江部康二
朗報。酒飲みでも、タバコ(-)なら食道がんのリスクなし。
こんばんは。
相変わらず、ほぼ毎日お酒を呑んでいる江部康二です。
勿論糖質制限食OKの糖質ゼロ発泡酒、焼酎、辛口ワイン、ハイボールなどですよ。
今回は、アルコールと食道ガンのお話しです。
糖質セイゲニストには酒飲みが多いので、耳寄りな情報かもしれませんね。

日本人に多いのですが、遺伝的に、お酒を呑むとすぐに赤くなる体質があります。
そしてこの体質の場合はアルコールを呑むと食道ガンになりやすいというのが定説です。
アルコールの代謝産物であるアセトアルデヒドを分解する酵素が
2型アセトアルデヒド分解酵素(ALDH2)で、この酵素の働きが弱いと
少しのお酒で赤くなってしまうのです。
アセトアルデヒドのヒトへの発ガン性は2010年に、WHOが認定しています。

実はかくいう私も、お酒を呑むとすぐに赤くなるタイプです。( ̄_ ̄|||)
まあ鍛えられたのか、かなりの量は呑めるようにはなっています。(^^)  

この鍛えて呑めるようになったというのが曲者で、
本来、アセトアルデヒド分解酵素が弱くて、
お酒など呑まない方が良いに決まっている体質なのについつい呑んでしまうわけです。

結局、アセトアルデヒド分解酵素が弱いにもかかわらず、お酒をたくさん呑む人達が
日本人の食道がんの患者さんの約70%を占めているのです、ご用心、ご用心。(=_=;)

ところが、『捨てる神あれば拾う神あり』です。
「酒飲みでも、タバコ(-)なら食道がんのリスクなし」
という結論の信頼度の高い論文を発見したのです。(☆)
しかも、欧米人でなくて、日本人のデータですから、『鬼に金棒』です。

(☆)
国立がん研究センター
http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/338.html
飲酒と食道がんの発生率との関係について
-「多目的コホート研究(JPHC研究)」からの成果-


この研究によれば、
「お酒で顔が赤くなる体質でもならない体質でも、
飲酒による食道がんリスクへの影響は見られませんでした。
ただし、喫煙指数20以上のヘビースモーカーでは影響が現れ
1日当たり2合以上の大量飲酒グループで顔が赤くなる体質の食道がんのリスクが、
2合未満で顔が赤くならない体質に比べ3.4倍高くなっていました。」

げにタバコの害、恐るべしです。
喫煙の量を示す国際的な指標として、喫煙指数 Pack-yearsがあります。
Pack years=(1日の喫煙本数/20本)×喫煙年数という計算法です。
すなわち「1日のタバコの箱数×年数」という意味です。

1日1箱のタバコを20年間吸ったら、喫煙指数が20になります。
私は、タバコを吸ったことがないので、喫煙指数は20未満というかゼロです。
ということは、結構お酒を呑んでいるけれど(1日当たり2合以上、(-_-;) )、
食道がんリスクはないという誠に有り難いご宣託ではありませんか。

なお、今日のお話はあくまでも『食道がん』にしぼったお話しですので
誤解のないように御願いします。

アルコールは食道がん以外にも
他のがんなどのリスクとなることも努々お忘れ無く。

それから、適量のアルコールという基本もあることをお忘れなく。
あとは自己管理、自己責任でよろしくお願い申し上げます。  m(_ _)m

<アルコールの適量>
世界がん研究基金2007年の勧告では、アルコールの推奨量は、男性は1日2杯、女性は1日1杯までとしています。
1杯はアルコール10~15グラムに相当します。

米国糖尿病学会は、
アルコール24g(30ml)/日を食事と共に摂る程度なら適量としていますが、
ビール(5%)なら600ml
ワイン(15%)なら200ml
ウイスキー(43%)なら70ml
焼酎(25%)なら120ml
糖質ゼロ発泡酒(4%)なら750ml

に相当します。

<アルコールのリスク>
世界がん研究基金の2007年の勧告で、アルコール摂取は、「口腔・咽頭・喉頭がん、食道がん、大腸がん(男性)、乳がん」の確実なリスクであり、「肝臓がん、大腸がん(女性)」 のリスクとなるので要注意です。

それから、過度のアルコール摂取は、
肝細胞内での脂肪酸からの中性脂肪の過剰合成を引き起こします。

その一部は肝臓外へ分泌されて高中性脂肪血症の原因となり、
一部は肝細胞内に蓄積されて脂肪肝の原因となります。


江部康二
菓子職人、8-9月のマンスリーケーキ、レモンのレアチーズケーキ発売中。
こんにちは。
私が監修を務める「菓子職人」さんが、8-9月のマンスリーケーキの販売を開始されましたのでお知らせします。

「糖質制限中の方にも、美味しいケーキで季節を感じていただきたい。
菓子職人より、月替わりでお楽しみいただける糖質制限マンスリーケーキお届けします」(菓子職人さんHPより)

レモンのレアチーズケーキ

main_monthly1908.jpg

レモンのレアチーズケーキ 美味しさのヒミツ

monthly_cut1908.jpg

A 表面ジュレ(レモン)
B レアチーズケーキ
C レモンクリーム
D クリームチーズのホワイトチョコレート
E スフレ生地

F ココナッツファイン

糖質 3.41g / カロリー 333kcal
※100gあたり ※エリストールを除く

【血糖値測定】
2020/8/4 火曜日

・16時08分(食後4時間) 血糖値:128mg/dl
・菓子職人レモンのレアチーズケーキ1個(100g)摂取。  
・17時08分 血糖値:114mg/dl


レモンの香りが爽やかな、夏にふさわしい逸品でした。

糖質含有量が3.41gですが、血糖値がかえって下がりました。
レモンのレアチーズケーキ(100g中、糖質3.41)の糖質に対して
私の追加分泌インスリンがでて、「3.41g×3mg=10.23mg」をカバーして
少し余裕があって余った分、血糖値が下がったのでしょう。
入院患者さんでも、時々食前より食後血糖値が下がることがあります。

菓子職人さん、Good Job! です。謝謝!!
まさに、スーパー糖質制限合格食品ですね。

糖質セイゲニストの皆さん、是非ご賞味あれ。

ご購入はこちらから

江部康二
「タンパク質摂取で血糖値上昇する場合」
こんにちは。
たんぱく質摂取で血糖値が上昇する場合を、考えてみました。

たんぱく質の成分のアミノ酸のなかで、リジン・ロイシン・アルギニンはインスリンを分泌させますが、
同時にインスリン拮抗ホルモンのグルカゴン(血糖上昇作用あり)も分泌させますので、通
常はタンパク質摂取で血糖値は上昇しません。

米国糖尿病学会は、
「血糖値に直接影響を与えるのは糖質だけであり、たんぱく質・脂質は直接影響を与えることはない」
としています。
この表現は、間接的にはたんぱく質が血糖値を上昇させることがあるのを示唆していると思います。

<たんぱく質摂取で血糖値が上昇する場合>
以下のA)B)C)三パターンがあると思います。

A)1型糖尿病で内因性インスリンがゼロレベルの場合
たんぱく質摂取でグルカゴンだけが分泌され、インスリンは分泌できないので、
グルカゴンによる糖新生で、間接的にかなり血糖値が上昇します。
高雄病院の1型の患者さん数人の検査で、個人差がありますが、
1gのたんぱく質で、1.0~3.6mg/dl血糖値が上昇しました。

B)2型糖尿病でも、内因性インスリン分泌能がかなり不足している場合
たんぱく質摂取で
『グルカゴン分泌量 > インスリン分泌量』 
となり、血糖値が上昇することがあると思います。

そして、仮説ですが、3番目のパターンがあり得ると思います。
C)相対的にインスリン分泌量よりグルカゴン分泌量が多いタイプ
ロイシン、アルギニン、リジンの摂取刺激によって、インスリンとグルカゴンが両方分泌されます。
体質的に、相対的にインスリン分泌量よりグルカゴン分泌量が多いタイプがあれば、
2型糖尿病でインスリン分泌能が残っていても、
たんぱく質摂取で血糖値が上昇すると思われます。

<ササミ実験>
タンパク質摂取で血糖値が上昇するかどうか、確かめるのは簡単です。
朝の空腹時血糖値を測定して、
鶏ササミ200g(タンパク質43.6g、脂質1.6g、糖質0g)だけを食べて、
食後1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間血糖値を測定してみましょう。
ササミにも、リジン・ロイシン・アルギニンが含まれています。

<ササミ実験・症例>
以下の緑文字の記載は、高雄病院で検査した、蛋白質摂取と血糖値の変化の
2型糖尿人と1型糖尿人のデータです。

2型糖尿病のAさん。60代男性。
2017/2/23(木)
          血糖値    インスリン     グルカゴン
8:30      139       8.0           151
ささみ200g摂取 210kcal。46.0gのたんぱく質。糖質ゼロ。脂質1.58g。
30分後       140    7.7          190
60分後       151    23.3        257
2時間後       147    26.2        195
3時間後       137    7.5         144
4時間後       127    5.7         100


1型糖尿病のBさん。インスリン強化療法中。10代男性。
ささみ。200g。210kcal。46.0gのたんぱく質。糖質ゼロ。脂質1.58g。

2017/2/17(金)
         血糖値    CPR        グルカゴン
8:30      115  0.6(1.5~3.5ng/ml) 128(70~174pg/ml)
ささみ200g摂取。210kcal。46.0gのたんぱく質。糖質ゼロ。脂質1.58g。
30分後       160    1.0         229
60分後       176    1.3         186
2時間後       193    1.3        154
3時間後       167    1.2         173
4時間後       159    0.9         122


<ササミ実験症例のデータ解説>
2型糖尿人Aさんは、内因性インスリンはある程度分泌されていますが、
グルカゴンの方が優性です。
そのため蛋白質摂取60分後がピークで、
12mg血糖値上昇ですので、1gの蛋白質が、
0.26mg血糖値を上昇させています。
HbA1cは、5.7%~5.9%くらいで、コントロール良好です。

1型糖尿人Bさんも、内因性インスリンが少しだけ分泌されていますが、
グルカゴンの方がはるかに優性です。
そのため蛋白質摂取120分後がピークで、78mg血糖値上昇ですので、
1gの蛋白質が、1.7mg血糖値を上昇させています。
HbA1cは、6.0~6.5%くらいで、GAは18から19.5%くらいで、
コントロール良好です。

このように、たんぱく質は、直接血糖値を上昇させることはありませんが、
グルカゴンによる糖新生によって、間接的に血糖値を上昇させることがあります。



江部康二
糖質・脂質・タンパク質摂取と追加分泌インスリンの関係
こんにちは。
今回は、糖質・脂質・タンパク質摂取と追加分泌インスリンの関係を考察してみます。
ネットで、「スーパー糖質制限食を続けると、膵臓のβ細胞のインスリン分泌能力が低下する」などと
無根拠なデマが流れたりするので、キッチリ説明して反論します。

<糖質摂取は大量のインスリンを追加分泌させる>
 血糖値を直接上昇させるのは、糖質だけです。糖質摂取による食後高血糖に対して、
追加分泌インスリンが大量に分泌されて、血糖を下げます。

<タンパク質摂取は少量のインスリンを追加分泌させる>
 アミノ酸の中で、ロイシン、アルギニン、リジンはインスリンを分泌させます。
そして、例えば牛肉のタンパク質の成分には、ロイシン、アルギニン、リジンが含まれています。
正常人が牛サーロインステーキを200g食べても、血糖値に直接影響を与えるのはグリコーゲン分の糖質だけで1g未満なので、
3mgも上昇しません。
それなのにインスリンだけが分泌されたら、低血糖になってしまいます。
低血糖にならないのは、同時にインスリン拮抗ホルモンのグルカゴン(糖新生による間接的血糖上昇作用あり)も分泌されて、
効果が相殺されるからです。
すなわち、ロイシン、アルギニン、リジンが含まれているタンパク質を食べると、
追加分泌のインスリンが少量ながら分泌されるということです。
このようにスーパー糖質制限食でも、少量の追加分泌インスリンは出ています。
つまり、野菜もなしの糖質ゼロ食でも、タンパク質摂取分の追加分泌インスリンは出るということです。

<脂質摂取はインスリンを分泌させない>
 脂質摂取は、血糖値を上げないし、インスリン追加分泌もゼロです。

<基礎分泌インスリン>
基礎分泌インスリンは、スーパー糖質制限食でも糖質ゼロ食でも、
24時間常に出続けていますので膵臓のβ細胞はずっと働き続けているわけです。

<考察>
このように、スーパー糖質制限食を継続して実践していても、基礎分泌インスリンは普通に出ています。
またスーパー糖質制限食実践でも、野菜分の糖質が10gくらいはあるので、
基礎分泌の2~3倍の追加分泌インスリンは出ます。
従って、膵臓のβ細胞が、スーパー糖質制限食実践で休業状態になり過ぎて、
インスリン分泌能力が低下するなどどいうのは、無用の心配ということです。


江部康二

次回は、「タンパク質摂取で血糖値上昇する場合」 です。